第3のアップル創業者(動画)

この方はロン・ウェイン(Ron Wayne)さん。

ジョブズとウォズと一緒にアップルを創業した「第3の男」です。

でも会社には12日いただけで、10%の株式を二束三文で売って、さっさと創業者から外れてしまったのですよ。なぜ!? 

サンノゼマーキュリーが6月1日ウェインさんの今を特集しています。

1976年4月1日、氏はスティーブ・ジョブズ、スティーブ・ウォズニアックと共にアップルコンピュータ創設に立ち合い、最初のロゴをデザインし、 Apple Iの取扱説明書を書き、創業間もない会社のパートナーシップ契約を起草した。

その契約により氏にはアップル株の10%が与えられた。そのまま持っていれば今ごろは220億ドル(約2兆円)の価値になっていたはずだが、彼はそうしなかった。

ジョブズは金遣いが荒い。ウォズは「とんでる夢」ばかりみてる。こんなことではアップルも早晩潰れるだろうと怖くなり、12日で大人代表の役目を放棄して逃げてしまったのだ。創業者3人のうち債権者が差し押さえられる資産を持ってる唯一の人間になったのでは堪らないので、持ち株も800ドルで返してしまった。

く~、2兆円! 逃がした魚は大きい!!

今はご覧のように、なんもないネバダの砂漠のトレーラーハウスで70代の年金暮らし。コイン・切手収集を趣味に、週何度かカジノでコインをスロットマシーンに突っ込んで、一攫千金を夢見る毎日です。

他人事ながら「心中いかほど!」と歯軋りしてしまいますが、ウェインさんがすごいのは、微塵も恨む気持ちがないこと。ふつう腐りますよね? そういうのは、ないんです。後日行われたCNNインタビュー(動画上)でもこう話してます。

 

「あの時点ではあれがベストの判断だった」

「昨日のことは昨日のこと。どうできるってもんでもない」

「成功するとしても、とてつもなく前途多難なことはわかっていた。気をつけないと...そう思ったね。墓場で一番の金持ちになってもしょうがないからな」

ジョブズ(この34年間、一度も連絡がない)の今の成功を羨む気持ちもないし、人を羨んで人生浪費するなんて馬鹿げてるとも話してます。後悔は見えても、怒りは感じませんよね。

まあ、「なんて勿体無いことするんだい」というのは今だから言えるんであって、もしかして自分もウェインさんの立場だったらそうしてたかもしれませんね。たったひとつ晦渋の一端を見た思いがするのは、以下の言葉です。

「アップル製品は1台も持ってない」

創業秘話はもうじき本にまとめる予定。

[CNN via The Next Web]

Brian Barrett(原文/satomi)