アップル、iPhone OS 4.0と同時にモバイル広告プラットフォームも発表か

2010.04.08 15:00
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日本時間の4月9日(金)発表されるiPhone OS 4.0。ここで期待が集まるのは、マルチタスキングであり、新たなインターフェースであり...では、次世代モバイル広告プラットフォームについては、どうでしょう?

MediaMemoのピーター・カフカ氏の記事によると、今回の発表で、モバイル・アドネットワークについてもなんらかの発表があるだろうとされています。アップルは昨年2.75億ドルでモバイル広告企業のQuattroを買収しています。この記事では、MediaPostの「アップルは4月7日にiAdというモバイル・アドネットワークを発表する」とする記事についても触れています(今回のiPhoneの発表は米国時間4月8日なので、1日遅れとなりますが)。またBusinessWeekによれば、スティーブ・ジョブズはiAdとは「革命的」な「次のビッグ・プロジェクト」であると発言しており、「音楽プレイヤーや携帯電話を革新したのと同じように、モバイル広告を作り変えてしまおうとしている」ということです。

カフカ氏はネーミングについては明言していません。iAdというのはやや大きく出過ぎのように感じます。彼の推測では、アップルのモバイル・アドネットワークは他のプラットフォームのデベロッパー向けにもオープンになるだろうとのことです。ちょうどグーグルが買収したAdMobがアップルのデベロッパーに対してもオープンになると考えられているのと同様です。カフカ氏によれば、グーグルは実はアップルが参入してくることにウェルカムだと考えられます。なぜなら、市場に競合が現れれば、FTC(米連邦取引委員会)がグーグルによるAdMob買収を差し止めようとしている動きに対して反論しやすくなるからです。

アップルはグーグルに先駆けてAdMobを買収しようとしていましたが、結局グーグルに目の前で奪われてしまいました。それでも、AdMobの競合であるQuattroを買収することで巻き返そうとしているのですから、モバイル広告参入への意欲が非常に強いことがうかがえます。

その意欲は様々な角度から裏付けられますが、たとえばアプリのあり方を見てもうなずけます。現在、App Storeからダウンロードされている大量のアプリの多くは安価または無料で、広告収入に支えられています。また、すでに3億回以上もアプリがダウンロードされています。つまり、スポンサーに値するアプリがあり、多くのユーザーがいる、ということは、多額のお金が生まれるための条件は整っています。モバイル広告と、それに付随する収益は、爆発寸前の状態です。

アップルはすでにそのプラットフォームをほぼ上から下まで全てコントロールしています。さらに広告をコントロールしようとしても、おかしくはありません。特にジョブズが(おそらくは)広告嫌いであれば、なおさらです。

また、動画を除けばもっともメジャーなFlashの使い道は、動的で人の目を引く広告ですが、iPhoneやiPadでは使えません。でも、広告を見るオーディエンスはそこにいて、Flashっぽい広告を使いたい広告主もいるという状況です。アップルがこの状況を利用するには、アップル自身が広告プラットフォームを作るしかない、またはそれがベストでしょう。たとえば、位置情報ベースの広告を作るとか、アップルにしかできないユーザーへのリーチ手段を作るとか。App Storeの利用状況などの大量のユーザーデータも、ターゲティング広告には有効活用できると考えられます。

今回のアップルのモバイル広告参入の話は、iPhoneを持っている人、またはどんなものであれ携帯電話を持っている人であれば、影響してくる可能性があります。

もちろん、広告ですから、他の広告と同様、無視し続けることも可能ではありますが。


[MediaMemo]

matt buchanan(原文/miho)
 

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