2兆円!? 日本の宇宙太陽発電システム(SSPS)開発に海外も大注目

2兆円!? 日本の宇宙太陽発電システム(SSPS)開発に海外も大注目 1

「日本が2兆円かけて宇宙にソーラーパネル浮かべて、29万4000世帯分の電力を地球にビームするらしいよ。送電線も通さずに。すごいね。みんながんになりました...なんてことならないよう計画の無事成功を祈ってます。実験台になってくれてありがとう!」

...とアダム記者が軽~いノリで紹介したのは、日本経済産業省と宇宙航空研究開発機構(JAXA)主導で三菱重工など16社から成る研究チームが開発を進めている「宇宙太陽発電システム(SSPS : Space Solar Power System)」の話。三菱電機とIGI社の参加表明を伝える1日のニュースをきっかけに、海外でもだいぶ注目されてます。

米ギズのコメントを見ると、がんの心配よりも話題になってるのは「軍事利用の懸念」...。0.7の文明人にそんな余裕ないと思いますけどね。

ブルームバーグに載った詳しいお話も訳しておきましょう;

 

・研究グループは、無人宇宙実験システム研究開発機構に本部がある。

・生成したエネルギーは送電線を使わずマイクロ波で地球に送る。この技術は今から4年以内に開発したいと考えている。

・発電量は1ギガワット。東京の平均的家庭29万4000世帯分に相当。

・宇宙では地上のように天気に左右されないのでコンスタントに発電量が確保できる。

・ソーラーパネル設置面積は4平方km。

・「サイエンスフィクションの漫画みたいな話ですけど、来る世紀は宇宙ソーラー発電がオルタナティブなエネルギー源として重要な役割りを果たしているかもしれませんよ」(日本エネルギー経済研究所兼清賢介常務)

・3万6000km上空のソーラーステーションまでパネルを運ぶのには膨大な運搬コストがかかる。採算が取れるとこまでどう切り下げるか? 「今の見積りの100分の1までコストは下げないといかんでしょう」(宇宙航空防衛コンサルティング会社「エクスカリバー(Excalibur KK)」吉田浩社長)

・ロケット1台の打ち上げるにかかる経費は大体100億円。「宇宙で発電して送電するとなるとコストは2兆円は下らないかも」(Koji Uehara氏、Ministry of Science)←タイトルにある「2兆円」はここから来てる模様

・ソーラーパネルを装着した小型衛星の打ち上げは2015年を予定しており、その後は宇宙から地球大気圏の一番外側を包むイオン圏を通す送電ビームの実験を行う(政府が8月にまとめた全15ページの事業計画より)

・ソーラーステーションは2030年代の全面稼動を目指している(同)

・因みに米国家宇宙安全保障室(National Security Space Office:NNSO)が2007年にまとめた報告書によると、アメリカもこの30年で累計8000万ドル(74億円)投じて、NASAとエネルギー省がSBSP(Space Based Solar Power、宇宙ソーラーパワー)の研究を断続的に行っている。

---

うまくいけば、あの宇宙エレベーターもとりあえず電力の心配はなさそうですね!

公式サイト[Bloomberg via Inhabitat]

Adam Frucci(原文/訳:satomi)

 

※コメントありがとう御座います! 記事修正いたしました。