化ける予感。ハイブリット合体マシン「Lenovo IdeaPad U1」ハンズオン

化ける予感。ハイブリット合体マシン「Lenovo IdeaPad U1」ハンズオン 1

最初に断っておきたいポイントが2つあります。

まず1点目。ノート×タブレットのハイブリッド「Ideapad U1」はまだ開発段階で今後変更もあり得るということ。そして2点目。ポテンシャルを出し切ればスゴい端末になる可能性を秘めている、ということです。

さて、詳しい話に移る前にコンセプトをおさらいしてみましょう。U1は以下2つの個別の端末から成る製品です。ひとつに合体してもスムーズに使えるよう、作られています。

1)Linux搭載マルチタッチ対応タブレット(クアルコムのARM 1Ghz Snapdragonチップ)

2)Windows 7搭載ネットブック(インテルCore 2 Duo SU 4100チップ)

ビルドはレノボの他のIdeaPad製品みたいです。違いと言ってもタブレットに透光性のレッドのカバーがかかってるところぐらいですね。ベースとスレート(石版、タブレットの俗称)が合体してる時はタブレットが11.6インチの720p(1366x768)のディスプレイに変身。インテルの統合グラフィックスを背負いつつも表示は鮮明です。

キーボードはIdeaPad製品の現ラインナップがベース。タッチパッドもキーボードも動作はスムーズです。僕たちが見たU1ではウェブ閲覧ぐらいしか設定されてなかったんですが、ページの読み込みは速かったですよ。

本体のネットブックはWi-Fi接続内蔵ですけど、タブレットの3G接続にも繋げて使えます。これは近くにワイヤレス接続ポイントがない時なんて大助かりですね。

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面白いのはシェルからタブレットを取り外すパートですね。ラッチ(留め具)できっちり固定されているので。まあ、イラつくのよりキッチり繋がってるんだなーという安心感の方が強いですけど。ノートから切り離したら数秒遅れでSnapdragonチップが起動します。シームレスじゃないけど、ほとんど気づかないぐらいのラグ。

タブレットモードに切り換わると、6つのパネルにアプリが出てきます(写真下)。

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スマートブックの「Lenovo Skylight」みたいな感じですね。今は選択肢が限られてますが、標準装備のYouTube、Gmail、Facebookといったオプションのほかにもイロイロ遊べるよう、レノボではもうすぐSDKを開発者に公開するそうですよ。

コンテンツモード種別を入力すると、保存したファイルは楽曲、動画、画像、文書に仕分けることができます。マルチタッチのインターフェイスで全4種別の間を素早くジャンプして回ったり、各々に割くスクリーンの大きさを調整したり。抵抗式スクリーンはOKですが、素晴らしいってほどじゃなくて、何度も押さなきゃ反応しないことも多かったです。ずっと正面から見てる人は構わないんですが、可視アングルも少し改善が要る感じですね。

サウンドの質はなかなかいいです。これまた素晴らしいってほどじゃないんですけど、タブレット端末からこんな音が出るとは思いませんでした。

初見で目につく難点は、タブレットにドック以外ポートが一切ついてないこと。ヘッドフォンジャックもないんですもん。Bluetooth接続の設定になってますが、僕はやっぱりイアホン差し込むオプションが欲しいなあ。あとタブレットには今のところ加速度計もついてないので、縦横の構えに応じて文書・写真が反転するとかもないです。発売までに追加になるといいですね。

さっき「2つの個別の端末」と書きましたが、あれは言葉の綾とかじゃなく本当にそうなんですよね。この構造にはメリットとデメリットがあります。

メリットは、タブレットを取り出した後、ベースを別のモニターに繋いでノートブック機能をフル活用できること。ウェブ閲覧中にタブレットを切り離すと、タブレット側がどのページを閲覧していたか覚えていて自動的に元の場所を表示してくれます(逆に繋ぐ時も同じ)。僕も試しにノートブック・モードでGizmodo読みながらスレート(タブレット)を外してみたら、ちゃんと自動的にGizのモバイル対応ページに行きましたよ。

デメリットは、今のところこんな風に転送できるのはウェブページだけだということ。ノートブック・モードで文書作成中にタブレット切り離すとそれまで。出先でそのまま継続ってわけにはいかないんです。ドラッグ&ドロップはできるので切り離す前に移せばいいんですが、もっとシームレスに転送できたら助かるかなあ。あと切り離すとベースとタブレットの間には一切インタラクションがなくなってしまうので、これはベースからタブレットを遠隔操作できたらいいのになぁ、と思います。

これも発売までに加わってるかもしれないし加わってないかもしれないポイントですね。

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U1は今年下半期発売予定ですけど、その前にやらなきゃならない改善もあるので、みんなの手に届くのはいつ頃になるものやらという気がします。ウェブ閲覧・再生だけじゃなく多機能を目指すならレノボとしてもU1とSkylight向けにアプリストア開かなきゃならないだろうし。

小売価格は推定999ドル(約9万2500円)で、そこから提携キャリアの補助金を差し引いたお値段になります。この価格に見合うような、多機能性は是非にも確保したいところ。

総じてU1は精緻な端末です(やや半生ですが)。量産後どこまでこのコンセプトを極めることができるか今から楽しみ。急がず、じっくり納得いくまで時間をかけてやれば、これは本当にスペシャルなものになると思いますよ。

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Brian Barrett(原文/satomi)