Microsoft KINハンズオン!Sidekickファン待望の若者ケータイ(動画あり)

Microsoft KINハンズオン!Sidekickファン待望の若者ケータイ(動画あり) 1

Sidekickが丸っこくソーシャルになりました。ひとことで言うと「自分が15歳でiPhone嫌いだったらママにしつこくおねだりして買ってもらう携帯」ですね。

10代以上30歳未満がターゲットのマイクロソフト「KIN」(旧称「Project Pink」)です。米Verizonより5月発売、欧州は英Vodafoneより秋発売(日本は無し)。

SidekickとWindows Phone 7の間に生まれたティーンのやんちゃ坊主っていう感じですが、この「KIN(キン)」、厳密にはスマートフォンじゃありません。アプリも走らないし、プログラムもインストールできないんですね。

KINはいつも友だちと繋がっていたいティーンとヒップスター、ペレズ・ヒルトン(Sidekick中毒の著名ゴシップブロガー)のために生まれたソーシャルネットワーキング携帯です。SNS専用アプリ立ち上げなくてもSNSは使えるんでございますよ。

「Zune Phone」をかたちしたような携帯からFacebookとTwitterとMySpaceに接続し、そちらに入ってくる友だちの情報とフィードはぜんぶ1本のストリームになって携帯に流れてきます。基本、人と何か(写真・動画・その他何でも)共有するために考えられたデザインで、その面では他の市販品は足元にも及ばない、この地上で最もシームレスに人と繋がっていられる携帯と言えます。これ読んでるみなさんが対象かどうかは分からないですけど。

今回マイクロソフトの動きで「へー」と思ったのは、万人向けとFacebook中毒のティーン(および大人)向けに全く異なる2つの携帯プラットフォームを用意し、対象ユーザーを敢えて分けてきたところですね。

KinはMSがSidekick製造元Dangerを買収した2年前から開発を進めてきたものです。なるほど基幹技術はWindows Phone 7と同じもの使ってるし、楽曲・動画のエクスペリエンス提供の面ではZuneとかぶる機能もあるにはあります(連絡先が100%クラウドベースなところとか)が、実質的には完全に別個のプラットフォーム。なのにプロジェクト率いるRoz Ho女史までもがKinを「Windows Phoneファミリーに加わった新たな一員」と呼んでるんですよねー。面白いですね。

Kin OneとKin Two、2つの機種

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携帯は2タイプ。どちらもヒップホップ携帯Sidekickの製造元だったシャープが引き続き製造を手がけています。

Kin One

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開発コードネーム「Turtle」。面白いのはこっちかな。丸っこい四角のスライドアウト式。文字通り片手にすっぽり収まります。スペックは大したことなくて、320x240のちっこいスクリーンに5MPカメラ、VGAビデオ録画、拡張不能な4GBのストレージ。メモリ容量(RAM)もこっちの方が小さいです。

Kin Two

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開発コードネーム「Pure」。よくある美麗なスライドアウト式携帯で、韓国メーカーの製品でもおかしくない外観。でもスペックはこっちがデブです。480x320のスクリーンに8MPカメラ、 720pビデオ録画、拡張不能な8GBのストレージ。

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どちらも噂通り、NvidiaのTegra搭載。スライダーとかのアニメーションを沢山使っているところはZune HDとWindows Phone 7と同じなんですが、Tegraで全然間に合う感じですね。動作はかなりイイです。Kin Oneではやや止まる場面もありますが、大勢に影響はないです。 写真は携帯のカメラのクオリティーとしては「超グッド」の領域。キーボードは僕らの速攻打ちで使っても素晴らしかったです。どちらもプラスティック、プラスティックしてますけど、「触ってみたら意外にココが悪かった」というのはないですね。

ハンズオン・ギャラリー

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動画とハンズオン、続きます。

 

上の動画はホーム画面とSNS共有のデモ。すごくMoto BlurっぽいUI。下の「KINスポット」に指で素材をドラッグするとなんでも共有できそうな。マニキュアがきれいですね。

下の動画ではZuneの楽曲再生・共有・検索・シンクなど、もっと広い範囲のエクスペリエンスがご覧になれます。

SNS端末で何ができる?

