Giz Explains:インテルの全チップを一挙解説

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ポテトチップスも色々ありますけど、インテルチップ種類っていったらそれを軽く凌駕しますね、多分。それに塩味バーベキュー味の違いは分かるけど、Core i7Core 2 Duoの違いなんて分かりますか? 大丈夫、私もよくわかってませんから。ナカーマ。

ということで今回はざざーーっとインテルチップの解説。

 チップ、チップセット、チップセットだらけ

まず理解しなければならないのは、たとえば Core 2 Core i7ブランド名で、各プロセッサはすべて違うということ。基本的なマイクロアーキテクチャ(チップデザイン)は共通だとしても、デスクトップ用とモバイル用チップ、クロックスピード、マザーボードソケットが異なるものも同じブランド名で出しちゃうんです。

各チップは元々コードネームがつけられていて、それは実際の地名からとられています(グーグルマップで印つけましたよ)。たとえばモバイル用Core 2 Duoプロセッサは Meromというコードネームで、約2年後45ナノメータープロセスとなった時にPenrynに変更されました。実際にはずいぶんと違う2つなのですが、インテルはどちらも Core 2 Duoと呼んでます。


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マーケットに出るときにはこのコードネームを使わず、モデルナンバーを使って区別します。モデルナンバーはクロックスピードキャッシュサイズなどに基づいて性能を表す数値で、大きな方が高性能です。たとえば Core i7-950は Core i7-920より高速で、 Core 2 Duo P8600は Core 2 Duo P9600よりも遅いことを意味します。もちろん P8400とP8600の違いは P8600とP9600の違いよりも小さいです。各チップのコードネームはモデルナンバーに必ず対応しており、もし知りたいならググるといいです(Bingを使うときはなんていうんでしょ、ビビる?)

時々インテルはULV(低電圧)版チップをプッシュしますけど、それは必ずしもチップデザインを意味しません。Core 2からCeleronまでいくつかのブランドを含んでいます。このULV版チップはノートPCやネットブックで採用されていますがいくらか高くて、PCメーカー(とインテル)の売り上げが上がるという仕組み。

そうそう、あの悪名高いセントリーノにも触れなければなりません。セントリーノはチップではなく、プラットフォームのブランド。これはノートPC用バリューセットみたいなもので、モバイル用プロセッサ、チップセット(プロセッサとコンピュータの残りの部分とのやりとりするもの)とワイアレス通信アダプタをセットにしたもの。インテルはこのバリューセットを毎年リリースしているんだけど、毎回同じ名前、セントリーノで出してます。最新のバリューセットの名前は、セントリーノ2...

とにかく伝えたいことは、インテルはそろそろ Core 2ファミリー卒業しつつあるということ。以前PentiumからCore 2へ移行したように、今回は Core i7、Core i5、Core i3へと移行しつつあります。

Nehalemが Core i7、Core i5、Core i3となる

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Core i7システムはまったく新しいマイクロアーキテクチャ、Nehalemと呼んでるものを使ってますが、これがまた曲者

Core i7の最初のチップは Bloomfieldというコードネームで2008年11月にハイエンドデスクトップ用としてデビューしました。なんとトリプルチャンネル、つまり従来2枚だったメモリチャンネルを3枚にしてものすごい高速化をはかったのです。

先月発売されたCore i7チップは、デスクトップとモバイル用のもの。デスクトップ用は Lynnfieldというコードネームで、ほぼモバイル版と同じ。モバイル版のコードネームは Clarksfieldで先の Bloomfieldと違って通常のデュアルチャンネルメモリでトリプルじゃないです、とりあえず今は。

ClarksfieldHP Envy 15など、Windows7発売に合わせて近々発売されるラップトップに搭載される見通し。ただCore i7はモバイル用 Clarksfieldも含めてクワッドコアのため、Dell Adamoなど超薄型ノートには搭載されませんね。

Core i5は Nehalemマイクロアーキテクチャを採用した主流チップブランドになる予定ですが、ちょっと区別が難しいかも。というのも Lynnfieldプロセッサの全部ではなく、一部を含むプロセッサのため。Core i5はクワッドコアですが、最初発売されるのはデュアルコアモデル。その後徐々にインテルのプロセッサの主流となって、どれもかれも Core i5になることでしょう。

結果的に Core i3はデュアルコアの廉価版チップとして発売になります。性能はモデルナンバーで分かるでしょうし、Core i7やCore i5ほど速くもありませんけど、高くもありません。

ネットブックには欠かせない、Atom NとZ

Atomは多分 Core 2 Duoに続いてよく聞くインテルのチップでしょうね。実際にはネットブックでのみしか採用されていないものですけど。バリエーションは2つのみでコードネーム DiamondvilleNシリーズとコードネーム SilverthorneZシリーズDiamondvilleチップはネットトップ(ネットトップではNは表記せず、チップナンバーのみ表記)とネットブック用で、Windows VistaWindows 7に対応しています。Silverthroneネットブックからさらに小型のPC、UMPC(ウルトラモバイルPC)やMID(モバイルインターネット端末)向けです(SonyはVAIO typePで非力なAtom Z上で無理やりWindows Vistaを動かしてモッサリしてましたね)。

次世代Atomプロセッサはもっと面白くそしてワケ分かりませんよ。コードーネームは Pineviewで、現在グラフィックプロセッサを外付け実装しているものを同じチップ上に載せてしまいます。同じサイズで消費電力がさがるので、バッテリー持続時間が延びます。来年早々にもPineview搭載のネットブックが出ることでしょう。

老兵は死なず、ただ消え行くのみのCore 2 Duo、Quad、Extreme

Core 2チップはこの3年間現役で、コンピュータ世界の時間では永遠の時を刻みました。モバイルからデスクトップまで、ありとあらゆるシステム上で異なるCore 2チップが動作しています。

そんなCore 2ファミリーをここでおさらい。まず Core 2 Soloは1つ、Core 2 Duoは2つ、QuadとExtremeは4つのコアを搭載してます。

次にCore 2ファミリーには2つの世代があり、最初の世代は Core 2 Duoでデスクトップ用のコードネームは Conroe、改良版は Allendale、モバイル用は Meromです。派生チップであるCore 2 Quadは Kentsfield

次世代、といっても現行型ですが、これは新しいプロセスを採用し、より小型のトランジスタを使ったタイプ。その他の技術とあいまって、よりエネルギー効率がよくなっています。このCore 2のデスクトップ用チップのコードネームは Wolfdale、デスクトップ用クワッドコアは Yorkfield、モバイル用は Penryn。この2年間にノートPCを買っていたら、それはおそらく Penryn Core 2が入ってます。

古代の歴史となった Pentiumと Celeron

Pentiumゾンビとして、Coreチップより下のブランドとしてまだ生き延びてます。パフォーマンスは超廉価版チップのCeleronよりマシ。もしPCにPentiumかCeleronのシールが貼ってあってもまだ大丈夫。使ってください(訳者:ちなみに私のマシンもまだPentiumです)。

ずいぶんと長くなってしまいましたが、これが理解の助けとなったら幸いです。あえてクロック数やもっと細かいバリエーションを避けて、より全体像が見えるように配慮しました。インテルいわく、全体ロードマップがあるからそれを見ればわかるとのことですが、私の母にはこのエントリーの方がいくらかマシでしょうね。

(ポテトチップの写真:soleiletoile/Flickr)

matt buchanan(原文/野間恒毅)