ゼロからトースターを手作りしたら

ゼロからトースターを手作りしたら 1

上が手作りトースター。

下が参考になった通常お店で売られているトースター。

ゼロからトースターを手作りしたら 2

このトースターは何かと言いますと、3.99英ポンド(約550円)で購入したトースターをモデルに同じものを全くのゼロから自分で作ってみる、というプロジェクトなのです。制作者はロイヤル・カレッジ・オブ・アートの学生Thomas Thwaites氏。全くの0。完全なる0。そう、材料となる物質を採りにいくところから全部自分で行うのです。

たかだか500円くらいで購入したトースター、と思いきフタを開けてみると実に100種類近くもの物質が使われていました。故にThomas氏は購入したトースターと全く同じものを作るのは断念し、トースター「俺モデル」を作る事に。使用したのは5つの材料。

・鉄(焼き網用)

・銅(コンセントのプラグ用)

・プラスティック(ケースとプラグのカバー用)

・ニッケル(加熱部分用)

・雲母(加熱部分のまわり用)

まずはこれらの材料を「」の状態で見つけるところからプロジェクトは始まります。お店で鉄の網を買うのではありません。山へ森へとイギリスからスコットランドからThomas氏は材料を探しに行きました。

さて、そうして手に入れた生素材。今度はこれを加工していきます。

 

ゼロからトースターを手作りしたら 3

これがまた大掛かりな作業です。上の画は鉄を電子レンジで製錬しているところ。こわい。

この作業もですが、なによりも作業用の場所確保が大変だったようですよ。

そうして出来上がった「0から作った手作りトースター(俺モデル)」ですが、なんと総コストは1187.54英ポンド(約16万2000円)とモデルにした500円そこそこのトースターよりはるかに高額に! 制作期間も9ヶ月とかなり長期。

このプロジェクトは自給自足は可能であるというテーマを元に行われたものです。ただし、より安価により楽に多くのものが得られるのであればその方がいいではないか、という面も提示しています。

こうしてみると、日々の生活にある家電等のアイテムがいかに複雑でグローバルなプロセスを経ているのか、またそれをまとめて生産することでいかに価格が下がっているのかということを実感しますね。

まったくのゼロからアップルパイを作りたければ、まずは宇宙を作らなければならない」とは天文学者でSF作家のカール・セーガン氏の名言ですが、宇宙とまではいかなくても今回のThomas氏は限りなく0に近いチャレンジは興味深いですねぇ。

[Dezeen via Treehugger]

Mark Wilson(原文/そうこ)