海に浮かぶ水上ピラミッド近代都市(動画あり)

海に浮かぶ水上ピラミッド近代都市(動画あり) 1

夜景まで幻想的に美しいですよ...

昔は海だったエリアへも果敢に進出し、埋め立てによる土地の拡大まで行ってきた人類ですが、このほど米国ニューオーリンズで提唱されている新都市計画では、プカプカと丸ごと水の上に浮かんでしまう近代居住空間「New Orleans Arcology Habitat」が現実のものとなるやもしれません。

なにゆえ無理してわざわざ海の上なんかに住まなきゃならないのか? ふと最初はそんな疑問も頭をよぎるかと思うんですけど、これが実によく考えられてるんですよね。もう地震や自然災害の心配だって不要になるかもしれませんね。

ではでは、三角すいデザインが芸術的にも映える、未来の水上都市のすべてを続きの動画にてご覧くださいませ。

 

ちょうどピラミッドが現代によみがえり、優雅に海に浮かんでいるようなスタイルのNew Orleans Arcology Habitatですが、そこは人類の墓場でもなんでもなく、内部には2万戸のスタイリッシュなタワーマンション住居などが立ち並ぶ、なんとも活気あふれる居住空間となっていますよ。学校や病院、ショッピングセンター、図書館や美術館、役所などの公共施設に加えて、各地からのビジターを受け入れるホテルやカジノに至るまで、立派に独立した都市スペースとして成り立っているのがすごいところです。とりわけ夜景の美しさは圧巻だったりするかもしれません。

しかも、高さ1200フィート(約365.8メートル)を誇る巨大な構造を採用するとだけあって、各所に美しい庭園を設けるなど、グリーンでエコな街に仕上げて、快適な住環境を実現することにも配慮されているそうですよ。ソーラーパネル仕様の壁面で太陽光発電が行われたり、海の上に浮かぶとだけあって豊富な資源となる水力を活用した発電システム、さらには特殊な中央空間を吹き抜ける風などを用いた風力発電などなど、なかなか環境に優しい街になっていることがアピールされてますね。

とはいえ、わざわざ海上に浮かぶ構造が採用されている最大の理由は、この地方を襲い悩ませてきたハリケーン被害への対策にありますよ。ニューオーリンズといえば、あのハリケーン「カトリーナ」によって壊滅的な被害に遭った都市としても有名ですけど、その教訓を生かして、強風を逃して耐久性のあるデザイン構造で、たとえ陸上ではトンでもない災害のダメージを受けていたとしても、安全に海の上を移動しながら生き延びられるという狙いがあるんだそうですね。

そういえば、このNew Orleans Arcology Habitatを略すと「NOAH」という愛称になり、旧約聖書に登場するノアの箱舟をも連想させるネーミングで、人類滅亡の危機すら切り抜ける近代都市というコンセプトが浮かび上がってきますよね。三角すいデザインの採用も、さまざまな方面からの力に頑丈に応じられる強度を備える理想形に仕上げる意味合いが大きいんだとか。

すでにNOAHの建設計画は、実際にスタート可能な段階に近づきつつあり、いざゴーサインさえ得られれば、10年で完成させられるプロジェクトとなっているようですよ。もしや東京湾の巨大ピラミッド建設計画とも、なかなかいい競争になったりするのでしょうか? ハリケーン対策として、奇抜にも思えるアイディアへ真剣に取り組もうとする米国民の姿は、時に科学技術などの長足の進歩を助ける原動力となっていくやもしれませんね...

[Yanko via DVICE]

Mark Wilson(原文/湯木進悟)