航空業界の不都合な真実に疑問符! 離着陸時に電子機器の電源を切るのは無意味?

航空業界の不都合な真実に疑問符! 離着陸時に電子機器の電源を切るのは無意味? 1

実は皆が疑問に思っているんです...

飛行機内で携帯電話の電源を切ることが義務づけられているのは、まぁ仕方がないこととしてもですよ、その他の電波を発しない電子機器類の使用まで、とりわけ離着陸時には固く禁じられちゃうのって、一体なぜだかご存知ですか?

やっぱり飛行機に乗る時って、万が一でも落ちたりしたら嫌だよなぁと、だれもが心なしか不安に感じたりしてると思うんです。だから、航空機の安全運航の妨げになる恐れがあるなんて理由を示されちゃったら、もう有無を言わさず、とにかく乗客は黙って従うしかないよなって流れになりますよね。

でもね、なんら大した電波を発しないデジカメですとか、iPodを始めとする各種ポータブル音楽プレイヤーですとか、ゲーム機に電子ブックにシェーバーなどなど、あらゆる電子機器の電源までバッサリと切らないことには、飛行機は安全に飛べないかもしれないっていうのは本当なんでしょうか? そもそも、客室乗務員のお姉さまやお兄さまたちが見回らなくなったら、もう暗黙の了解で、こういった電子ガジェットを使い始める人たちだって、このところ増えてきてるような気がしませんか? じゃぁ、それって、マジで飛行機の墜落事故を誘発する危険行為なの?

きっとだれもが心の底で感じているであろう、この素朴な疑問の真実の回答を求めて、いざ米GIZMODO編集チームが切り込み調査へと挑みましたよ! そして、明らかになってきたのは、何とも不都合きわまりない真実か...。ではでは、皆さまもバッチリと続きにてチェックしてみてくださいね。

 飛行機内で、とりわけ離着陸時に電波を発しない全電子機器類の電源まで切ることが求められるようになったのは、そもそもいつからのことなのでしょうか?

実は、1993年までさかのぼりますと、国際航空運送協会(IATA)によって出されました、乗客の持ち込むパーソナル電子製品を離着陸時に限って使用禁止とするようにとの初の勧告を見つけることができます。が、この度、GIZMODO編集チームは、当時から物議を醸した次のようなIATA幹部の発言の存在を突き止めちゃいましたよ。

「飛行機内での電子製品の使用禁止に関連した勧告が出されるには至ったものの、これまでに乗客の電子機器が原因で何らかの事故が生じたといった報告は1件も寄せられていないのも事実である。ただし、電子機器の電磁波が事故を招く可能性がないわけではないと確信するに至り、今回の勧告を定める運びとなった」

う〜ん、あくまでも電子機器の発する微弱な電磁波が事故につながる危険性を立証して定まったルールではなく、そういう危険性がないわけでもないかもしれないという不安感のようなものが根底にありそうな気がしますよね。

もうちょっと新しい調査に目を向けてみることにいたしましょう。以下は2006年米連邦航空局(FAA)が発表した調査結果なんですけど、もっと踏み込みまして、明らかに電波を発する携帯電話ですとか、Wi-Fi通信機能を内蔵したノートPCが、飛行機の計器類などに及ぼす影響を徹底的にテストしてみましたよ。

「残念ながら、こうした強い電波を発する電子製品が、決して航空機の運航の妨げにならないことを示す明確な証拠を挙げるには十分な情報をそろえられなかったため、現時点では現行の機内使用制限に関する方針を撤廃することを提唱できない」

ちょっとまたなんとも歯切れの悪い調査結果ですよね。どうやら絶対に電子製品が影響を及ぼすとの証拠もないものの、絶対に無害で何ら危険を招くようなことはないとの証拠もないってことのようで、だから、そもそものルール制定の根拠がおぼつかないのに、そのルールを廃止する確定的根拠もそろわないから現状維持となって、現在に至っているようですねぇ。

じゃ、なおのこと、もう禁止するのはケータイ利用くらいにして、何ら強い電波など発しない各種電子ガジェットの使用は、いっそのこと機内で全面解禁しちゃったらどうなんでしょう? 国際線では、機内Wi-Fiサービスを利用して、上空ではガンガンと無線LANの電波を飛ばしまくり、インターネットし放題なんて環境の整うエアラインまで最近では増えてますしね。こういう電波は本当に何ら問題ないんでしょうかね?

「実はね、わざわざ本当に離着陸時に強い電波を発さない各種電子機器の電源まで落とさないといけないのかって意見が多数寄せられていることなんて、航空業界で働いていれば、もうだれもが知ってますよ。でもね、これはそう、電磁波が本当に航空機の計器類に影響を及ぼすかどうかって次元の問題ではなくなってるんですよ。飛行機の運航で最も危険なのは離着陸です。だから、離着陸時には、乗客の皆さんも安全意識を高めるため、あらゆる注意をそらすガジェットの電源は入れない。たとえ何か緊急な指示が出されても、すぐに応じられる体勢を整えておく。これはもはや飛行機に乗る上での常識的なマナーの問題ですね」

今回のGIZMODO編集チームの突撃調査で驚かされたのは、匿名を条件にインタビューに応じてくれた多数のパイロットやキャビンアテンダント(CA)の皆さまから寄せられた回答をまとめた上のような意見だったとのことですよ。つまり、もうこの問題は精神論の領域に突入しちゃってる不都合な真実を、どうやら業界の方々も薄々とは感じているようですね。

ギズ読者の皆さまは、この問題について、正直なところ、一体どんな意見をお持ちでしょうか? ちょっと日本国内での意見も募ってみたいので、よろしければコメントにてドシドシお知らせくださいね。

突撃調査を終えた米GIZMODO編集チームの率直な感想は、やっぱり怪しい根拠で過剰な規制をかけ続けるのはどうなのかなってとこですかね。せめて安全意識が目的なんだったら、きちんとそういう理由を説明するようにしないと、こういう眉唾ものの根拠なルールを、離着陸時に毎回のようにアナウンスして徹底させようとすると、段々と白けてきちゃって、もっと本当に大切なことにも乗客は従ってくれなくなっていくんじゃなかろうかって懸念まで上がってますよ。まぁ、客室乗務員のお仕事だって決して楽じゃないってことはわかりますけどね...

Joel Johnson(原文/湯木進悟)