最新記事一覧
過去のオススメ記事

魅惑のMagic Trackpadを徹底解剖...も新発見はほとんどなかった!

2010.08.08 18:00 [3] [0]

100807magictrackpad1.jpg


新しいものは何もないのに新しい!

アップルから発売されたデスクトップのMacのための「Magic Trackpad」を、もうすでに使ってみられましたか? なかなかビッグサイズではあるものの、使いやすいと評判でもあるようですね。

実際の使用感やWindowsとの組み合わせなどなどは、他誌でも出回ったレビュー評価へ譲るといたしまして、やはりここはiPhoneにiPadと、数々の新製品を徹底的に丸裸に分解しまくってレポートしてくれるiFixitの解体新書にも注目してみましょう。

今回の分解作業も非常に難易度が高かったのですが、Magic Trackpadの奥の奥へと迫ることで、アップルの美学とコストパフォーマンスの見事なバランス感が見えてきましたよ。さすがアップルらしくやってくれましたねってところでしょうか...
 

100807magictrackpad2.jpg


Magic Trackpadは、コンセプトといたしまして、MacBook Proのトラックパッドを、Bluetoothインターフェースを備えた、他のMac OS X 10.6.4以降(Snow Leopard)が搭載されたMacのデスクトップなどでも使用可能にした製品で、さまざまな指先のタッチを組み合わせつつ、クリック、スクロール、ピンチ、スワイプ、回転などの全ジェスチャーがサポートされています。バッテリーには単3電池を2本使用しますよ。


100807magictrackpad3.jpg


ちなみに今回の分解モデルとなりました新発売のMagic Trackpadのモデルナンバーは「A1339」となっていますね。


100807magictrackpad4.jpg


Magic Trackpadのサイズは、MacBook Proのトラックパッドと比較して80%大きくなっているのですが、この広々としたガラスのタッチスペースが快適だったりもするようです。おまけにWireless Keyboardと並べて置いた時のデザインのマッチング感は最高ですね。アルミボディーの質感が落ち着きある高級感を演出して、タイピングにはWireless Keyboard、ジェスチャーにはMagic Trackpadというコンビネーションが、これからのデスクトップの定番となるかもしれませんよ。


100807magictrackpad5.jpg


Magic Trackpadを解体する最初の一歩であるバッテリーの取り外し交換までは、非常に簡単ですね。マイナスドライバーなどでカバーを回すだけで、すぐに2本の単3電池を取り出せるようになっていますよ。


100807magictrackpad6.jpg


ただし普通の利用シーンでMagic Trackpadの中をのぞけるのは、バッテリー交換くらいまでしか無理でしょうね。ここから先はすでに数々の解体作業をこなしてきたiFixitならではの、多彩なこじ開けツールなんかが必要になってくるでしょう。まずは裏面のパネルの取り外しからかかろうと思いますが、プラスチック製のオープナーツールで、3方向の接着面を剥がしていく必要がありますね。


100807magictrackpad7.jpg


無事に裏面パネルの3方向の接着部を剥がすことに成功すると、こんな感じでパネルが開いて、ついに内部に秘められていたMagic Trackpadの中身が少しずつ姿を現わしてきますよ。


100807magictrackpad8.jpg


最初に出てくるのは、Magic Trackpadの心臓部ともいうべきロジックボードを衝撃から保護するために挿入されているインナースペーサーですよ。こちらもしっかりと接着されていますが、クッション性を持たせて安全に心臓部の周囲を守っている様子が見てとれますね。


100807magictrackpad9.jpg


インナースペーサーを取り除いた後は、次なるステップとして、タッチパッドとロジックボードを接続しているケーブルの取り外しです。これがかなり至難の業ですね。見た目よりも非常に小さいですし、帯状のケーブルは簡単には外れないようになっていました。この作業を誤ってコネクター部分をダメにすると、二度とMagic Trackpadを使えなくなってしまいかねませんので、細心の注意を要する場面ですよ。


100807magictrackpad10.jpg


さてさて、いよいよ今度は表面のガラスタッチパッド部分を取り外すことにいたしましょう。ここで今回の分解作業中でも最強ツールとなるヒートガンの登場ですよ。基本的にネジではなく接着剤で固定されているパーツの多いMagic Trackpadの解体は、かなり困難を極めますね...


100807magictrackpad11.jpg


しっかりと時間をかけてヒートガンで接着部を溶かしきれたら、例によって、プラスチック製のオープナーツールで、厚さ0.5mmのガラスタッチパッドを慎重に取り外していきましょう。


100807magictrackpad12.jpg


ここまでくると、もはや行く手を阻むものはほとんどありませんね。この完全に丸裸でバラバラにされちゃった状態だと、すでに元のMagic Trackpadの影も形もないといった感じでしょうか。


100807magictrackpad13.jpg


いろいろと増設できるメリットなんかもあるかもしれない他のMac miniなどの分解とは異なり、はっきり言いまして、わざわざ手間と苦労をかけてMagic Trackpadを解体していくメリットはあまりなさそうですけど、唯一もし挙げるとするならば、このオレンジとレッドのサークルで示された部分が上下につながって、トラックパッド上のクリック操作を可能にしているのですが、この接続連動部を上手に調節すればクリック感をカスタマイズすることができるかもしれません。お勧めはしませんけどね~


