ロックオン滝博士! タミヤ1/35スケールRCバトルタンクが凄い

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狙い撃つ!

今回タミヤさんが満を持して投入するのが2.4GHz帯を使ったプロポ、ACTCOM。2.4GHz帯といえば無線LANBluetooth、電子レンジなど広く使われている周波数帯で、従来ラジコンが使っていた27MHz、40MHzなどと比べて波長が短くアンテナが短いです。ペアリングにより送信機と受信機が1:1で対応、バンド管理クリスタル交換が不要で混信の心配もありません。

そんな素晴らしい2.4GHzプロポをタミヤが開発、初投入したのはなんと1/35スケールの戦車

いまどきミリタリー、しかも戦車となるとニッチ中のニッチ狙い撃ちといってもいいほどの狭さです。しかしタミヤの歴史をひもとけば不自然なことではありません。タミヤRC戦車からはじまってますから。

詳しくは続きを読むからどうぞ。

 

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今回発表会に登場したのが開発者の滝博士こと、滝文人さん。滝博士といえタミヤRCの生みの親にして育ての父。つい先日タモリ倶楽部に出演されたほどの伝説のお方。その滝博士が1/35スケールRCバトルタンクについて説明して下さいました。

2.4GHzプロポは戦車に対応するために左輪、右輪、砲塔旋回、砲身上下と4チャンネルのプロポーショナル(比例)制御。さらに機銃掃射と主砲発射で2チャンネルと合計6チャンネルに対応。

送信機のデザイン自体はいかにも「プロポ」っぽい形ですが、移動は左スティックのみで出来、初心者にも分かりやすいです。右スティックは砲塔の旋回と上下。中央のブタン2つがそれぞれ主砲発射と機銃掃射。さらにそれぞれの操作にサウンドがセットに。走行音、主砲旋回・上下音、主砲発射音、機銃掃射音など音質にこだわった小型スピーカーでリアルに再現しています。もちろん主砲を発射すると反動で戦車があとずさりしますよ。

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そして目玉はバトルシステム。主砲に取り付けた赤外線発光LEDと、砲塔のハッチに取り付けた受光プリズムにより対戦が可能。被弾、つまり赤外線を照射されたのをプリズムにより導光、受光するとダメージを受けたことになりお尻につけたLEDインジケーターが点滅します。ダメージ度合いはモードによって異なり、軽戦車モードでは3回、中戦車モードでは6回、重戦車モードでは9回の被弾により撃破、走行不能となります。またダメージを受けるごとに走行が遅くなるなど不利に。

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こういった機能は2000年にリリースした 1/16 RCタンクとほぼ同等。さすがにスペースやコストなどの理由から戦車ごとのサウンド設定はないものの、このサイズにこれほどの機能をよくぞ収めたといったところでしょう。

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さてそんなバトルシステム、メディア対抗戦車戦で早速対戦してみました。しかもチーム戦、2対2です。

戦車ということで普段のクルマと勝手が違い、なかなか思うように操作ができません。やるかやられるか、という緊迫した戦いは緊張感があり、見るのもやるのも面白かったです。これがさらに台数が増えると壮観でしょうね。2.4GHz帯なので最大30台前後で同時操作可能、ジオラマを作って市街地戦丘陵戦団体戦で楽しみたくなりますね。

(2.4GHzラジコン28台同時走行動画)

それにしてもなんでまた戦車なの? という疑問を滝博士に聞いてみました。

ターゲットユーザーは発表会会場に集まっているようなミドルからシニアな男性、ミリタリーしかも戦車ということでものすごい狭いレンジを狙っています。「バトルシステム」というお手軽戦車アクションを楽しめることから低年齢層を狙うという議論もあったけれども、結局ここに落ち着いたのはやはりタミヤの初モノ戦車からということ。初採用する2.4GHzプロポがそれなりのお値段をすることを考えて、一定数いるマニアに向けたものになったそう。

2000年にリリースした兄貴分、1/16スケールRCタンク、フルオペレーションセット約10万円という価格で当初マーケサイドからは「絶対に売れない!」と猛反発を食らったほど。プレゼンを行い最終的にはトップ判断で販売にこぎつけたという労作ですが、これがヒットしたという経緯があるのも背景です。

コスプレする人が結構いるように、タンク好きもそれなりにいるんですよ」

だそうです。まさに狙い撃つ、ですね。

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滝博士の最新作はこれだけではありません。1990年、手軽に遊べるバギーとして登場したホリデーバギーも新シャーシで復活。低価格と高い耐久性が特長で、まさに休日楽しめるバギーとなりそうです。頑丈な上、マイルドな380モーターで子供にもピッタリ。安心して親子で遊べます。

名車復活復刻版最新シャーシ採用との間で揺れるのだそう。古くからのファンは昔そのままの復刻版が懐かしいのですが、設計者からみると最新技術を使いたい、特に樹脂の進化により耐久性が高くてコストも抑えられるし、そもそも昔のをそのまま出すのはちょっと気恥ずかしいという気持ちもあるようです。

それにしてもコンパクトに収まった2.4GHzプロポシステム、今後の商品展開が楽しみですね。戦車の次はやっぱりポルシェでしょうか?

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1/35 RCバトルタンクのお値段は3万1290円、8月7日頃発売です。なおあくまでも模型ですので組み立てはご自身で。

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タミヤ

(野間恒毅)