世界一でかいメッセージを書いた男

世界一でかいメッセージを書いた男 1

恐るべし、ランディアン。

走った走った、1万2238マイル! ニック・ニューコメン(Nick Newcomen)さんが太平洋から大西洋まで米国内30州をぐるっと車で回ってGPSをペン代わりに書いた「世界一でかいメッセージ」です。

所要30日超。全部経費は自腹。Google Earth通さないと見れないけど、文面は「Read Ayn Rand(アイン・ランドを読め)」とありますね。

作成手順ですが、まずは地図とにらめっこしながら、この文章が書けるルートを考えます。あとは車にGPS端末を取り付けて、いざ出発!

「アン・ランドのファンというのが一番の理由ですね」(言わなくても分かるって!)、「より多くの人が彼女の本を読んでその思想を真摯に受け入れれば、この国と世界はより良い場所...もっと自由で、もっと豊かな場所になり、僕らも未来に対してもっと明るい展望が持てると思うんです」

そういえば52日かけて6大陸62カ国全長7万マイル回って仕上げた「世界一でかい自画像」なんてのもありましたねえ。あれもGPSをインク代わりに使う試みでしたが、あちらはルート指定のDHL便小包にGPS忍ばせて送ったら、あとは小包が一筆書きで回って仕上げてくれましたよね。こちらはニューコメンさんが自分で地図に線を引き、自分の足で稼いだところが大きな違いです。

使ったのはGPSロガー(ルート行動記録機)の「Qstarz BT-Q1000X」ですね。これ積んでテキサス州マーシャルを起点に出発し、書き出しのところで装置をオンにし、文字と文字の間ではオフにして粛々と走りました。こうして記録したGPSデータをGoogle Earthに読み込むと、上図のような地上絵がボンヤリ浮かび出る、というわけですねー。

「最初に書いたワードは実はRandで、そこから北上してReadを書き、最後にAynでフィニッシュしました」(ニューコメンさん)

旅の行程を収めた動画は、こちらの地図から各文字をクリックするとご覧になれます。

因みにアン・ランドはロシア生まれのユダヤ系作家。その代表作『Atlas Shrugged(肩をすくめるアトラス)』、『Fountainhead(水源)』は今も世界的ベストセラーです。

...と思わず紹介してしまったので、クレイジーな試みだけど狙い通りの効果はあがったんじゃ? みなさんならGPS使って何書きたい?

写真クレジット: Nick Newcomen

関連:橋本努「アイン・ランドとは誰か」CUT 2000/05書評『肩をすくめるアトラス』

Priya Ganapati - Wired(原文/satomi)