モナリザの謎、X線で解読

モナリザの謎、X線で解読 1

「どうしたらこんな微妙な陰影が描けるの?」

「モナ・リザ」の前に立つとホント、不思議でならないですよね。

そこであの陰影の謎に迫るため、とうとうフランス国立科学研究センターがX線解析を行なってみたところ、巨匠レオナルド・ダ・ヴィンチが使っていたのはルネッサンス期の有名な絵画技法「スフマート(sfumato)」と判明したのです。

美術史に詳しくない方のために少し補足すると、スフマートというのは色付けの絵の具(顔料)、艶出しの釉薬、オイルを混ぜた薄い膜で写実的に描き出す技法のこと。まあ、「モナ・リザがスフマート」というのは前から言われていたことなのですが、ダ・ヴィンチの場合、色の重ね方が他の人とは全然違っていたんでございますよ。

絵の具は一番薄いところで1~2マイクロメートル。そこからななななんと30層ものレイヤーを重ねながらも一番厚いところで40マイクロメートル増えるだけ! これって人間の髪の毛の半分ですよ? そこに30層!!!

解析で使ったのは、蛍光X線分析です。大事な作品をほじくり回さなくても、外から絵の具の層を見ることができます。その精度は恐るべきもので、絵の具の成分まで判別できるんだそうな。

モナ・リザにX線を照射した男、フィリッペ・ウォルター(Philippe Walter)さんはこう語ってます。

『モナ・リザ』の場合、レオナルド・ダ・ヴィンチはおそらくオイルと樹脂、結合剤にほんの少量の絵の具(顔料)を混ぜて使ったものと思われます。これらを混ぜたもので、この絵の本当に素晴らしい面、あのまるで飛び出す3-D絵画のようなリアルな部分を生み出すことが可能となったのです。

無論このX-線をもってしても、筆のストロークは今もって謎。隠されたメッセージもね。

[CNN, CNN日本版]

Casey Chan(原文/satomi)