無限の可能性! DNAがシリコンチップを駆逐する日

無限の可能性! DNAがシリコンチップを駆逐する日 1

わっふる、わっふる。

コンピューターの世界はシリコンチップ全盛ですが、これがDNAにとって代わられる日が来るかもしれません。Duke大学のエンジニア、Chris Dwyerさんによると、全世界シリコンチップ工場1カ月で生産する量の論理回路を、DNAを利用したものだと1日で生産できる可能性があるとのこと。

そもそもDNAとはプリプログラミング自己生成能力があるので論理回路への用途にはぴったり。Dwyerさんの最近の研究でDNAと他の分子を組み合わせてワッフルのような構造を何億と作ることができました。これを論理回路に応用、信号伝達を電子からにすることで実現します。

光に反応する分子、発色団を構造体に加えることでプロセスを作ります。この発色団は光を吸収、電子を励起させます。発生したエネルギーは近くの発色団へ伝達され、逆に異なる波長の光を発します。オリジナルの光との波長の違いは簡単に判別可能ですが、これはコンピューターの世界でいえば10に相当するもの。つまりロジックゲートの完成です。

コンピューターの電子回路は電気によって動作する仕組みに対し、光反応DNAは信号を光で伝達することでより高速で動作する可能性を秘めています。ワッフル構造はとても安く、ほぼ無限の数をすぐに生成できることで、コンピューティングのコストを下げることが可能。一度DNA回路をコーディングできてしまえば、これを大量生産することは簡単。あとは回路をより複雑に、大規模にしていくだけです。

シリコンベースの半導体チップからのシフトは激動に間違いありませんが、じきに集積度が頭打ちになることや、DNAベースのチップが安くて魅力的になれば、この大変化はあながち起きないとは言えませんね。そもそもDNAは地球上でもっとも知的な命の源ですからね、これ以上コンピューティングに適した素材もありません。

PhysOrg

Clay Dillow - Popular Science(原文/野間恒毅)