ジェネレーションTMIはi-dosingのMP3でハイになってるのではない

ジェネレーションTMIはi-dosingのMP3でハイになってるのではない 1

はいはい、今ヘッドフォンで15分、例のデジタルドラッグとやらを聴きましたよ。そう、ネットで流行って、犯罪の入り口になるんじゃないかと一部で危惧されているMP3音源「i-dosing」ですね。

全米の子どもがネットのMP3音源でハイになり、麻薬に手を染める入り口になるんじゃないかと心配されています。少なくともカンザスの放送局「News 9」はそう伝えているわけですが、この「I-dosing(I-服用)」、ネットで売人を探し、「デジタル・ドラッグ」(音源)を自分のヘッドフォンに流してもらって服用(視聴)するんだそうですよ。

つまりなんですか、ティーンがヘッドフォンつけて寝っ転がって単調極まりない音楽を聴くと、これ即ちネット時代のドラッグであり、社会不安の元である、と。

でもこれってクラック中毒者がカフェイン抜きドリンク飲み過ぎるの心配するような話じゃないかと思うんですよね。

この今みんなが「i-dosing」と呼んでるもの。これはこれまで「バイノーラルビート」と呼ばれ、研究や睡眠療法に使われてきたものです。それが急に危険だとか、違法だとか呼ばれ始めちゃうんだから、びっくり仰天ですよ。

仮にこのi-dosing服用者になんか効用があるとするなら、この機関銃のように襲ってくる情報を堰き止めて束の間の休息を届けることぐらいじゃないですかね? ネット時代の本当の脅威は、そちらでしょ。

ジェネレーションTMI(Too much Information:情報過多の略)は常時オンのインターネットで神経が麻痺し、消耗しきってます。ニュース、友だち、情報、娯楽、学問、ゲームなど全部いつも自分の掌から離れないんですからね。こんなんじゃオチオチ本も読めない、映画も観れない、友だちと話してる時もテキストしたりFacebook開けたりついやってしまう。―これはもう、この時代のドラッグ状態です。

今のティーンの3人にひとりは1日100本以上テキストメッセージを送る子。うちの子は月1万本突破した、と話してる親御さんもいます。そんな毎日に、真っ白なノイズを聴くダウンタイムの時間が少しぐらいあったって、そんなの脅威のシナリオに思えます?

i-dosingが、「ヘッドフォンかけて一度に数分、脳内でひとりになる時間を持つこと」を意味するのだとしたら、病気というよりそれは治癒に聞こえます。参加した子どもは自分がハイになったと思うかもしれないけど、現実には自分のソーシャルネットワークをオフにし、情報フィードを単調なシグナル1本に減らす快感を味わってる―そう考えると100%得心がいくんですよね。あらゆる角度から押し寄せてくるデータに囲まれた果てに、子どもたちは目をつむって耳を塞いで"ハイ"になる自分を探している。だとすればおそらくi-dosingのサウンドトラックはインターネット時代のオーム(OM Sounds:聖音)なんじゃ?

 i-dosingを批判する人たちは、こうした音をヘッドフォンで聴くと、結局は悪の入り口になっちゃうんじゃないかと心配してます。でもなんの入り口? ただそこにどべっと座ってるだけじゃないですかね。

僕からキッズへのメッセージはこれ。頭に入ってくるものをひとつに絞ってハイになれると思う人は、その前にゼロ試してごらん。とことん自分の心から抜け出す(狂気)より良いことはただひとつ、とことん自分の心の中に入っていくこと(正気)だ。

たぶん僕に見えてないこともあると思う、なんせ初ショット約15分試してみただけだから。またヘッドフォン被って、もうワンショットやってみるね。けど、それでダメならもうジャスティン・ビーバー(アイドル)に切り換えるよ。

[筆者]

Dave Pell:インターネット中毒兼アーリーアダプター兼インサイダー。ブログはTweetage Wasteland

[イラストレーター]

Sam Spratt:過去作品のポートフォリオ見て、Facebookのページでファンになろう。

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Dave Pell (原文/satomi)