アドビ、iPhone以外の携帯でFlashがフルに動作する「Adobe Flash 10.1」発表。HD再生も可能に

アドビ、iPhone以外の携帯でFlashがフルに動作する「Adobe Flash 10.1」発表。HD再生も可能に 1

スマートフォンでFlashコンテンツのフル再生を可能にする「Adobe Flash 10.1」が、月曜ロサンゼルスで開幕した「Adobe MAX 2009」で発表になりましたね。

これはパソコンやケータイなどで一貫して使えるFlash実行環境を目指す「Open Screen Project」が生んだ初の成果。Flash 10.1ではGPUアクセラレーション機能も加わるので、YouTubeとかのHD再生環境も完璧!です。

対応するのはWindows Mobile、パームWebOS、グーグルAndroid、RIM社BlackBerry、デスクトップOS。

残念ながらアップルのiPhoneはサポート外です。他のスマートフォンには1台残らずFlashが進出した...と明るく語るアドビですが、iPhoneについては「まだクローズドな端末で、そこからあまり進展がない」と話してましたよ。

Flash 10.1の一般公開は2010年半ばとなる予定ですけど、Windows MobileとWebOS向けのベータ版は年内リリースで、Android、Symbian向けは来年早々にも出るので、「HuluのTV番組をモバイルで観たい」という人はその前に見れそうですね。BlackBerryはRIM社がアドビのOpen Screenプロジェクトに入ったばかりなので、もう少し遅れます。携帯で使ってもFlash Liteほど酷くないみたいですよ。期待大ですねー。

いや本当にFlashのGPUアクセラレーション機能は侮れなくて、僕も『Star Trek』のトレーラーをNVIDIA ION搭載HP Mini 311から外付けモニターに出力してHDで観たんですけど、すごく再生環境は滑らかでした。HDでFlash動画観た人なら分かると思いますけど、HDってフル装備のシステムでもCPUサイクルに負担かかりますよね...。それが400ドルのネットブックでサクサク観れるんですから、これは賞賛に値する進化だと思います。

Flash 10.1には他にも小技があって、例えばマルチタッチやジェスチャーもフル対応だし、加速度センサ活用の表示方向切り替えもできるんです。これなんてiPhoneで使えたら完璧なんですけどねー。ああ、アップルさえ許可してくれたら...。

 

タイトルで誤解しちゃうかもしれませんが、iPhoneにFlashを通せんぼしてるのはアップルなんでしたよね...アドビは技術対応中という話でしたし...。

まーでもあれですよね、コーヒーが半分のカップを見て「半分ない」と思うか「半分満杯」と思うかは、要は気構えの問題。前向きに解釈すれば「Flashから逃れる唯一の場が、iPhone」という言い方もできます。

今やFlashは脈動するイカの触手のようにあらゆるものを包み込んでます。逃げ場はない。最後のとりでがアイフォーン...なんですよ、うん(ある意味、Flashがないこと即ちiPhoneの機能と言えなくもないですもんね、ね?)

それにしても新しいAdobe AIR(TweetDeckやNYタイムズリーダーなど各種ソフトウェアが対応しているデスクトップ開発環境)はメモリー使用量抑え目で、USBマスストレージクラスにも対応して、マルチタッチやジェスチャーで入力も可能なら、スカイプやゲームにはP2Pパワーも活用できるそうですから、前ほど酷くないみたいですよ...。世の中これだけFlashが広まってるんだから、って思うんですけどねー。

(補: この原稿の後に新Flashオーサリングツールで開発したFlashアプリとウィジェットが簡単にiPhoneとiPod touch対応に変換できる旨、発表がありました! SafariもFlash動画対応してくれないかな~)

Adobe[Adobe Flash Player 10.1]

matt buchanan(原文/satomi)