最新記事一覧
過去のオススメ記事

電子書籍はもっと安くならないのか? リアル書籍とコスト構造を比較!

2010.03.03 19:00 [4] [0]

100302_ebookvsrealbook.jpg


なかなか厳しいようです...。

電子書籍から比べると、従来型のリアル書籍はまるでコストのかたまりみたいに思えてくることがあります。紙代、印刷代、倉庫や配送の費用...。そういうコストがなくなるんだから、平均的な価格になりつつある12.99ドルって高すぎやしないかとすら思えてきます。が、ニューヨーク・タイムズによると、そうでもないらしいです。


100302_ebookvsrealbookchart2.jpg


このチャートは、主要な出版社へのヒアリングをもとに、リアル書籍のハードカバーと電子書籍の平均的な収入とコストをまとめたものです。

これを見ると確かに、現状では電子書籍のほうが1冊あたりやや高い利益が得られるようです。が、だからといって一気に価格を5ドルとかにすべきじゃないか?というのは早計のようです。以下のような理由があるからです。

1)電子書籍の売上は現在、書籍市場全体の5%にも満たない
2)価格を下げると、リアルの書店、特に小規模な個人経営の書店が生き残れなくなる
3)リアル書籍市場では、ハードカバー発売後に、安価なペーパーバックを大量に販売してなんとか利益を出していた。が、電子書籍ではそれができない(特にハードカバーの価格が最初から下がってしまったら無理)。
4)オフィスの家賃やら従業員の給与は、この4ドルちょっとの利益から出すので、この部分を削るのは厳しい。
5)とにかく出版とは儲からない事業で、利益を出している出版社なんてほとんどない。

いずれの理由も業界側の都合ですが、とにかく出版社が電子書籍価格を自ら下げるとか、DRMフリーの電子書籍を出すとか、そんな期待はできなさそうです。出版業界は、音楽業界の二の舞になることだけは避けようと必死なのです。そもそもものすごく薄いマージンの上でやってきましたし、過去数年すでに出版業界は厳しい状況ですからね。

ちなみに、アメリカと日本では出版流通の仕組みが違うため、コスト構造も違っています。特に違うのは書店への支払いです。アメリカでは、書店が書籍売上の半分程度をもらえるようになっているようですが、日本では、書店と取次が合計で約3割程度となっています。

ただし価格もかなり違っていて、アメリカのハードカバーが平均26ドル(約2300円)もするのに対し日本のハードカバーの書籍は1000円台前半が中心です。いずれにしても薄利で、電子書籍を安くしてくれるゆとりなんてなさそうです...。


[NYT]

matt buchanan(原文/miho)

新着コメント
特別企画

技術の進歩は素晴らしい! 「シック最新の振動モデル」に変えたら剃り味の良さに感動した

PR
11:00

今宵のシックは一味違うぞ! 自宅では電動シェーバー、仕事場&お泊まり用にヘッド交換型の振動T字カミソリを使っているんですが、前者はクリーニングしながらといっても購入してから3年が経過。後者も2年前の...
続きを読む»

コメント(4)

アメリカの書籍は高いクセに品質が悪いってのも。
日本の場合安い上に品質も良いから、電子化の利益が出るのはムズイだろう。

漫画雑誌なんかプロモとして持ち出しで配っている状況だし。

業界側の都合ていっても、出版社が利益出せなくなって作品の質が落ちれば本好きとしても困るよ。

某販売店の仕入れ伝票を見せて貰ったら仕入れ原価が売価の85%程度だったから、
印刷代50%、書店への支払い15%程度と思ってた。。。
逆だったのか。
ていうか、その販売店、相当不利な条件で売ってたんだなぁ。

仮に出版社がなくなっても、現在の編集長や編集者の仕事をフリーランスで請け負うプロデューサーみたいな人が出てくれば、読者も作者も困らないと思うけどね。作者が直接でもいいけど、それだとコントロールが利かない可能性も出てくるので(笑)

表に出てる紙の書籍の半額程度なら読者としては全然問題ない。対価は払うけど、ボったくられるのは我慢できないので、小学館でしたっけ?の紙のコミックより若干とはいえ高いのはとても買う気になれない。

コメントする

コメントは承認制となっております。編集部が確認および承認した後に、サイトへ反映されることになるので、多少時間がかかってしまうことがあります。
また、公序良俗に反する内容、個人や団体を誹謗中傷する内容、その他不適切と判断させていただいた内容については、否認または削除させていただく場合もございます。ご了承ください。
Only japanese available.

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL :

お問い合わせフォーム

 お問い合わせフォームを表示

この記事へのtweet
お知らせ
新しくはてブがついた記事
GIZMODO TEAM
アイコンアットラージ
小林弘人infobahn Inc.
ゲスト編集長
いちる [小鳥ピヨピヨ
副編集長
大野恭希 *
編集部(問い合わせ先
長谷憲 *
松葉信彦 *
鈴木康太 *
河原田長臣 *
MAKI
satomi [Long Tail World
junjun
湯木進悟
聖幸 [俺と100冊の成功本
そうこ [::soko286.com::
yuko
mayumine [URAMAYU
mio
miho
ライター
武者良太 [悦びの覚悟
三浦一紀 [普通の日々
野間恒毅 [のまのしわざ
Appbank [Appbank
常山剛 *
鉄太郎 [tetsutaro.net
佐脇風里 [Marylebone High Street
KENTA
小暮ひさのり
山田井ユウキ [カフェオレ・ライター
コラムニスト
コグレマサト [ネタフル
いしたにまさき [みたいもん!
デザイナー
前田龍一 *
広告営業(問い合わせ先
城口智義 *
土井孝彦 *
阿座上陽平 *
碓井真紀 *
広告進行
山本朋子 *
山下恵子 *
ディビジョンディレクター
尾田和実 *
ジェネラルマネジャー
長田真 *
パブリッシャー
今田素子 *
* =[mediagene Inc.
サーバ管理
heartbeats
about GIZMODO
ギズモード・ジャパンについて
・ケータイ用サイト
携帯版QRコード ・iPhoneアプリ
iPhoneアプリ ・iPhone用サイト
iPhone版日刊メルマガ
記事配信中のニュースサイト
Yahoo! ニュース livedoor NEWS MSN デジタルライフ mixi alt="アメーバニュース exciteニュース製品情報および投稿希望者のお問い合わせ

郵送の方は下記宛へ資料等をご郵送ください。

150-0036
東京都渋谷区南平台町16-29 グリーン南平台ビル8F
株式会社メディアジーン
Gizmodo Japan編集部宛

広告募集! ギズモードはスポンサー様のおかげで、今日も更新できています。もし「バナーを出稿しようかな」と思いましたら、こちらをご覧ください!
媒体資料をダウンロード
広告に関するお問い合わせ
どうぞよろしくお願いします!