sudoがマイクロソフトの特許に抵触する、という情報は飛ばし

sudoがマイクロソフトの特許に抵触する、という情報は飛ばし 1

ユーザの実行権限を柔軟に割り当てるsudo。

この前からあるLinuxコマンドラインツールsudoにマイクロソフトが特許を取ったという話が流れて、今月大騒ぎになりました。

オープンソースの無料ソフトウェアの法務を専門とするサイト「Groklaw」にも、こんな書き込みが...。

特許番号7617530。米国特許商標庁(USPTO)よ、マイクロソフトに特許を与えてくれてありがとう。それじゃなくても独占企業のマイクロソフト。この技術なんて1980年から使われてるし、マイクロソフトが発明したものでもないけどね。Wikipediaのsudoの解説はここ。これとマイクロソフトが「発明品」と呼んでるものを比べてみてごらんよ。

う~ん、特許は得意分野のはずなのに、読み込み不足のまま、結論に飛びついてしまったようですね。sudoを開発したトド・ミラー(Todd Miller)さん本人が、Ars Technicaにこう言ってるんですよ。

 

「米特許番号7 617 530がsudoの技術をカバーする恐れがあると一部の人が言い出し、私のところにも沢山の問い合わせがきた。が、それは事実ではない」、「sudoはこうは動かないんだ。ユーザーはsudoでコマンドを実行する際、別のユーザーとしてアクティブにコマンドを実行する。特許の記述にあるのは、より高い権限でアクション実行が必要な場合、アプリやOSがそれを検出し、そのタスク運用に適した権限レベルをもつ潜在ユーザーのリストを要求するメカニズムの話だ」

じゃ、sudoじゃないなら何をカバーする特許なんでしょうね? またまたArsの記事より。

具体的には、より高いアクセス権限が要求されるアクションの実行に必要な権利を持つアカウントを表示するUIについて書かれている。

特許的には似て非なるもの、ということですね。

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よくよく調べてみると、マイクロソフトが特許を取った技術そっくりな「PolicyKit」というLinux対応ツールもあって、ユーザーがパーミッションのバリアに突き当たったら、より高いユーザーアカウントに乗り換えを促してくれる技術なんですが、そちらの開発は特許申請後。発表が遅れただけで、後追いで特許取ったのとは違うみたい。そんなわけで、今回ばかりはどこをどうとってもマイクロソフトは無罪ということで。

[ArsTechnica, USPTO via Groklaw]

写真ソース:xkcd

John Herrman(原文1原文2/satomi)

UPDATE:修正しました、ご指摘ありがとうございます!