Google Voice の通話サービスは、実は次世代検索の布石なのだ!(オチあり)

Google Voice の通話サービスは、実は次世代検索の布石なのだ!(オチあり) 1

先日、Google Voice の無料通話が可能になりましたね!

日本語版ではまだ対応してないのですが、Gmailのアカウントさえあれば、コンピューターから無料で北米地域の固定電話や携帯に電話がかけられるようになりましたし、また、1分2円くらいの料金(地域差はある)で、世界中に電話がかけられるようになりました!

この件についてなぜGoogleはこのような無料通話サービスを始めたのか、Sex, Bombs and Burgers の著者のPeter Nowak氏の推測をご紹介します。

グーグルの次世代の検索技術について解明するような壮大な内容です。

(最後にオチありです)

先日のGoogle Voiceの通話サービスの発表は、様々な理由から非常に重要な意味をもつと言います。

1つは、完全Skype対抗。Skypeは、固定電話や携帯電話の競合でもあります。

Skypeは事実上はほとんど通話料金が無料で、SkypeOutというサービスを使えば、1年に35ドルの料金で北米エリアでの無制限通話が可能です。

しかしここに、GoogleがSkypeや他の電話会社と一線を画す理由があります。

電話会社のビジネスは「ユーザーに通話をさせて通話料金で稼ぐ」事です。

しかしインターネットを使った通話料は実質ゼロに近く、Google は、この通話コストを吸収できる資金的余裕があります。そしてこれはGoogle の本業である「検索事業」への将来の投資であるというのです。

Sex, Bombs and Burgers によると、Google翻訳を率いているFranz Och博士は、Google翻訳は統計的な機械翻訳、つまり異なった言語のパターンを分析し、他の言語での解釈を予測するアルゴリズムを持っているそうです。参照できるソースが多ければ多いほど、精度があがり、比較用のデータベースが大きければ大きいほど、翻訳精度も高まる、とうことです。

2007年にGoogle-411という無料番号案内サービスがアメリカでスタートしました。

Google-411のサービスに電話をかけると、音声やテキストメッセージの形で照会した番号案内情報を返してくれるというものです。しかしGoogle-411サービスの目的は、情報を提供することが目的ではなく、音声検索の精度を上げるためのボイスサンプルを収集するためだと言います。

先程のGoogle翻訳の話も同様、検索の精度を上げるためにサンプルを収集ためのサービスだということになるんだとか。

Och博士が構築した翻訳システムのために、すでに国連の6つの公用語に翻訳されていた、膨大な量の国連の資料を利用したそうです。それって情報の宝箱ですよね。

Google-411の試みは、データベースを構築して2008年にiPhone上での音声検索を実現した時点で、それと同じような位置づけだと言います。

実際はUNの資料みたいな情報量がとれたようでは無さそうでしたし、ユーザーにとってもさほど使いやすいものではなかったようですが...。

Google Voiceの通話サービスのリリースは、そのデータマイニングのためのプロセスにおける第2段階といえる、と言います。

データベースの構築のために通話サービス上でやり取りされる通話内容をサンプリングし、音声検索の精度を上げるために利用される、と言います。

Google Voiceのプライバシーポリシーによると、

Googleのコンピューターは様々な目的であなたの通話メッセージを処理します。フォーマット化や情報表示、メッセージ再生やメッセージのバックアップ、またGoogle Voiceの提供に関するその他の目的のために利用されます。

とあります。

様々な目的で」というあたりが怪しい感じで、明らかに検索アルゴリズムの研究開発も含まれてるのではないかと思われます。

言い換えれば、無料通話というものは、Googleがこれまで探し求めてきたものだそうです。Skypeや他の電話会社がなんとか通話料金を稼ごうと悪戦苦闘しているところに、Google が無料通話を提供する、その事自体が会社にとってもの凄く価値のあることなのです。

だって次世代の検索システムの開発の一端を担っているわけですから。

最終的にはブラウザ上で文字を打って検索することは、情報を探す上で最も効率的な方法ではなく、単純に情報を得るならば「話す」方が簡単なはずですから!

なるほど、なんて壮大な話なんでしょう、Googleすげー!と思った矢先です。

この原文記事が米ギズモードで公開された後に、Googleより以下のような連絡がありました。

今までの話を完全否定です...。

Gmailでの通話サービスは音声検索サービスの向上のために使われていません。国際通話による収益が無料通話を補っています。どんどん海外のお友達と通話してくださいね。

Googleが新しいサービスを出すたびにSF的な推測や妄想をする事はよくあることですものね。

でも、こうやってGoogle から返事をくれるのも凄いことですよね!

[SEX, BOMBS & BURGERS]

Peter Nowak (原文/mayumine)