100807magictrackpad14.jpg


さて、ここからが今回の分解の最終ターゲットとなりますが、Magic Trackpadの秘密がタンマリと詰め込まれたロジックボードの取り外しに挑むことにいたしましょう。まずはバッテリーコネクターやLEDへとつながる4本のワイヤーを丁寧に外していきます。その後、2本のフィリップスネジをドライバーで外すと、完全にロジックボードだけをシャーシから取り除けますよ。


100807magictrackpad15.jpg


いよいよ本丸であるMagic Trackpadの心臓部へと到達ですね。

じっくりと順番に見ていきますと、レッドラインで囲まれたパーツは、Broadcom製の「BCM2042」チップですよ。Bluetooth接続に用いられていますが、実はアップルのMagic Mouseに使われているのと全く同じチップでしたね。

続いて、オレンジラインで囲まれたパーツですが、こちらはBroadcom製の「BCM5974」チップです。マルチタッチ機能を可能にするタッチスクリーンコントローラーとなっておりますが、これまたiPhone、iPod touch、MacBook Airに採用されているのと全く同じチップになっていましたね。

一方、ブルーラインで囲まれたパーツは、Texas Instruments(TI)製の「CD3238」チップでした。どうやらタッチパネル制御に用いるI/Oコントローラーの役割を果たしているようですが、こちらも初代iPhoneへBroadcom製の「BCM5973A」チップとともに搭載されていたことが確認済みです。

最後になりましたが、イエローラインで囲まれているのは、Silicon Storage Technology(SST)製の「25WF020」シリアルフラッシュメモリーとなっており、2Mbitの性能を備えています。


100807magictrackpad16.jpg


いかがでしたか? ここまでMagic Trackpadを分解しちゃうと、もうその後は二度と正常に使えなくなっている可能性大でしょうかね。あまりマネはしないほうがいいかもしれません...

ただ、こうして丸裸に分解しきって判明したのは、アップルの効率の良さではないでしょうか。だって、製品名に「マジック」を採用しているわりには、内部には何もマジックな驚きの最新パーツを見出すことができませんでしたから。ということは、このMagic Trackpadの製造には、大したコストはかかっていないと思われます。それでいて、デスクトップに新たな風を吹き起こす製品発表へとつなげてきたわけですから、これぞアップルの仕かけるマジックなのかもしれませんよね!


[iFixit]

Mark Wilson(原文/湯木進悟)

B003XKO2LW


remote-buy-jp2._V45733929.jpg

あわせて読みたい
1年くらい前の「」の記事
    [an error occurred while processing this directive]
トラックバック

このエントリーのトラックバックURL :

お問い合わせフォーム

 お問い合わせフォームを表示

お知らせ
新しくはてブがついた記事
GIZMODO TEAM
アイコンアットラージ
小林弘人infobahn Inc.
長老
いちる [小鳥ピヨピヨ
編集長
大野恭希 *
副編集長
松葉信彦 *
編集部(問い合わせ先
ニール太平 *
鈴木康太 *
河原田長臣 *
MAKI
satomi [Long Tail World
junjun
湯木進悟
聖幸 [俺と100冊の成功本
そうこ [::soko286.com::
yuko
mayumine [URAMAYU
mio
miho
Rumi [natural tribe
ライター
武者良太 [悦びの覚悟
三浦一紀 [普通の日々
野間恒毅 [のまのしわざ
Appbank [Appbank
常山剛 *
鉄太郎 [tetsutaro.net
佐脇風里 [Marylebone High Street
KENTA
小暮ひさのり
山田井ユウキ [カフェオレ・ライター
コラムニスト
コグレマサト [ネタフル
いしたにまさき [みたいもん!
デザイナー
前田龍一 *
広告営業(問い合わせ先
城口智義 *
土井孝彦 *
阿座上陽平 *
碓井真紀 *
山下恵子 *
広告進行
山本朋子 *
ディビジョンディレクター
尾田和実 *
ジェネラルマネジャー
長田真 *
パブリッシャー
今田素子 *
* =[mediagene Inc.
サーバ管理
heartbeats
about GIZMODO
ギズモード・ジャパンについて
・ケータイ用サイト
携帯版QRコード ・iPhoneアプリ
iPhoneアプリ ・iPhone用サイト
iPhone版日刊メルマガ
記事配信中のニュースサイト
Yahoo! ニュース livedoor NEWS MSN デジタルライフ mixi alt="アメーバニュース exciteニュース製品情報および投稿希望者のお問い合わせ

郵送の方は下記宛へ資料等をご郵送ください。

150-0036
東京都渋谷区南平台町16-29 グリーン南平台ビル8F
株式会社メディアジーン
Gizmodo Japan編集部宛

広告募集! ギズモードはスポンサー様のおかげで、今日も更新できています。もし「バナーを出稿しようかな」と思いましたら、こちらをご覧ください!
媒体資料をダウンロード
広告に関するお問い合わせ
どうぞよろしくお願いします!