雨の出前。レーザービームで雲を呼び雨を降らせる人々(動画)

 

雲よ、いでよ! 雨よ、降れ! ...の雨乞いが現実に。

スイスの生体光研究チームがこのほど、レーザービームで雲をつくることに成功しました。この技術を使えば、もう、好きな時に上空に雲をつくってオン・デマンドで雨を降らせることも夢じゃないみたいですね。

高い雲にシルバーのヨウ化物結晶を噴射して雨を降らせるアイディアは数十年前からあったんですが、ジュネーブ大学のジャン・ピエール・ウルフ(Jean-Pierre Wolf)教授率いるチームが目をつけたのはそうじゃなく、レーザー

上の動画は、空調のきくラボで行った実験の模様ですけど、水分が飽和状態にある-24℃の室内で赤外レーザー光線を短く照射すると、アラ不思議。飛行機雲みたいなミニミニな雲がアチャコチャできてるの、お分かりになりますでしょうかっ!

チームのジェルーム・カスペリアン(Jérôme Kasparian)博士の説明によると、レーザーは1回わずか60フェムト秒で220ミリジュール(発電所1000基相当)を集中ビームしてるんだそうな。すると空中の原子から電子が剥がれ落ち、ヒドロキシル・ラジカル(水酸基)の生成が刺激され、空中の硫黄と二酸化窒素が、水滴を大きくする元(seeds)の分子に変わる、というわけですねー。

ベルリンの野外実験でも、ある一定の成果は挙げているようです。

カスペリアン博士の反論を元にベルリン上空で何度も繰り返し実験を行った結果、自然界の環境でも同じ効果が得られることが分かった。

チームでは、秋空の上空60mを狙ってパルスを送ってみた。すると、裸眼では何も見えなかったものの、レーザーで大気中に分散する光を計測する気象観測機器「LIDAR」では、レーザー発射の際に水滴の濃度・サイズが急増することが確認されたのである。

ひゃ~。

雨乞いと言うと、思わずヒゲ蓬々(ぼうぼう)の霊媒師か河童か巫女さん想像しちゃいますけど、チームの写真はこちら

意外と爽やかですね。

[New Scientist]

Jack Loftus(原文/satomi)