Wiiモーションプラスのレビュー(動画あり)

Wiiモーションプラスのレビュー(動画あり) 1

Wii モーションプラスもう触ってみた?

任天堂Wiiリモコンに装着して使うパッチです。多軸ジャイロスコープが入ってるので、これを取り付けると従来の直線的な動きに加え、面に応じたカットやカーブといった回転運動まで楽しめて、真のプレイヤー対アバターの1:1のモーション探知が可能となります。

完璧と呼ぶにはあと一歩の部分もありますが、これはソフト側の原因か?

ギズのギャラリーはこちら。YouTubeで見つけた『Wiiスポーツ リゾート』付属の紹介映像とテレビCMもどうぞ。

ハードウェア

Wii モーションプラスは、ハードのアクセサリと対応ソフトの2部構成です。

ハードは回転を探知する拡張部のセンサーとWiiリモコンのヌンチャク用ポートで成り、ここからコンソールに正確な3Dの位置情報を伝えます。 装着後もセンサーバーなどWiiの他のモーション探知システムは必要なので、もしかするとこれがシステム全体の欠陥の原因なのかもしれません。

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なんの話?  という方には一番良く分かる例をひとつ。Wiiスポーツリゾートはソードプレイのモードにすると、剣道の竹刀を振り回すことができます。所定のルートを突き進みながら約50人連続立会いする「ソードプレイ」というゲームもあるんですが、剣(Wiiモーションプラス)をカリブレート後、何分か振り回すと20-30度傾きがずれてしまうので、Dパッド押して急いでシステムを再設定しなきゃならないんです。まあ、どうってことないかもしれませんが、Wiiリモコンは窓から差し込む眩しい太陽光や白熱灯といった障害に相変わらず敏感で、センサーバーと勘違いしてプレイヤーの体の向きが全然わからなくなっちゃうことも。

でも、Wiiリモコンで体の周りに波を描くと剣もついてくるし、ボーリングの球やフリスビー投げても、クラブをスウィングしても、バスケのシュートを決めても、スクリーンのMiiがこちらの動きをちゃんとなぞらえてくれますよ?

これまでWiiリモコンを振り回してた感触とは、かなり、違います

プレイする環境(直射日光はカーテンやブラインドで遮って白熱灯は消すこと)にさえ気をつけたら、ほんと、宣伝通りのことはやるハードです。

ソフトウェア

 

今発売中のゲーム3種で試してみました。「Wiiスポーツリゾート」( 任天堂自社開発のゲーム。E3 2008でモーションプラスが発表になったときからおなじみ)、「タイガー・ウッズPGA Tour 10」(ゴルフ)、「Virtua Tennis 2009」(テニス)です。EAの「グランドスラム テニス」は、ハード評価用にテニスは2つも要らないと思ってパス。アマゾンでもモーションプラス活用の評価は両者ほぼ横並びでしたから...。

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タイガー・ウッズ

1:1モーションのスウィングが楽しめますが、やっぱりゲームどまりという感じ。難易度3段階で、モーションをどこまで反映させるかに応じて決まってます。上級モードではドローとフェードのコントロールを最大に効かせることができます。

僕はゴルフはやらないので、詳しい人が遊んでどれだけリアルに感じるかは分からないんですが、こっちの動きで画面に変化が現れるのは僕でも分かりました。フォームと、あとボールに当たるときのグラフの向き(Wiiリモコンの面)にも注意を払って打たなきゃならなかったです。

気になるのは「1:1かどうか」、「楽しいかどうか」の2つですが、超リアルなもの求める人には1:1という感触はないかも。Wii モーションプラスのハードの限界かもしれませんが、振る速度はゲームに反映されません。タイガー・ウッズ並みの速度が出せる人なんて滅多にないですけど。アバターと一体のゴルフが楽しみたいなら、クラブのフィー払って野外?

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バーチャルテニス

テニスはやるんですが、セガのは全然アバターと一体感なかったです。モーションプラスのテニスゲームで想像するのは、画面でアバターが自分が振るのと同じタイミングでバックストローク、フォアハンド、スマッシュするみたいなゲームですよね。それがそうじゃないんです。というかバックもフォアも見分けつかないのが半分だし!

