超エコな靴の箱! プーマとイヴ・べアールが3年がかりで考案(動画あり)

超エコな靴の箱! プーマとイヴ・べアールが3年がかりで考案(動画あり) 1

ボックスじゃないボックス。

シューズを抜くとシューサックに使えるシューズボックスです。

靴の箱みたいな簡素極まりないものを、一から設計し直せと言われても普通は「どうしろっていうのよ!」と思っちゃいますけど、それを見事やりのけたのがプーマ(Puma)とイヴ・ベアール(Yves Béhar)率いるフューズプロジェクト(Fuseproject)の黄金コンビ。

電気・燃料・水を大幅に節減し、ブランドのサプライチェーンそのものを変えるような画期的デザインに辿り着きました。名づけて「Clever Little Bag」(←訂正)。

プーマにデザインを一任されたベアールは、スイス生まれのインダストリアルデザイナーで、今はサンフランシスコに住んでます。開発の苦労をFastCompany.comにこう語ってますよ。

「靴の箱を見直すのは信じられないほど複雑な問題です。厚紙のコストも印刷汚染も膨大なのに、中国は年間8000万個もの箱を出荷していますからね」

「船内貨物の気温は場合によっては華氏110度(摂氏43度)にも達し、それが到着まで何週間も続くので、梱包はものすごく難しい課題なんですね。このソリューションなら材料コストを大幅に減らしながら、中の靴を守り、店で積み上げることもできますよ」

フューズプロジェクトは21ヶ月かけて箱の製造・出荷のことを詳しく調べ、「これだけギリギリ切り詰めたものに改善を加えても逆に諸々かさんでしまう」ことに気づきました。そこで考えたのが、靴を買うと必ずついてくる2つのコンポーネント、箱とバッグをハイテク技で合体するデザインです。

気になる環境への影響は? 詳細続きます。

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バッグに箱がぴっちりタイトに収まってるので、外目には箱型。こうすることで蓋やら何や余計なボール紙がなんと65%も減らせちゃうんです。

しかも、外をぴかぴかキレイに印刷しなくていいので、ラミネート(フィルム)加工の厚紙(リサイクルの邪魔になる)も不要。中の薄紙も不要。プラスティックバッグも不要。

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バッグそのもの再利用のPET(ペットボトル)で作られていて、不織布(織り繊維だと密度も使う材料も増えてしまう)を糸じゃなく熱で縫い合わせているので、製造の人手もそんなにかかりません。

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バッグに切り換えることで電気・燃料消費を製造中だけで60%減らすことができると、プーマは見積もってます。これは1年に換算すると紙8500トン、 電気2000万メガジュール、燃料26万4000ガロン(999kL)、水264ガロン(1kL)の節約に相当。

プラスティックバッグを使わないことで節約できるプラスティックは275トン。さらにさらに貨物重量が減ることでディーゼル13万2000ガロン(499kL)の節約になるんだそうな!

切り換えは来年を予定しています。

その後...ですか? PUMAの箱はキレイなのでフェラーリとかF1レーシングカーにピッタンコなんですけど、まさか一生フェラーリつくってるわけにもいかないし、どこもかしこもこの箱になってくれたら最高ですねー。ユビキタスになって欲しいデザインです、これは。

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Fast Company原文/satomi)