3年後にはPS3がポケットに? PowerVR開発企業が証言

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iPhoneDroidなどのスマートフォンに搭載されているPowerVRチップを開発するImagination Technologiesによれば、PlayStation 3に相当するようなグラフィックスが、3年以内にスマートフォンでも実現できる、そうです。上の画像はもう少し近い将来、「1年後」のサンプル端末のデモです。

続きで詳細をお伝えします!

 今、Imagination Technologiesでそんなチップを作っているのです。今作ってるのに、なんで3年後なのか?というと、開発プロセスにそれだけ時間がかかってしまうためです。まずImagination Technologiesがチップを開発して、ライセンスをとります。それをアップルHTCの開発サイクルにのせて製造し、市場に送り出します。そのプロセスに3年ばかりかかってしまうというわけです。

でも、とにかく3年後には、Imagination社いわく、PS3がポケットにあるようなもの、になるのです。しかもそれは、今のスマートフォンより解像度が高くなり、TVへのHDMI接続での720p出力のようなグラフィックスが可能になるというのです。

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でも3年後も、Imaginationでは、今出している製品へのサポートも続けているはずます。つまり、今みんなが持っている、PowerVRを載せたiPhoneDroidNokiaといった製品です。今年新しい端末を買う人は、どうなるんでしょうか?この点に関しては、Flashのハードウェアアクセラレーションと、GPGPUコンピューティングを実現するためのOpenCLのサポートがポイントになるようです。

前者に関しては、ソフトウェアアップデートで、今市場に出回っている端末ではFlashでのGPUアクセラレーションが可能になります。Imagination Technologiesはここ3年ほどアドビと協力し、ソフトウェアだけで最高約300パーセントの高速化を実現しました。本人たちはもっと行けそうだと思っているようですが、300パーセントというだけでもかなりの改善です。

後者に関しては、最新のPowerVR SGX545では、GPU(グラフィックスチップ)でグラフィックス以外の処理も高速化するのに必要なOpenCLをサポートしている、ということです。GPGPUについて詳細はこちらの記事にあるのですが、要は並列処理して高速化するための環境を、チップとしては整えたということです。

また、「1年後、2年後、3年後は、今とどう違うのか」と質問してみました。それに対し彼らは、大きい要素のひとつは、マルチプロセッサの搭載だと答えました。理論上は、プロセッサを3つや4つ端末に入れても、消費電力に大きな問題はなく、そうすることでPS3相当の性能が出せるだろう、というのです。

これは3年後に出回る端末であくまで「可能」ということであって、実現されるかどうかは、アップルやHTC、Palm、Motorolaなどのメーカーがこれらの機能を採用するかどうか次第です。が、多くの主要メーカーが同じチップを使うことになるため、各社こぞってなるべく高い性能を出そうとすることでしょう。

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冒頭の画像も含めて、記事内の画像は「1年後」のもの。これが「3年後」にどこまで進化していくのか、楽しみですね。

Jason Chen(原文/miho)