小さな映画製作会社でもメジャーな3D映画の制作に成功! その秘策は?

小さな映画製作会社でもメジャーな3D映画の制作に成功! その秘策は? 1

今までは、3D映画といえばハリウッドの巨大な映画製作会社だけが制作できるってかんじでした。なぜなら、必要なインフラを構築するのにお金がかかるし、1日24時間ずっとエアコンをつけてなきゃいけないサーバー・ファームも必要だから。でも、7月9日にアメリカで公開してから初登場1位という興行成績を記録したアニメーション「Despicable Me」の制作会社Illumination Entertainmentは、違う新しい方法をトライしてみたんです。エアコンを切りました

その映画製作会社は空調管理されたサーバー・ファームを使う代わりに、IBMiDataPlexシステムを使ったサーバー・ファームを特注したんです。

このiDataPlexには2つの重要な利点があります。まずは1つめは柔軟な構成。このおかげで、IBMのサーバーラックに2倍のシステムを走らせることができるんです。もうひとつは水冷システムを導入したことにより常温の部屋で使えること。これで、高価なエアコンは必要なくなるってわけです。ということで、従来のサーバー・ファームを使うよりも、エネルギー消費を40%もカットすることができました。

ちなみに、この省エネルギー型サーバーが市場に出てから1年以上が経つけれど、Illuminationがアニメ映画にiDataPlexを使用する初の製作会社となりました。

ただ、これでどんなところでもハイエンドな3Dアニメ映画を制作できるようになったわけではありません。小さいといえどもIlluminationは、アーティスト、プロデューサー、そして142テラバイトのデータ制作をサポートしてくれるスタッフからなる330人のチームを使っています。そして、1週間当たり最大で50万個のフレームを処理してくれるレンダーファームを、フランスのデジタルプロダクションスタジオMac Guff Ligneと併用しているんです。

今回、iDataPlexはグラフィックのレンダリングプロセスの部分において、Illumination Entertainmentの問題を解決してくれました。「しばしば、Illuminationのような小さなところは、

彼らのエネルギーを可能な限り、人々の心をつかんで離さないようなコンテンツを制作するために使いたいと思っています。レンダリングする環境を築き上げ、管理するといった科学技術の問題を最小限にすることによって、私達は制作会社に基本的な技術的なプラットホームを構築するための時間、エネルギー、リソースを減らすことができるんです。」とIBMのMedi& Entertainmment Industryの副社長Steve Canepaは説明しています。

これは、制作会社にとっては無視できないアイディアです。もちろんコストを抑え、環境問題に意識をもっていると思ってもらいたいメジャーな制作会社にとっても。

IBMは既に数々の制作会社で、似たようなソリューションを実装しはじめています。Canepa氏は、似たようなシステムを既製のラックとプロセッサーで構築することは可能だと認めました。でも、沢山の処理能力を小さなスペースに詰め込むというiDataPlex固有の機器構成を持つサーバーを複製することは簡単じゃないとも語っていました。

やっぱり、こんな風な装備がすぐにでも郊外のガレージに現れるなんていうのは、夢のまた夢なんですね。

ちなみに、Despicable Meは邦題では「怪盗グルーの月泥棒」2010年10月29日(金)に公開予定です。アイス・エイジのスタッフが手がけた、ドタバタコメディだそうです。バナナから作られた

怪盗軍団ミニオンは小林克也似な気もするけど、かわゆいですよ。気になる方はコチラをチェックしてみてください。

[Fast Company]

Ariel Schwartz - Fast Company(原文/junjun )