米Gizmodo編集者、コンピュータ押収される

先週金曜夜、カリフォルニアのコンピュータ犯罪特別合同捜査班(Rapid Enforcement Allied Computer Team=REACT)がGizmodo編集者のジェイソン・チェン記者の不在中、自宅に入り、コンピュータ4台とサーバ2台を押収しました。

サンマテオ郡高等裁判所裁判官が出した令状によるものです。ゴーカーメディアCOOのGaby Darbyshireによると、今回のコンピュータ差し押さえの捜査令状は「カリフォルニア州刑法1524条(g)項」により無効と見なされるそうです。

また、電子フロンティア財団(EFF)人権擁護ディレクターJennifer Granickさんはワイヤードに「チェンさんは捜査令状が入らないよう州法・国法の両方で保護されている」と話してます。アメリカでは国のプライバシー保護法で報道目的で保持する物品に対して令状が発行できない取り決めになっており、これはその物品所有者の犯罪可能性を捜査する場合でも例外が適用されなくて、本来こういう差し押さえには「召喚状」が必要とのこと。令状そのものの有効性も問われています。

以下が全関連文書(個人情報は伏せました)。

捜査令状

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強制差押さえ物件目録

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ゴーカー法務の反論

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ジェイソン・チェン記者証言

 

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妻と車で夕食に出て9:45PMごろ帰ったら、ガレージのドアが半開きになっていた。開けようとしたら、中から警察官複数が出てきて、家宅捜索令状が出たので敷地内にある「僕の権限下」のものは全て車も捜索できると言うではないか。僕は両手を頭の後ろに置く格好にさせられて、武器や刃物を持ってないか全身チェックされた。

ガレージのいつも車を停めておく場所には彼らの車が停まっていたので、他の車の通行の妨げにならぬよう、妻が外に車を停めに行った。警官はコンピュータを1台抱えており、僕の家から押収したもの全部を記帳していた。ここに来たのは「既に数時間前」だと言う。不在で開けてもらえなかったので、仕方なく玄関のドアをこじ開けたが、その分の経費は後で請求できる、と言う。

警官は逮捕状は出てないし、取調べしてるんじゃないので、いつでも好きな時に出て行ってもらっていい、と言った。いて欲しくない感じだった。近所の人が近寄ってきて何事かと尋ねてきた。すると警官が「終わったら電話するので、それまで友だちのところに行って一緒にいていいですよ」と言うので、知らない人でしたよ、と答えた。

令状を見せてもらえるか聞いてみたら、すぐ見せてくれた。本当に(捜索に)来たら、すぐ出せるよう、僕もその日のうちにメールでいただいた分は印刷しておいたのだけど、それは見ましたかって聞いたら、見たと言う。そのメールも証拠品に加えたそうだ。警官のひとりは、こういうケースは25年担当してるけど、あんなの見たのは初めてだと言った。

外に妻と30分ぐらい立たせておいて、家中隈なく必要な物品押収と記録を終えると、トラックに全部積んで去っていった。担当の刑事が名刺を渡しながら、分からないことがあったらいつでも電話くれ、ドアが壊れた分の請求はちゃんとしておくように、と言った。僕がコメントは特にないと言ったら、いくつか質問に答えてもたえたら誤解が解けるかもしれないよと刑事は言ってくれたけど、それに対しては何も言わなかった。

警官たちは目録のリストを印刷し、なにも壊してない証拠に捜索前と捜索後の写真も撮ったと言った。持ち去ったもの、体当たりでこじ開けた玄関扉を除けば、見たところ特に損壊はなかった。

Gizmodo(原文/satomi)