ネット依存症更生施設、患者の少年を撲殺! 非道極まる治療法が問題に

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ゲームにはまった奴には電気ショック...

いやぁ、酷い話ですよね。誰だって何かに熱中して、もう病みつき状態になっちゃうことってあると思うんですけど、このところ中国で流行ってるのは、インターネットにはまり、オンラインゲームをやめられなくなった少年たちを送り込む、いわゆるネット依存症の特別矯正キャンプらしく、国中に1000近い数の更生施設(いずれも実態は不明で謎のベールに包まれている...)が存在するとの情報がありますが、そこでヤラれてることが、どうやら極悪非道の限りを尽くしてるんじゃ? そんな疑惑があちこちで高まってきてるそうですよ。

その最も悲惨な事件に巻き込まれてしまったのが、上の写真の鄧森山君です。広西チワン族自治区南寧市に住む16歳の男子高校生の鄧君は、ややネット中毒の気が強かったため、「せっかくの夏休みを機会にオンラインゲームの中毒症状から立ち直ってほしい...」と願う両親に連れられて、1カ月の特別トレーニングメニューが組まれた市内のネット依存症矯正キャンプ入りを決意したのでした。

が、次に両親が見たのは、病院で遺体となって発見された、無残にも血まみれになった息子の姿! 一体この少年の身に何が起きたというのでしょう? そもそも中国各地の更生施設では、どういう治療メニューでネット依存症の子どもたちをサポートしているというのでしょう? 続きにて、事件の真相に迫ってみたいと思います。どうぞご覧ください。

 

「あなたのお子さまを必ず立ち直らせてみせます」

「インターネットとゲーム漬けの生活には、このキャンプでもうサヨナラ!」

「タフなトレーニングメニューが組まれますが、お子さまの身体に危害を加えるような手法は一切用いられません」

「さぁ、わずか1カ月の特別キャンプで、再びお子さまに笑顔を...」

なんか読んでるだけで恥ずかしくなっちゃうような宣伝文句ですけど。っていうか、ネットにゲームを楽しんでちゃ、若者に笑顔はないんかい? そうマジで突っ込みたくなっちゃいますけど、鄧森山君のご両親は、この文句を信じて、このところ家ではインターネットでオンラインゲームばかりしている息子の将来を案じ、7000元(約9万7800円)という かなり高額の参加費を支払って、噂の特別矯正キャンプに送ることを決めたのでした。1カ月後には、ネット依存症を完全に克服した、快心の息子の笑顔が見れると夢見つつ...

「突然、病院から、急いで来てほしいと電話がありました。何事かと思って駆けつけてみますと、そこには息子の変わり果てた姿があったのです。病院に運び込まれた時には、もうほとんど脈がなく、あらゆる手を尽くしたものの、間もなく息を引き取ったのだと聞かされました。更生キャンプからは施設長が直々に出向いてきて、息子さんは突然、トレーニング中に高熱を出し、すぐに病院へと送り届けたものの、残念ながら手遅れだったと語ってくれたのですが...」

遺体となった息子の身体中に、酷く殴られた痕があり、とりわけ顔が血まみれになっている姿と対面した父親は、急に怒りがこみ上げてきます!

「キャンプの入り口で息子と別れた、ほんの数日前までは、とても元気な子だったんです。それがなんでしょう。いきなり病を患ってだのなんだの言われますが、この虐待された姿はどういうわけなのか。一体どうしてこうなってしまったのか...」

更生施設側の説明には全く納得がいかなかった両親は、ちょうど地元の警察に親類がいることから、事態の究明を求めて捜査を依頼。すると、次々と暴行の事実が明らかになり、複数の矯正キャンプ教官らの逮捕へとつながっていったのでした。

「身体に危害を加えるような手法は一切用いることのないトレーニングメニュー」などとは名ばかりで、実際は亡くなった鄧森山君は、いきなり入所日から独房のような場所に閉じ込められ、炎天下で野垂れ死にしそうになるまで走り込まされては、態度が悪い、口答えをするなどとイチャモンをつけられては殴り飛ばされ、ろくに食事も与えられずに放置死されるにまかされたとのことでした。

「更生施設でのトレーニングキャンプに参加させたとはいえ、ウチの息子は何も悪いことはしていません。ただ、ちょっとインターネットとオンラインゲームに中毒気味だっただけです。それを、名うての犯罪者のような扱いで、当初の約束とは全く異なる虐待の限りを尽くしたにもかかわらず、何の謝罪もしない! このままの状況を決して許すことはできません。無念にも死んでいった息子のためにも、私たちは断固として戦います

悔やんでも悔やみきれない両親は、そう周囲に語っては、すでに事件を徹底的に追及する構えを見せ、施設の即時閉鎖も求めて抗議活動を続けているそうです。

ただし、今回の事件は、運よく鄧家の親類に警察関係者がおり、本格的な捜査へと当局が乗り出さざるを得なくなったおかげで、初めて明るみになった可能性が高く、実際には、虐待死にまで至ることはなかったとしても、こうした更生施設では、数々の暴力行為が日常茶飯事になっている危険が、さまざまな方面で指摘されているとのことですよ。その例としては、矯正トレーニングメニューと称しては、子どもたちに電気ショックを与えたり、電磁波を用いた更生マシンを用意したり、強力な薬物を服用させたりするなど、その卑劣な更生手段が、すでに中国でも各所で問題視されているようですね。

いやぁ、ボクはネットもゲームも大好きなんだけど、中国大陸で生まれてなくてよかったなぁって思っちゃいますよね。『その中毒症を治してやろう』なんて甘い文句で、とんでもない目に遭わされちゃったらたまりませんから...。ん? でも、虐待こそしないけど、ネット依存症の若者に悩む社会は、世界のどこでも同じなのかな? たしなめる親に逆ギレする子どもも増えてきてますし、困ったもんですよね...

[Global Times via WSJ via The Raw Feed]

Mark Wilson(原文/湯木進悟)