必読ジョブズ語録「ハードvs.ソフト」

必読ジョブズ語録「ハードvs.ソフト」 1

今は雲の上の人で滅多に取材に応じない(+ハマコーにもたぶん返事くれない)スティーブ・ジョブズCEOも、昔はこんなワカモノの雑誌に延々何時間も付き合ってたんですね

ローリング・ストーン誌が1994年、NeXTに氏を訪ねて話を聞いたロングインタビューは、ジョブズ・ファンなら一度は読みたい不朽の名作。

コンピュータ革命が一段落ついて、でも、インターネットはまだ研究者やギークの遊び場だったあの頃。ジョブズはアップルという足場を追われ、代わりに立ち上げたNeXTも市場開拓が思うようにいかず、どん底でした。

それでも「パーソナル・コンピューティングに秘められた無限の可能性を見通すビジョンの力は、少しも弱まっていなかった」と、取材したジェフ・グッデル(Jeff Goodell)さん*は復刻掲載版の前文で書いてますよ。

いろんな示唆に富む言葉が並んでいるんですが、当時より今の方が「当たってるかも!」と思ったのはこの一節です。

「問題は、ハードウェアではもう誰かが作るものの2倍いいものが作れないこと。作り方を知ってる人が余りにも多いんだ。1と3分の1倍か1.5倍いいもの作れたらラッキーな方だよね。しかも6ヶ月も経てばみんな追いつくでしょ。でも、ソフトウェアはそれ(2倍いいもの)が作れる

この「1と3分の1」という細かさが、いいですね。

今見回してみると確かに大きなコンピュータも小さなコンピュータも中身は似たりよったりです。インテル搭載のWindows PCとMac。携帯はiPhoneもPalm PreもAndroidも他の携帯もみんな基本ARMのチップだし...。じゃあ違いが出るのは何か? っていうと、そう、ソフトなんですよね。

マイクロソフト斬りも忘れちゃいませんよ。1984年マッキントッシュの成長が止まったことについて話が及ぶと、「じっと座ってるアヒルみたいなもんコピーするのに10年かかるんだから、マイクロソフトにはおみそれするよ」

どうして技術の良さが消費者の目に入らないのか? それについては、「大衆がマイクロソフトに反逆していないのは残念。彼らにはなんにも分かっちゃいないんだ」

というわけで、ファン必読です。

*ジェフ・グッデル:1996年『The Cyberthief and the Samurai(電脳泥棒とサムライ)』というケッタイなタイトルの本(邦題は『ハッカーを撃て!』)で作家デビューを果たした作家。ローリング・ストーンの常連ライター。

[Rolling Stone via Marco Arment]

matt buchanan(原文/satomi)