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オバマの宇宙計画はスペースコロニーへの大前進
宇宙でのキャンプを夢見る方々に、朗報です。
先日、オバマ大統領が2011年度の予算教書を提出し、NASAの新予算を発表したのですが、そこではなんと、ブッシュがぶち上げた月面再訪計画は破棄されていたのです。
では、どのへんが朗報なんでしょう?それは、予算案で提案されている計画が、宇宙研究を奨励し、人類のスペースコロニーのための基礎を築くものになっていることです。
この予算案はまだ米国議会の承認を受けていませんが、この中にオバマ大統領は、ブッシュ政権のプロジェクト、コンステレーション計画を段階的に終了させることを盛り込んでいます。同計画は、アポロ計画の二番煎じだったということでしょう。
オバマ政権では、過去を振り返るような計画は取りやめようとしています。むしろ、新たな宇宙技術を開発し、ロボットを使った太陽系の無人探査によって、人類の地球外生活を実現に近づけようとしているのです。
続きで、オバマ大統領の計画の内容を詳しくお伝えします。
宇宙に行きたいという願望をかなえるだけなら、コンステレーション計画でも十分でした。多くの人は、オバマ政権の予算案の意図は米国の宇宙空間からの撤退にあり、その理由は予算がないからだと勘違いしています。
実際はそうではないのです。オバマ大統領は、今後5年間のNASAの予算を60億ドル増加させることを提案しています。
新予算案では、NASAの計画の改善案が示されています。そこでは従来の実験を再実施することよりも、新たなイノベーションに注力するとされています。NASAのチャーリー・ボールデン長官は次のように語っています。
ある計画には今後5年間で78億ドルを投入し、大規模で画期的な宇宙飛行のための新しい試みを始める予定です。たとえば、軌道上における燃料補給所設置やランデヴー・合体のための技術、将来的なロボットまたは人間による宇宙探索をより効率的かつ低コストで行うための自己完結的な生命支援システムといった取り組みです。
別の計画では5年間で30億ドルをかけ、ロボットによる無人探査の先駆的ミッションを実施する予定です。これは今後の人間による月や火星、その周辺の小惑星探索への道筋作りとなります。
この予算案が議会を通過すれば、ロボットや、人間による宇宙飛行を含めたいわゆる宇宙移住への大きな一歩となることでしょう。
新予算案では、30億ドル以上をボールデン長官の言う「最終的には低高度軌道を越えた空間に到達するための新たな手段、すなわち新しいエンジン、推進剤、素材や燃焼プロセスの研究開発」に割り当てられています。追加で49億ドルがより一般的な宇宙技術研究に割り当てられます。
また、20億ドルが気候変動やその他の地球のプロセスの観察のための人工衛星に割かれます。こちらは地球科学にとって非常にメリットのあることでしょう。気候変動の影響予測に必要なデータが、従来にないくらい大規模に得られることになるのです。
宇宙移住や惑星改造といったクレイジーな新技術やイノベーションのために、多くの予算がつぎ込まれるのです。これによって、次に人類が宇宙空間や月や他の星に行くときには、人間は宇宙についてものすごい知識を持つことができているでしょう。
オバマ大統領による提案の意義は、宇宙飛行開発を民間部門に開放したことです。スペースXや有人飛行に非常に近い他の航空宇宙企業に言及しています。つまり米国政府は、民間産業と手を組んで宇宙飛行士を宇宙に送り出そうとしているのです。
さらに、この予算では国際宇宙ステーション(ISS)計画を可能な限り2020年まで延長することを要求しています。これによりISSは、人間が宇宙で生活するための必要条件を理解する実験の場となることでしょう。希望的には、2015年までにはスペースXのような企業がISSに宇宙飛行士を送迎してくれることになることでしょう。
また、この計画では、米国がISSと同様に、国際的な研究機関や航空宇宙コミュニティと資源を共有し、連携する必要性を示唆しています。地球全体で、宇宙開発に乗り出そうということです。
