ロジャー・エバート氏が癌で失った声を取り戻すために

ロジャー・エバート氏が癌で失った声を取り戻すために 1

技術は明日の力になります。好きです、技術!

アメリカの映画批評家として知られるロジャー・エバート氏は癌闘病のために顎の1部分を失いました。そしてその結果として声も失ってしましました。―しゃべりたい。声を取り戻したい―エバート氏の声を取り戻すためのチャレンジがEsquire誌に掲載されています。

声を取り戻す。一体どうやって?

スコットランドのCereProcという会社。ここが声を取り戻す手助けをしてくれます。この会社のことをエバート氏はインターネットで見つけました。

CereProc社は声の出ない人のために、文字から話すことのできる、つまりテキストを音声化するソフトウェアを作っています。エバート氏が今まで出演したテレビ番組のテープやDVDから言葉を拾って、そこにない言葉は音をつなげて作っていきます。こうしてできた「声」はエバート氏のものと全く同じと言うわけではありませんが、他の誰が話すよりも本人に1番近いものと言えるでしょう。

CereProc社のサイトでオバマ大統領やシュワちゃんのサンプルを聞く事ができます。もともと本人の声から作ったものですから本人のように聞こえます。ただしやはり全く一緒というわけでもなくオバマ大統領の場合本人よりかちょっとおさえ気味というか弱気にきこえます。「ありがとう」と「ありがとうっ!」の使い分け等、人間らしさはまだまだ難しいのです。とは言っても、かなり高レベルな「声」ですよ!

この技術にとって1番大切なのは、もちろん多くのサンプルとなるオリジナルの声が残っているということ。それでいうとエバート氏は十分なリソースがある適任者であると言えます。エバート氏がCereProc社のことを見つけた時もそう思ったそうです。

エバート氏はCereProc社にEメールを送り自分がどれだけこの技術を必要としているかを伝えました。メールを受け取ったCereProc社もリクエストに応えてただ今エバート氏の「声」を開発中。

まずはデスクトップ型からのスタートだそうです。デスクトップでテキスト入力してそれを音声化します。しかし近い将来きっと携帯できるようになるでしょう。そしてそれは多くのことを変える力になると思います。

ちなみに、CereProc社のソフトウェアはいかなるプロジェクトにもライセンスして使用することができます。iPhoneアプリでももうすでに使われているようです。

エバート氏が「声」を取り戻し再び話すのを、彼も私たちも楽しみに待っています!

[CereProc, Esquire]

John Herrman(原文/そうこ)