米、G20抗議のデモ隊を音響ビームLRADで撃退。使用は国内初(動画あり)

米、G20抗議のデモ隊を音響ビームLRADで撃退。使用は国内初(動画あり) 1

軍事技術は国を遠く離れても、必ず祖国に帰ってくるんですかね...。

米ピッツバーグ市警察が9月半ば、G20経済首脳会議に抗議するデモ隊に向け長距離音響装置(Long Range Acoustic Device:LRAD)をビービー使用しました。同市によると「音響兵器が公けの場で使われた初のケース」だそうですよ。

この日に備え、郡は軽犯の受刑者300人を釈放し刑務所に1000人ほど収容できるスペースを用意。市警もビジネス街を全面通行止めにし、自転車・徒歩・ボート・馬などなど総動員で警備に臨みました。

こうして迎えた初日午後。各国要人の集まるコンベンションセンターに動き出したデモ隊に、警官隊は脳天つんざくビービーいう不快な音ビームを浴びせます。で、相手が耳を塞いで後ずさったところにダメ押しで白煙が出る催涙ガス、閃光を放つスタン擲弾を投入。「他の警官も実際どう使われたか見ることができるようになった。[...]目的は十分果たしてくれた」と、ピッツバーグ警察署長はNYタイムズに話してます。

デモ隊については、デモする権利があると思う人、デモ行進の許可も取らないアナーキストだという人、いろんな意見があると思いますけど、イラクやアフガンにあれだけ大量配備したLRADがまさか自国で使われるなんて、目が見開かされる思いがします。

米軍は音響兵器を非殺戮型の兵器として軍艦に搭載し、入国船への警告、ソマリア沖の海賊から民間クルーザーを保護する目的で使用しています。2004年NYの共和党全国大会でも配備されました(結局出番なし)。

ですが、米国の市民に向けて使われたのは今回が初めて。報道によると約20人が逮捕されましたが、大きなけが人はなかった模様です。

どんな音か聞いてみたい方は録画でどうぞ(上記の現場とは別。緊迫感はそんなにありません)。

 

[New York Times]関連:Wikipedia日本版

Danny Allen(原文/satomi)