え、こんなに緑は少ないの? NASAの全世界森林マップ

え、こんなに緑は少ないの? NASAの全世界森林マップ 1

森ガールは増えているというのに。

NASAの衛星 ICESatメキシコ湾原油流出事故鮮明な写真で有名になったTerra、Aquaを使い科学者が作ったのが全世界森林マップ。世界の森林がどれくらいカーボンを吸収するかを調査するのが目的。

最新のレーザー技術 LIDARは地表にレーザーを照射し、森林の最上部と地表から帰ってくる時間差を元に森林の高さを割り出します。

データ取得の責任者、コロラド州立大学の Michael Lefskyさんによると「LIDARはこのタイプの計測方法として他に類をみない」とのこと。実地で計測すると1週間かかるところをLIDARを使うとなんと1秒で終わるのだとか。

とはいえ、このマップを作るのにレーザー照射した回数、なんと25億回で期間は 7年以上かかっています。

その結果得られた森林マップによると、背の高い森林は主に北アメリカの北西部、アジアの南東部に集中。ダグラスファー、ウエスタンヘムロック、レッドウッズ、セコイアに代表される温帯針葉樹林約44mの高さをもつ一方、熱帯雨林がオークや樺と同じくらいの約27mしかないことが分かってきました。

地球生態科学者、Richard Houghtonさんによると「我々が知りたかったのはバイオマスの分布で、高さデータが加わったのは興味深い」とのこと。

ところでカーボンはどうなったのでしょう? 人類は毎年70億トンのカーボンを排出しますが、海が20億トンを吸収し、大気に約30億トンが吸収されるといわれています。科学者たちの長年の謎は残りの20億トンのカーボンがどこにいっているかということ。森林が光合成によって吸収、特に若い森林がより多く吸収しているのではないかと考えてます。

また森林マップを使えば、天候変化の仮説をたてることが可能です。とはいえ Lefskyさんによると「まだこれはファーストドラフトみたいなもの」ということ。研究を進めるにはまだまだ先が長いようです。

[写真:NASA

Jerry James Stone - Treehugger(原文/野間恒毅)