ストリートビュー、勝手に収集した個人情報がもとでサービス中止の危機!

ストリートビュー、勝手に収集した個人情報がもとでサービス中止の危機! 1

ちょっと謝るくらいじゃ済まないのかも...

あのどこまでも果敢に潜入しては撮影写真をインターネット上に公開していくグーグルのストリートビューカーが、実は黙って人の家の軒先を訪れては、3年以上もの期間に渡って、数々のプライベート極まりない個人情報まで収集していた件で、早くも各国の規制当局などが動き出し、グーグルへの厳しい制裁まで検討され始めてますよ!

日本国内のみならず、そもそも海外でも数多くのプライバシー侵害論議が展開され、激しい非難が寄せられていたストリートビューに、トンでもない情報収集時の欠陥が見つかった問題から、もう最悪のケースでは、2ちゃん祭りでも盛り上がった世界中のドッキリ撮影写真の閲覧が中止に追い込まれないとも限りません。これはグーグルにとっちゃ、大変な向かい風の嵐が吹き荒れ始めましたね~

さらば、問題児のストリートビューよ。そんな悲劇のジ・エンドまでも予想される、今回のグーグル覗き見告白事件の顛末を、ぜひ続きからご覧くださいませ。

 

「私たちは決して意図的にストリートビューカーから個人情報の収集を試みたのではありません。あくまでも2006年に発生してしまったプログラミング上のエラーが原因であり、私たちとしましても、こうした誤りが長期に及んで繰り返されたことを非常に申し訳なく思っており、深くお詫びいたします」

そうグーグルのエンジニアリングチーフを務めるアランさんが告白するに至って、ついに全世界に問題が初めて明らかになりましたが、どうやらヨーロッパの各国政府機関は、かなり以前から、勝手にアメリカ発のアイディアで上陸してきては自国内で写真を撮りまくって撤退していくストリートビューカーに対して、当初より大いに疑いの目で見ていたようですね。

今回の衝撃の釈明に先立ちまして、すでにグーグルからは公式見解として、ストリートビューカーで単に街並みの風景の写真撮影のみならず、撮影エリアの位置情報確定の精度を上げるなどの目的で、Wi-Fi無線LANアクセスポイントのSSIDやMACアドレスを記録収集していることが説明済みで、こうしたいわば公的な収集データは、他社も一般的に集めているもので何ら問題はないという堂々とした態度が示されていました。しかしながら、ここにさらに着目したドイツのハンブルグにある監視機関が、一体どのような無線LAN通信データを実際に収集しているのか、その詳細なる説明を要求したところ、突然に裏を返したかのような平謝りの姿勢で、不当に個人情報を収集蓄積し続けていたとの告白がなされたのでした!

「パスワードで保護されていないWi-Fi無線LANアクセスポイントからは、これまで長きに渡り、そのネットワーク上でやり取りされていたあらゆる情報が誤って収集されてしまっていましたが、いかなる蓄積データも、決してグーグルの他の製品サービスの開発に用いられることはありませんでした。

そもそも今回の私たちにとってもまったくの不本意だったミスを通じて明らかになりましたのは、暗号化されていない情報通信に関するセキュリティー上の問題です。だれでもアクセス可能なパスワードがかかっていないWi-Fi無線LANアクセスポイントというものが、いかに危険であるかが実証されています。この失敗から学んだことは大きく、私たちも今後のセキュアなサービス開発に貴重な教訓として活かせるようにしていきたいと考えております」

ありゃま、なんともグーグルも、いつの間にやら驕った嫌味な大企業への没落のステップをたどり始めたのでしょうか? アメリカ、ヨーロッパ、日本などを怪しげな撮影目的のストリートビューカーで走り回り、おまけに訪れたエリアのネットワーク通信の中身を盗み見ては、電子メールのメッセージ内容から閲覧されているホームページの詳細履歴に至るまで、ゴッソリと取り溜めてデータベース化を続けておきながら、そんなものはワイヤレスでオープンな通信を利用しているユーザーにも大いに非があるという切り口での謝罪で済ますつもりなんでしょうかね?

「はっきり言わせてもらいますと、かなり今回の事態の展開は、グーグルにとってはマズイものになるでしょうね。元々のスタンスといたしまして、ヨーロッパのプライバシー保護論の観点からは、グーグルのやってきたことなど、もうあらゆる意味で目障りで仕方がない存在でした。そこへ来て、新たに勝手な個人情報の長期間に及ぶ収集実態が明らかになってしまったことで、これまではそれほど批判的でもなかったヨーロッパ各国の一般世論まで、とうとうグーグル憎しという方向性へと急速に傾いてきています。米国内でもそうですけど、これから特にヨーロッパではストリートビューの在り方そのものにも議論が噴出してくるのは間違いないでしょう」

グーグルが直面している何とも不利な局面について、電子プライバシー情報センター(EPIC)エグゼクティブ・ディレクターのマークさんが、分かりやすく上のように説明してくれましたが、どうやら米国内では盗聴およびプライベート通信の不法傍受の両面で、グーグルがやってしまったことは違法になってしまい、処罰の対象になる可能性が高いんだとか。以前から反グーグルの空気が強いヨーロッパでは、なおさら厳しい処分が下ったとしても不思議ではないとのことですよ。

実際に、このグーグルの告白から間髪を置かず、早くもアイルランドの規制当局が動き出し、すぐさまアイルランド国内でストリートビューカーが収集した全個人情報の完全削除が命じられ、第三者機関の立ち会いのもとで、蓄積データディスクの破壊作業も含めた削除プロセスの徹底を強いられています。他の国でも、今回の件でのグーグルに対する要求はスピードの速さが大きな特徴ですね。

「私たちの提供サービスにとって、人々からの信頼こそが最重要な要素であり、失われてしまった信頼を取り戻すのは決して容易ではないことを十分に理解しております。

確かに意図せずWi-Fi無線LANアクセスポイントから個人情報が収集されてしまいましたが、あくまでもストリートビューカーの走行中のことであり、その時に偶然ネットワークを利用中だった人の通信データのほんの一部が断片的に集められたに過ぎないことを改めて弁明させていただきます。また、パスワードで保護されたセキュアなネットワークにまで侵入してデータ収集が行なわれたことなどは絶対になかったと誓います。

すべての収集された個人情報が適切に処理されたことが確認され、この問題が完全に解決するまで、当面はストリートビューカー全車の使用も停止いたします。誠に申し訳ありませんでした」

最後は非常に深いお詫びのメッセージで締めくくられ、もう1度どうか信頼回復へのチャンスをくださいという願いを表明したグーグルですが、今後の展開はどうなっていくのでしょうか。またすぐに続報が入り次第、詳しい動向をお届けいたしますけど、なんとも気にかかりますよね...

[Google Blog via NY Times]

Rosa Golijan(原文/湯木進悟)