尻漏れ急須の犯人判明 by リヨン大

尻漏れ急須の犯人判明 by リヨン大 1

ツーッとお茶が後ろに回ってこぼれる急須。

あれって勢いがなくなると後ろに回るんですよね(写真a')。

でもまさか急須にFlomax(失禁予防薬)が効くわけもなく...この「teapot effect」という現象は昔っから古今東西のティーポットについて回る頭痛の種でした...。

そこで「こんな尻漏れティーポットは許せない!」と原因の究明・解決に乗り出したのが、仏リヨン大学のCyril Duezさん率いる研究チームです。さすがこだわりと美学のフランス人。何百時間ティーバッグと格闘したものやら想像もつきませんけど、研究に研究を重ね、とうとう執念で真犯人を突き止めたのです。それは...

「hydro-capillary(毛管水)」作用と呼ばれるもの!

...と書かれても「???」ですが、これは液体が注ぎ口を離れる際、その液体を急須の素材に接触させたままキープしたがる力のこと。従来研究で判明した犯人くさい要素はすべてこの「hydro-capillary」作用の強さを決める要素だった、というわけですね~はい~。

で、どうしたら解消できるの? 

Duezさんのチームは以下2つの解決策を提示しています。;

 

1) 注ぎ口はなるべく細く作る。

2) 注ぎ口は水を強く弾く最新世代の超疎水性素材で作る。

「へ?」というぐらいシンプルですが、でもまあ、ともかくこの超疎水性の素材で注ぎ口を細~く作ったポットでチームが実演してみたところ、なななんと! ダラダラ流れるヨダレはたちまちのうちに止まったんだそうな! 

しかもなんと面白いことに、素材によっては電気で制御もできちゃうので、「日曜はやっぱりダラダラ回る急須でまったりしたい」と思ったら、電源をオフにすれば回る急須に逆戻り。電源を入れるとまた何度注いでもシャキッ、ピタッと止まる急須で新しい一週間が始められるんだそうですよ? すばらし過ぎます。

[arxiv via MIT Technology Review]

Jack Loftus(原文/satomi)