シャープ、世界初のモバイル3Dカメラモジュール発表。ニンテンドー3DSはどうなる?

シャープ、世界初のモバイル3Dカメラモジュール発表。ニンテンドー3DSはどうなる? 1

シャープから、携帯電話やデジカメ、ネットブックにも搭載できる3Dカメラモジュールが発表され、年内に量産を始めるとのこと。つまり、この2、3年で、みんなが日常的にHDの3D動画を撮れるようになりそうだ、ってことです。

まずは日本国内でトライアルでしょうが、軌道に乗れば他社へのライセンス提供や海外展開もあるのではないでしょうか?

ただ、水を差すようであれなのですが、疑問なのは3Dカメラをそんなに日常的に使いたいか?ってことです。たとえば富士フイルムのFinePix Real 3D W1は、3D好きにはたまらないのだけど、一般にみんなが飛びつくような状況にはなっていないのが現状ではないでしょうか。

3Dカメラを使う動機は、今のところ、エベレストに挑戦し続けた登山家ジョージ・マロリーの「そこに山があるからだ」みたいなもので、山があるから登りたいと思う人なら登るし、そうでない多くの人は登らない、という感じじゃないでしょうか。

シャープのプレスリリースでは、このモジュールの搭載機器について「デジタルカメラや携帯電話、スマートフォン」にしか言及されていません。でも、裸眼で3Dゲームできるニンテンドー 3DSはシャープの視差バリア方式のディスプレイを採用すると噂されているのが気になります。とはいえ、今のニンテンドー DSiにもデュアルカメラが付いてますし、今年度中に発売とされるニンテンドー3DSで、このモジュールが組み込まれるのか、なんとも言えません。

どんな機器で使われても、このモジュールでは、モバイル機器では初めて720pの動画を3Dで撮影することができます。今は3D好きな人の興味が突出していても、これが当たり前の機能になっていくことで、新たな楽しみ方も出て来るのかもしれませんね。

以下、シャープからのプレスリリースです。

 

業界初※1ハイビジョンの立体映像が撮影できるモバイル機器向け3Dカメラモジュールを開発

シャープは、高画質なハイビジョン(720P※2)の立体映像(3D)が撮影できる、モバイル機器向け3Dカメラモジュールを、業界で初めて開発しました。7月にサンプル出荷を行い、量産を本年中に開始いたします。

3D映像は、右眼用と左眼用の映像を2台のカメラで同時に撮影し、1つの映像に合成します。このため、3Dカメラは、2台のカメラ間の色調整や位置ずれ補正などの画像処理を行う周辺回路が必要となり、小型・軽量化や開発の短縮が求められていました。

今回、当社が開発した3Dカメラモジュールは、左右2つのカメラが出力する映像に対して、色・明るさを調整する「カラーシンクロ処理」、映像信号のタイミングを同期化する「タイミングシンクロ処理」、位置ずれを調整する「光軸調整処理」の機能を搭載しました。また、イメージセンサーから信号を迅速に読み取る高速読出技術により、高画質なハイビジョンモードによる立体映像の撮影を可能としました。さらに、カメラモジュールの開発で当社が長年培ってきた高密度実装技術により、コンパクトな形状を実現。デジタルカメラや携帯電話、スマートフォンなどモバイル機器への搭載により、革新的なコミュニケーションツールの実現に貢献いたします。

シャープは、中小型3D液晶ディスプレイ、大型3D液晶ディスプレイなどの表示技術にくわえ、入力デバイスである3Dカメラモジュール技術により、新たな3D市場を創出してまいります。

※1 2010年5月12日現在。モバイル機器向けカメラモジュールにおいて。

※2 有効走査線720本、プログレッシブスキャン方式の映像。画素数は1280×720。

[シャープ プレスリリース via JapanCorp]

Kat Hannaford(原文/miho)