原油流出事故を起こしたBPで、コーヒーをこぼしたら(動画)

被害も、その対応も、最悪です。

アメリカ史上最悪の原油流出事故が、メキシコ湾で起こっています。事故を起こした石油メジャーBPは対応に追われていますが、まだ根本的な解決策を打ち出せていません。その対応は後手後手で、被害を受けた人や地域よりも自社の都合を優先している様子が、アメリカでは総スカンを食っています。

そんな模様を皮肉った動画がこちらです。BPの対応のダメさ加減が主なポイントですが、これを見るだけでも事故の経過がだいぶわかります。

続きで動画を解説します!

 場面はBPの本社、一見優秀そうな本社スタッフが、今回の対応策を話し合っている模様...と、一人の男性がコーヒーカップを倒してしまいます。するとこぼした当人が

「大丈夫、こんな大きなテーブルに、ちょっとこぼしただけだから。」

と発言。まるでBPのCEO、トニー・ヘイワード氏が、原油流出の規模について「こんな大きな海に、ちょっとこぼしただけだ」なんてありえない発言をして、大ひんしゅくを買ったように...。他の人物も、「コーヒーの量を過小評価しているんじゃないでしょうか」「そうですよ」なんて言うだけで、何か手を出そうとする気配なし。そのうち、

「あ~、コーヒーが僕のラップトップに!」

「魚にかかりそうだ!」

「ルイジアナの地図に食い込んできた!」

なんて大騒ぎして被害を訴え始めます。女性がコーヒーを手でブロックしようとしますが、当然コーヒーはこぼれっぱなし。

そこに突如、「すごいアイデアがある!」と発言し、ペーパータオルを取り出す男性。そう、ペーパータオルで拭き取ろうよ!と思いきや、男性はペーパータオルに図面を書き始めます。

女性がいらだって「世間が疑い始めてます!」と急かすと、男性は図面通り、先端にコーヒーカップのついた器具を空中から吊るして、コーヒーの上にかざします。これはどうやら、BPの原油回収作戦のひとつ、流出現場にドーム状のものをかぶせようとする試みを揶揄してるようです。結局それは、動画と同じく失敗に終わりましたが。

「ダメだ!」と言っているそばからさらにコーヒーをこぼしたり、ゴミや髪の毛をコーヒーの上にかけてみたり、みんな全く役立たず。挙句に、「すぐには効果が出ないかもしれない。3時間ほど様子を見て、再評価してみよう」ですと...。見るからにダメそうだし、なぜ3時間も放置...? と思いますが、実際にBPも、いろんなゴミを油井に流し込む「トップキル」作戦では、開始から3日後にようやく作戦の失敗を認めたのです。

そして3時間後。案の定「3時間無駄にしてしまった!」と嘆く社員たち。そこに、今回事故を起こした油田でセメントの接着作業をしていたハリバートンから訪問客が。BP側の男性が「ハリバートンにも責任がある!」と詰め寄ります。「コーヒーカップが不安定だってわかってて売りつけたな!」というわけです。こんな責任転嫁も、BPが実際にしていたのです。

「知るか!」とキレたハリバートン社員がさらにコーヒーをひっくり返して大混乱。と、「ケヴィン・コスナーから電話だ!」ケヴィン・コスナーって、俳優の? なぜに? と思いきや、なんとケヴィン・コスナーは本当に、油と水を分離する技術を開発していて、BPに解決策を提示していたのです。

コスナー「どれくらいこぼしたんだ」

BP「非常に大規模です、コスナーさん」

コスナー「ゴルフボールはあるか」

BP「ピンポン玉なら」

コスナー「よし、コーヒーにぶち込むんだ」

が、当然何も起こりません。(ちなみにゴルフボールは、実際は「トップ・キル作戦」で、油井に流し込まれたもののひとつです)

コスナー「どうなった?」

BP「何も。」

コスナー「お前ら、終わったな。

終了です。いちいち実際の出来事に即していて、見応えありました!

ただ、テーブルにこぼしたコーヒーなら「ペーパータオルか何かで拭き取ろうよ!」と、自明な解決策があるのですが、海中の原油の場合、「普通、こうだろ!」という対策がないのが悩ましいところです。

今も原油の流出は続いていて、どこまで被害が及ぶのかもまだ定かではありません。少しでも早く、復旧のめどが立つといいのですが...。

[UCB via Cajun Boy]

John Herrman(原文/miho)