数百万人の死か、国家百年の電力か? キブ湖の試み

2010.08.26 18:00
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死の湖、キブ湖。

このルワンダの湖底のメタンガスと二酸化炭素は付近住民に死の恐怖をもたらし、一方で国内最大の電力源として注目を集めています。

キブ(Kivu)湖は湖底地下にマグマ溜まりがあり、湖水に二酸化炭素を放出している世界に3つしかない「exploding lakes」のひとつ(残り2つはカメルーンのニオス湖とマヌーン湖)。大量の二酸化炭素放出で周辺の全住民を窒息死に至らしめるプロセス(英語でoverturnという)がいつ起こってもおかしくない危険な状態にあります。

英紙ガーディアンによると、今ここでルワンダの人たちが、向こう100年間ルワンダ国内に大量の電力供給を確保する目的で、湖底からガスを抜き取る作業を進めているんだそうですよ。

未来永劫全国民を支える永続的な対策には程遠いけど、どっちみちルワンダで電気通ってる家庭は今まだ14世帯にひとつ。成功すれば大きな前進となります。


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「科学者の中には、キブ湖のメタンガスと二酸化炭素の量は増大する一途であり、ガス抜きしない限り、これと付近の火山活動が重なれば湖水爆発(湖から急に二酸化炭素が噴出するオーバーターンとも呼ばれる)が将来発生する確率が高くなってしまう、と言う人もいる。とりあえず湖中に600億立方メートルあるメタンガスの一部を抜き取る作業から着手した」(同紙)

心配なのは失敗した場合のことですよね。近くのカメルーンで湖2つがオーバーターンした際には死者1800名の被害が出ましたが、キブ湖はその2000倍の大きさ。もっと人口密度も高いため、その被害は計り知れないものとなるでしょう。


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何百万人にパワー(電力)を与えるか、その命を奪うか。げに両刃の剣とはこのこと...。


関連:swissinfo

Jenara Nerenberg - Fast Company(原文/satomi)
 

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