ニンテンドー3DSの秘策、Wi-Fi機能を一新

ニンテンドー3DSの秘策、Wi-Fi機能を一新 1

まさに飛び道具!

先日発表されたニンテンドー3DS3Dが楽しめるだけでなく、もうひとつ隠された機能があるのです。それはワイヤレス接続機能の拡張です。

任天堂は残念ながら、新しいワイヤレス機能について詳細な仕様を明かしていません。が、発言からいくつか推測することは可能です。

今回の拡張のポイントは、他のニンテンドー3DSやインターネットと、スリープ中もつながれることです。ニンテンドー3DSはつねに他のニンテンドー3DS端末、そして接続可能なWi-Fiポイントを検索し続け、ユーザーが意識しないうちにつながっているのです。このワイヤレス機能は、従来のニンテンドーDSのワイヤレスより深い、システムレベルのソフトウェアに組み込まれています。以前のニンテンドーDSでは、ゲームを切り替えると接続は切れてしまいましたが、ニンテンドー3DSではずっとつながりっぱなしです。

たとえば、従来のニンテンドーDSでは、友達と自分がnintendogsを持っていたら、お互いにニンテンドーDSをつなげ合って一緒にプレイできました。が、それはゲームをオンにしている間だけでした。ニンテンドー3DSでは、自分がnintendogsを持っていなくても、nintendogsで遊んでいる人とスリープ中につながることができるのです。言い換えれば、ニンテンドー3DSはれっきとしたP2Pマシンになったのです。

ここで心配になるのはバッテリー寿命です。スリープ中も他のニンテンドー3DSを探し続けるってことですが、スリープにするときは、なるべくバッテリー消耗を抑えたいですよね。そこで、ワイヤレスはオフにすることもできます。ただ、任天堂からは、ワイヤレス機能とバッテリー寿命のバランスをどう取るのかとか、想定されるバッテリー寿命はまだ明らかにされていません。(ただし、ニンテンドーDSiと「同じように」、つまり9~14時間にするように「対応中」と言ってます。)

もうひとつ面白いのは、ニンテンドー3DSでは他のニンテンドー3DSから自動でコンテンツをダウンロードするのですが、他にも、特定の場所に持っていったときもコンテンツを落とす機能があるらしいです。つまり、ざっくり位置情報を使うことができるようです。おそらくはSkyhook(Wi-Fiから位置情報を特定するサービス)の位置情報技術を使うのでしょう。任天堂は、どれくらい詳細な位置情報を使うのかについても詳しくは語っていません。もしかしたら、位置情報判定にはワイヤレス接続のIPアドレスを使うだけなのかもしれません。

また、なぜか任天堂は、ニンテンドー3DSで使うワイヤレスの種類について明言しませんでした。公式には、ニンテンドー3DSは「2.4GHz帯で通信」し、「セキュリティ強化された(WPA/WPA2の)IEEE802.11をサポートする」らしいですが、802.11gなのか、802.11nなのかについては未公表です。(多分802.11gでしょうが、そのうちゲームをワイヤレス経由でインストールするようになれば、802.11nの方がいいですね。)

今回、ワイヤレスが強化されたこと自体は、それほど大きな話ではありません。そもそも、3Dのポータブルですので!が、大局的に見ると、任天堂が接続性をより重視するようになり、デベロッパーが容易に参入できるようになったことで(任天堂によるとAPIは以前よりオープンになっています)、従来のニンテンドーDSより能力、拡張性の高いゲームが可能になったということです。オンラインマルチプレイヤーのゲームも設定が簡単になり、AR(拡張現実)ゲームもネットの情報を動的に使い(リトルビッグプラネットみたいなゲームのAR版)、スーパーローカルにつながるゲームができる、などなど。

本当に「つながった」コンソールからは、たくさんの可能性が生まれます。それはまさに、ニンテンドー3DSが、iPhone、iPad、Androidに埋め尽くされた地表にもたらさなくてはいけない可能性なのです。

Illustration: Wendy MacNaughton

matt buchanan(原文/miho)