Foxconnの社員連続自殺に対してジョブズ氏のリアクションは?

Foxconnの社員連続自殺に対してジョブズ氏のリアクションは? 1

自殺者が相次ぐFoxconn。Appleの下請けであるFoxconnのこの現状に大親分であるジョブズ氏はどのように感じているのでしょうか?

自殺は全て悲劇である、だがFoxconnでの自殺の割合は中国の平均よりも下だ。そして、我々は問題に対して真摯に取り組んでいる。

ジョブズ氏は消費者の1人とのメールのやりとりで上記のようにコメントしました。

ネタ元であるMacStories読者のJay Yerexさんが労働条件改善を訴えるキャンペーンLabourStartのメールをジョブズ氏に転送しました。

その内容はこう。

多くの人がご存知の通り、AppleのiPadが今週末世界中で発売されました。

多くの人が知らないかもしれないのは、中国にあるiPadを生産している会社でここ数ヶ月の間に約12件の自殺問題が起きたということです。(未遂含む)

このキャンペーンは香港と台湾の労働組合やNGO団体からの要請によって行われています。国際的に大きなキャンペーンをする事で工場主、ひいてはAppleにプレッシャーをかけたい、なぜこんな事が起きているのか調査をしたい、そして現地の従業員達が本当の意味で独立した労働組合を持ち協定を結んでいけるようにしたいという思いのもとに行われています。

あなたの時間をほんの少しとってメッセージを送ってください。

このキャンペーンを世界に広げてください。

ありがとうございます。

Jayさんはこのキャンペーンメッセージに一言添えてジョブズ氏に転送しました。

スティーブ

Appleはもっとよくなるはずだろ!

iPhoneから送信

そして驚くことにジョブズ氏本人からJayさんの元に返信がきました。それが前述このコメント。

自殺は全て悲劇である、だがFoxconnでの自殺の割合は中国の平均よりも下だ。そして、我々は問題に対して真摯に取り組んでいる。

大企業のトップとして実に冷静なコメントであるという意見と、平均の問題じゃないよ! という双方からの見方があるようです。FoxconnはApple製品の部品を作る下請け会社である、でもAppleの他にもHPやDell、Microsoftの下請けでもあるのです。しかしこの問題に真摯に取り組むというジョブズ氏。責任の一部を感じているということでしょう。この問題が下請けだけでなく大元のAppleのイメージを著しく損なうものだと理解しているということでしょう。

これをふまえてアメリカの偽ジョブズ日記ブログでも話題にあがっています。偽ジョブズ氏は本物ジョブズ氏の言った「平均」という数に焦点をあてつつも真の意味は別にあると言います。(まぁ偽ジョブズ氏の意見ですが、1つの見方としてね。)

この平均に関する討論は実はカモフラージュにすぎない。自殺なんてめずらしいものじゃない。しかしFoxconnの場合は、自殺者達が全員同じ会社で働いており、同じ場所で、同じやり方でそれを行ったということに怖さがある。そうすることで、世間にむけて(めずらしくもない自殺を)とても特別なものに見せている。彼らのやり方は薬を飲んだわけでも、手首を切ったわけでも、首を吊ったわけでもない。彼らは飛び降りたのだ。ここがポイント、彼らは飛び降りたのだ。飛び降りには他のやり方とは違う何かがある。専門である警察や精神科医に聞いてみればいい。飛び降り自殺には意味がある。彼らには伝えたいメッセージがある。

ウォールマートにはアメリカ国内で140万人の従業員がいる。数ヶ月の間に10人から15人の従業員がウォールマートの店の屋上から飛び降り自殺した事件をを覚えているだろうか? ウォールマートが従業員に自殺しませんという念書を書かせたり、店の屋上に自殺防止ネットをとりつけたなんていう話を聞いたことがあるだろうか? もしそんなことがあれば、それこそウォールマートでは何かとんでもないことが起きているんじゃないかと思われやしないか? だったらもしあなたがこの立場にいたなら、ただ140万人中10人から15人なんて国全体の平均にくらべるとかなり低いじゃないかと言ってはしまわないか?

(中略)

そのうち平均がどうのではなく、Foxconnの労働環境自体にもっと焦点があたっていくだろう。つまり、こうやって平均の数を持ち出しつつ、我々は次のコメントに繋げようとしているのだ。つまり次のコメントのポイントはAppleではない、FoxconnはApple以外にもHPやDell、Microsoft、Cisco等それこそみんなの部品を作っているんだから、というところにある。

となんとも偽ジョブズ氏は手厳しいコメントをしています。一方で他社製品も作っているFoxconnなのに、Appleに注目が集まりすぎているという点は確かに否めません。

しかし、本物のジョブズ氏が「真摯に取り組んでいる」と言った以上、Appleからなんらかの処置がとられることを期待しています。

[MacStories]

Adam Frucci(原文/そうこ)