【今日の1枚】これなんだ?

【今日の1枚】これなんだ? 1

バイオショック 3のモックアップ? 

スチームパンクな放射性の水槽?

エリア51のUFOのエンジンが光ってるの? 

電撃! ...なこたえはジャンプの後に。

 

こたえは「水銀整流器(mercury arc valve rectifier)」。1920年代から1930年代、交流を直流に変換する(整流)装置として広まったもので、当時の電車や路面電車、機関車の変電所に設置されていました。

Wikipedia英語版には、もっとファンキーなデザインの記述もありますよ。

100513-MercuryArcRectifier

水銀整流器の中には、真空ガラス管1個で成り、底にある液状水銀のプールが陰極の役割りを果たすタイプのものもある。上に曲がったガラス管がかかっており、装置作動中に蒸発した水銀はここで凝縮する。

ガラス封にはアームが1本以上ついており、アームの黒鉛のロッドが陽極の役割りを果たす。陽極の数は用途によって変わる。単相交流から直流を生むなら陽極は2つ、それぞれ外にある中央タップの変圧電二次巻線に繋げて使う。

三相交流なら、よりスムーズな直流供給のため陽極は3本か6本使う。六相交流は、陽極2本同時に動かせるので、よりスムーズな直流供給と変電の効率改善を図ることができる。

処理中、アークは陽極を(陰極に対し)プラスの最大値に変える。アームと封止めのデザインは、陽極間のアーク形成を防ぐよう意図している。この状態は「バックファイヤー」と呼ばれるもので、水銀整流器の設計に欠かせないものだ。

いくらマッドサイエンティストでも水銀は危険物ですから、これ頼みの処理には限界ありますよね。やがて1970年代には半導体のソリューションに主役を交代。この深海のタコみたいな風貌も姿を消してゆきました。

鉄製の日本国産第1号の写真は東芝科学館でご覧になれますよ。

[Make via DVICE and Wikipedia/日本版]

Kyle VanHemert(原文/satomi)

UPDATE:2箇所訂正しました、ご指摘ありがとうございます!