コートをクロスで打ったり、ライン狙ったり、真ん中でフライに上げるのも正確に反応してもらえるのは5本中3本といったところ。Wiiリモコンからの位置情報はキャッチできてるはずなのに...。他のゲームはそのデータ拾ってますからね。それを変な具合に処理しちゃってるんでしょう。ゴルフもそうですが、ラケット振る速さが反映されないので一体感がないんでしょう。僕、サーブもそこそこ入るんですが、130台なんて絶対僕のスピードじゃないです!

このゲームで一番うんざりきたのは絶えずカリブレーションしなきゃならない点。 上のスクリーンショットみたいに、Wiiリモコンを画面中央に向け、どこが体の「正面」か分かるまでジッと待つのは時間の無駄。プレイしたいのに...。数分置きにプラットフォームの限界を鼻先に突きつけられた気分でした。

面白いけど、一体感はない、というのは上のソフトと同じです。「Wii Sports Tennis」(モーションプラス抜きの最初のゲーム)より格段にいいですけど、本当のテニスとは違いますよ...。ゴルフもそうですけど、下手に経験があると違いが目について、素直に楽しめない、というのはありますね。

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Wiiスポーツリゾート

任天堂のゲームですから、モーションプラスの実力を引き出す面も実装する面も最高です。ハード開発した本人なのでゲーム開発にも一番時間が割けただろうし、やはりWiiスポーツリゾートの洗練度は群を抜いてます。

ゲーム個別の評価はKotakuのレビューもあることなので割愛することにして、ここでは長所と弱点の目立つものだけ書いておきますね。

さっき書いた「ソードプレイ」は、なるほどカリブレーション頻繁にやらなきゃならない奇癖もあるんですが、すごく楽しいですよ。自分の太刀裁きが画面の剣の動きにしっかり反映されます。

フリスビーとバスケとボーリングと卓球も同じぐらい良くできていて、本当に画面を自分が制御してるんだな、という感触が得られます。これはWii スポーツでは得られない感覚。

フリスビーをどんぴしゃのタイミングで投げる(Bボタン)と、角度、高さ、力加減も決まるし、バスケで手首のスナップを効かせるとゴールに飛んでくボールの角度も決まるんです。

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Wiiモーションプラスの欠点は、アーチェリーやカヌーといったゲームで出ますね。アーチェリーはモーションプラスで支えながらヌンチャクで引くんですが、モーションプラスの設定が超簡単に崩れてしまうんです。「正面(フロント)」が30度横、20度下にずれたり。カヌー(+卓球)ではWiiリモコンが、体の左右どちらでコントローラ引いて水をかいてるかわかんなかったり。想像したほど精度は良くないかもです。

判定

ハードウェアは大きな一歩前進。真の「1:1」モーション探知実現の8合目といったところですね。任天堂がWii MotionPlusPlusを出すまでは、この世代はこれで精一杯でしょう。ハードのプラットフォームに多少制限があっても、今あるハードの力を最大限生かせるソフトなら弱点(体のどちらち側に引いてるか識別できないところなど)も補えると思いますよ。

例えば、セガのテニスは今ひとつ改善が必要ですけど、ソードプレイとフリズビーとバスケはさしたる問題もなく楽しめます。

Wiiモーションプラス使って面白かったかと聞かれると、答えはもちろんイエス。ソニーかマイクロソフトのモーション技術が2010年出るまで1:1のモーションゲームとしては、まさに最高のエクスペリエンスが体感できますよ!

さ、任天堂いって小遣いチャランしましょうね。

[総論]

・本物の1:1の一体型モーションっぽいものが体感できます。

・Wii スポーツリゾートは面白い。モーションプラス専用アダプタも同梱になってますよ。

・ゲームによってはモーション処理にバラつきも。 現状ベストは「Wiiスポーツ リゾート」。

・カリブレーションずっとやらなきゃならないモードもあって、ゲームによっては時間の浪費、うっとうしさも。

製品情報

Jason Chen(原文/訳:satomi)