KINの主要機能は3つ。Loop、Spot 、Studioです。

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Loop

これは自分のお気に入りの人&フィードのステータス更新がリアルタイムで(更新ボタン押さないと15分置きですが)HOME画面に入ってくる機能です。Windows Phone 7のLive Tilesを見た人には馴染みがあるかもしれませんね。携帯をオンにすると最初に出るのがコレ。標準のTwitterのタイムラインと違い、コラージュみたいな寄せ集めの楽しいルックです。

Palm WebOSやAndroid 2.0同様、KINもFacebook、MySpace、Windows Liveの連絡先は全部一本化。FacebookアプリもMySpaceアプリもなくて、みんな携帯に最初から統合されてます。自分のプロフィール写真も携帯側にあるし、例えばTwitterもFacebookもMySpaceも同時に携帯から更新が可能。友だちの最新アップデートもこのLoopに出てきます。もっと深く知りたければプロフィールを開いて右にスワイプすると、その友だちのFacebook、MySpaceなどにある情報も全部そこでチェックできますよ。

Spot

Pink(KIN旧称)ならではのUI。 画面の中央下に常駐のドット(スポット)があって、そこにサイト・写真・動画・ステータス更新などなど、なんでもドラッグするだけで共有できます(動画上参照)。送信はMMSとかFacebookとかメールとかお好みで選択。

Studio

Kinのオンライン領域。自分の全情報のバックアップをとっておけるサイトです。情報はすべて時系列で写真・メッセージ・動画・通話履歴などグループ分けしたコラージュ形式で見ることができます。Silverlightで開発したもので、妙な話、KINの中で一番スゴいのがこのStudioですね。携帯-PC-クラウドへの連携がかつてないほどシームレスに実現できてます。あらゆるもの -全写真・全動画・全メッセージなど- をフル解像度で、しかもジオタグ付きでバックアップとっておけるんです(ジオタグ付きなのでBingマップで写真も見れる!)。

従って、携帯本体のストレージは8GBでも、クラウドをストレージに使えるので余裕がだいぶあるんですねー。Studioで何か変更すると(連絡先追加など)、それはすべて携帯に自動的にシンクされますし、携帯でできることはなんでもStudioで操作できます(例:Spotで共有したり、Loopをチェックしたり)。要はネットに繋がる携帯のエクスペリエンスはかくあるべきという理想を体現したモデル(雛型)が、このStudioなのです。

動画・楽曲はZuneのエクスペリエンスそのまんま。キラー機能、ですか? やっぱり3GとWi-Fi経由で楽曲がストリーミングできるところですね。これはZune Passフル対応なので、Zuneのライブラリにあるものに何でも瞬時に繋げるんです(Zune Passには割引きやパッケージも用意するはずですが、マイクロソフトからは価格の発表はまだなし)。こんなのが出たら、iTunesのモデルも古びて見えちゃうでしょう。

あ、そういえばビッグニュース。Mac同期クライアントもあるんだった! これはZuneのアプリ全体で使えるわけじゃないですけど、iTunesとかPhotoの写真はMacからKinにサイドロードできます。いや、Zune HDではまだ使えません。いやいや、Windows Phone 7で使えるかどうかマイクロソフトからコメントはないと思いますよ。使えるといいですねー。

KINのUIギャラリー

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欠けてるもの

ブラウザはInternet Explorer。Zune HD搭載のIEの性能を向上させたバージョンが入ってます。メールアプリはWindows Phone 7同様、ActiveSyncとIMAPとPOPがコアです(スキンは新しいのにかえており、メールアカウントは最大6個に制限されてます)。検索はもちろんBingで、既に実装されてます。

「え? 入ってないの?」と驚くものも何点か。ひとつは先ほど申し上げたアプリですが、カレンダーらしきプログラムも何ひとつ入ってません(ただし基本アラームは設定できます)。あと現時点ではTwitterに写真をアップロードする方法もないんです。--写真は現状、FacebookとMySpaceだけです。

Facebookのイベントもなし。GPSマップによる方向指示もなくて、写真のジオタグを見るときなどにBingマップが出てくるだけ。Bingマップはブラウザでm.bing.comというサイトに行かないと見れないんですが、それをすると当然、GPSは見えなくなっちゃうんですね。メールは何故かHTMLフォーマット機能がないので、受信メールも表示が変なものが多いです。

Xbox Liveもなし。ゲームもなし。 ウェブ動画もなし。YouTubeもなしです。

いつどこで発売?

発売時期は冒頭書いた通り。価格は未定です。スペック的に見てKin OneよりKin Twoの方が高くなりそう。若者が対象なので高くて150ドル、それ越えたらビックリ、というラインでしょうか。日本で売らないのはSidekickもそうだけど、SMSがネックなんですかね? 売り出したら売れると思います? 

シャープのプレスリリース[Microsoft's Kin Website] 

matt buchanan、Jason Chen(原文1原文2/satomi)