ブログ「Bad Astronomy」を書いているフィル・プレートさんは、オバマ大統領の計画は信頼できるものだとして、特に基礎科学への投資を大きく割いている点を評価しています。ただプレートさんは、この案は議会でボコボコにされるのではないかと心配しています。
まず、議会を通らなければこの計画が実行されないことを忘れてはいけない。正直、この件が承認されるのは難しいだろう。まず、NASAに関してはあまりに多くの議員があまりに大きな利害関係を持ちすぎている。たとえば、アラバマの上院議員がすでに予算案について不満を表明しているし、共和党が事業の民間への開放に難色を示した場合、戦いになるのは目に見えている。でも民主党議員はこれまでに議会でオバマの役に立った試しがなく、あてにならない。
NASAの施設のあるフロリダ州とテキサス州の下院議員も、計画についての懸念を表明しています。
一番心配なのは、これまでコンステレーション計画に関連した仕事をしていた優秀なNASAの職員たちがどうなってしまうのか、ということです。もしNASAの計画では有人宇宙船開発をアウトソースすることにしているなら、数千人分の仕事がなくなってしまうことになります。
フロリダだけでも、スペースシャトル計画が来年終了してしまうと7000人の職がなくなるだろうと試算しています。オバマ大統領は「2011年予算により失業者が生じないように支援する」と表明しましたが、同じ職に就けることはまずないでしょう。
希望としては、民間航空宇宙企業が、配分された予算を使ってNASAの技術者を雇用できるといいのではないでしょうか。NASAから民間へ、ノウハウを伝授するのです。そうすれば、民間の宇宙産業も一から全て始める必要がないでしょう。
明らかに、議会の承認とNASA職員の大量失業は課題です。でも、米国の宇宙計画、そしてNASAの役割については、まだ希望があるのではないでしょうか。
キム・スタンリー・ロビンソンの火星三部作で、火星への移住が描かれていますが、そのシナリオはオバマ大統領の計画のような内容です。人類が火星に移り住む前に、ロボットたちが居住可能な場所を探し出し、居住地区を建設するのです。やはりこれが、今のところ一番現実的な宇宙移住方法でしょう。人間をいきなり送り出すのはリスクも費用も高いし、コロニー建設もロボットがした方が簡単ですよね。
このシナリオを実現するためには、技術への投資が不可欠です。そしてオバマ大統領の計画は、実現に向けての大きな前進となります。
宇宙計画について批判的な意見で知られるバズ・アルドリンでさえ、オバマ大統領の計画を支持しています。声明の中でこう述べています。
私は、オバマ大統領が示した方向に従うことで、NASAおよび航空宇宙関係機関が、火星や他の星にもっとも早く人間を送り込むことができるだろうと考えている。そのためには、我々はNASAやそのパートナーが開発するであろうあらゆる種類の画期的な技術を支援する必要がある。火星は人類の新たなフロンティアだ。大統領の計画を我々が積極的に支持すれば、NASAも同じ方向に進んでいくだろう。
全地球的な宇宙計画の次の段階が迫っています。宇宙にただ行って帰るだけでなく、移住することが、夢ではなくなろうとしているのです!
(冒頭の火星コロニーの画像は、Gusti Boucherさんによるものです)
Annalee Newitz(原文/miho)
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他国の予算に関して色々言うのもアレですがこれは通して欲しい!
ただ、スペースコロニーに関しては月に橋頭堡を築き、
そこで部品製造をした方が安いって話もあるのですが…。
地球のお家ですら追い出される人が大勢いるってのに火星移住?
まさにクレイジー、NASAは人工衛星だけ打ち上げてりゃいいんだよ。
失業者は太陽電池事業に転職すればいいだろ。
グリーンニューディールはどうした?
・・・と、蓮舫さんなら言うと思います。