アップルがiPhone 4をサイレント・リコール? 一部読者から「交換後直った」の声

アップルがiPhone 4をサイレント・リコール? 一部読者から「交換後直った」の声 1

あるGizmodo読者がAppleにiPhone 4交換してもらったら、電波激減の問題が再現できなくなりました。よく見るとハードも若干違うんだそうです...本当ですかね...?

発売前日に入手して以来、iPhone 4の話はずっとフォローしてきました。あの電波の問題も再現できたし、近似センサの問題(顔に触れるだけで反応する不具合)もあって、それが原因でミュート(消音)のボタンをうっかり押すこともあったり。それ以外にもいくつかソフトウェアに問題が出たので、AppleのNY五番街ストアに相談したら製品交換してくれたんです。diagnostic(診断、原因の検査結果)のところにはOS破損、一部ユーティリティーの故障、とありました。[彼らの話では] 近似センサに問題のある携帯は全部Appleに戻し、そちらで更に詳しい調査をやるということでした。

で、新しい携帯を入手できたわけですが、なんか前と違うんですよ。ハードウェアが別物で。新しい携帯では黒い[プラスティック製]ベゼルは前ほど黒くないし、前のiPhone 4では全然見えなかった近似センサが今度のでは見えるんです。ステンレススチール製のバンドも新携帯では前ほど「いかにもスチール」という感じじゃなくて、もっとマットです。電波が減って落ちる状態も再現試みたんですけど。完全に直ったと断言はできませんが、かなり改善したのは確かですね。僕の憶測ですが、スチールの部分になんか塗って、ベゼルから黒みを消し、あんまりそのことには触れずに発送してるんじゃないかな。あとこれも憶測ですけど、Appleは電波問題以外の問題ならなんでも進んで製品保証に応じるんじゃないかと。

隣にいた男の人は、HOMEボタン何回か押さないとスタンバイモードから戻らないと言ってました。これは一回起こっただけらしいです。Appleの技術の人が診断プログラム走らせても全部問題なしでした。それなのに、その彼にも携帯交換してあげてたんですよ。きっと「サイレント・リコール(持ち込まれた欠陥品だけ黙って自主回収すること)」やってるんじゃないでしょうか。

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でも、アップルがそんなことするかなあ...。黙って製造プロセスを修正(化学が専門のエンジニアもアンテナ塗装で解消する手法をギズに薦めてました)して、店に抗議にきた人にだけ交換に応じるのは一見賢く見えて、その実、会社のためにはならないと思うんです。それが表沙汰になったら、また別の虫の缶詰(厄介事の種)の蓋を開けることになりますよね。

本件について聞いてみましたが、Appleからの返事はまだです。

まあ、1件ですけどね。この報告後、ギズ編集部でも1台交換してみたんですが、そちらはなんら変化なかったし。アンテナの電波受信感度の問題も前のまんま残ってます。

今週に入って業界からは(無料ケース配布じゃなくて)リコールを求める声も上がってきたので、念のため本当かどうか読者のみなさんの体験談を聞いてみようと思って。

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...と昨日(13日)発表したら、交換後直った人とそうじゃない人の両方から、証言が集まってきていますよ。

 「交換後直った」と言ってる人は14人。電話の声が聞きづらくなったり、通話が切れたり、データ転送が遅くなったり、ネットが接続できなくなる問題は無くなったと言ってます。まあ、これは個体差かもしれないし、まだ個別の体験談ですから、これを証拠に「アップルがiPhone 4のサイレント・リコールやってる」とは肯定も否定もできない段階ですけどね。

アリゾナ州在住の読者Jason Mohrさんは7月10日に交換後、問題がきれいサッパリ消えました。

iPhone 4 で例の「死のグリップ(death grip、左下に触れると起こる電波感度落ち)」の問題があったので、店に持ちかえって「データスピードが遅い」と文句を言ったんです。「死のグリップ」と言っても携帯交換の「正当な」理由として認めてもらえないのがわかっていたので。交換前の携帯は、電波がいくら強くても、「死のグリップ」の影響がモロあって、数秒触れただけで「シグナル検出中」になってしまうぐらいひどかったんです。それがこの新携帯は(外見上の違いはゼロ)完璧で、「死のグリップ」で握ってもシグナルが弱い場所でバー変動はせいぜい1本止まり、完璧に直ってます。絶対何かが違うと思いますよ、だって使えるんだもん!

自宅は約600フィート(183m)のところに電波塔があるんですが、死のグリップで握ると前は20秒以内にシグナル検出中まで落ちてたんですね。新しい携帯はバー全5本から4本になるんだけど、数秒で5本に戻るんです。バンパー抜き。剥き出しで手に持って、ですよ。

カリフォルニア州サンタパウラ在住の読者Jurg Sommerauer博士もです。

フリーズする問題で昨日交換しましたが、これまでのところ新iPhone 4はアンテナ感度、前より上がってます。死のグリップあり&なしでテストしても、3Gシグナルには何の変化も確認できませんでした(テスト場所はSanta Paula市内の鉄筋の格納庫内) 。上り下り平均速度を記したスクリーンショットをご覧ください。10分以内に20回計測しましたが、スピードは0.6 Mbps~2.1 Mbpsの範囲。 死のグリップをするしないの差は確認できませんでした。

ハードウェアが変わったと言ってる人は、カリフォルニア州サンマテオ在住の読者Mitchell Carrさん。

iPhone 4は先週交換しました。バスルームでガラスっぽいカウンターに置いたら背面のガラスが割れてしまったんですね。[...]トップから斜めに.75インチ。

地元のサンマテオにあるAppleストアに予約とって行ったら、アップルの営業の方の話では割れ目が1本なら素材の欠陥なので、Appleでは交換に応じているということでした。

店から出てすぐハードウェアの違いに気づきました。交換品は指紋がつかないなあ、と驚いて眺めてたので。そういえば少し前より重く感じます。 交換前のに比べ、メタルのフレームは若干マットな仕上がりです。 前の携帯では、うっかりミュートにする問題も2度経験したんですが、2台目のこの携帯ではまだないんですね。

受信感度に関しては、「死のグリップ」で握ってもそれほど感度は落ちてなかったと思うんですが、私の声が先方に聞こえなくなる問題があったと電話で話した人からは報告受けてました。それもこの2台目の携帯ではないんです。

正直、ハードの違いは単に私の気のせいだと思ってたんですが、本当にそうなのかどうか、今は分からなくなってきました。メタルな加工については記憶は確かです。交換に伺う前に自分の落ち度を示すものはないかジックリ調べたので。エッジも穴の開くほど目で確かめたので、新ユニットと何か違う、というのは確かです。ご興味があれば、一度サンフランシスコ&ベイエリアの記者さんに会って私の新ユニットと彼らの、比べてご覧に入れてもいいですよ。

というわけで現在ギズ編集部がMitchellさんに鋭意取材中ですので、そちらはまた追って。

今日はネット各所にいろんな情報が出回り始めましたね。新ユニットは「シリアルナンバーが違う」と言ってる人もいる...

あと、リコールになるとアップルの費用負担が15億ドル(1327億円)になるというアナリスト予想も話題ですけど、まあ、それは「か~なりあり得な~い極論」らしいですから。ここはみなさま穏便に、バンパー無料配布を求める署名運動に是非ご協力ください。

Jesus Diaz(原文1原文2/satomi)