1996年のジョブズ、「良い芸術家は模倣し、すごい芸術家は盗む」(動画)

14年の年月で、大人になってしまったのでしょうか?

上の動画は1996年。スティーブ・ジョブズパブロ・ピカソの発言を引用して「すごい芸術家は盗む」と公言しております。当時のジョブズと、iPhoneの特許侵害HTCを提訴したジョブズは、意見がだいぶ違うのではないでしょうか?

この動画はPBSのドキュメンタリー、題して『Triumph of the Nerds(ナードの勝利)』の1カットです。この中でジョブズは、以下のようにも語っています。

我々は、すごいアイデアを盗むことは、決して恥ずかしいことではないと思っています。

これ、以下のHTC提訴にあたってのアップルのプレスリリースに書かれたジョブズの発言と比較してみてください。

競合が当社の特許技術を盗むのをただ座って見過ごすのもいいが、何か手を打つこともできる。当社は何か手を打つことに決めた。当社も競争は健全なことだと思うが、競合は競合で自社の独自技術ぐらい自分でつくるべき。うちの技術を盗むんじゃなくね

これらの発言を並べてしまうと、まるで「お前のものは俺のもの、俺のものも俺のもの」と言っているような...ジャイアン!?

ただ、ビデオで話しているのは一般論で、ここでの「模倣し」「盗む」の意味は、アップルのデザイナーやエンジニアが人生のいろいろな経験を製品作りに生かしたというレベルです。それに対しプレスリリースの「盗む」という言葉は、アップルが所有する特許を、他社が無断で使っている(とアップルが考えている)実状を指しているという点で、大きく違っています。

アップルは基本的に自社技術を他社にライセンスすることはフェアにやってきてはいます(これまたアップルと特許バトル中のノキアが異議を唱えそうですが)。では、対するHTCはフェアでしょうか?それについては法廷で判断されることでしょうね。

[YouTube via commenter Fractal the Meek]

Brian Barrett(原文/miho)