勝手にケータイの基地局を立ち上げて、全通話を盗聴可能にしちゃいました!

勝手にケータイの基地局を立ち上げて、全通話を盗聴可能にしちゃいました! 1

激しく法律違反の恐れがあります!

セキュリティー研究者のクリスさんは、上の写真のイカついRFアンテナを自作して、あっと驚く携帯電話の盗聴システムを完成させちゃいましたよ。なんでもこのアンテナは、携帯電話の基地局に偽装した強い電波を発するため、スイッチをオンにした瞬間、周辺の携帯電話が一斉に接続してきます。そして、このアンテナを経由してかけられる通話は、携帯電話の番号や使用者情報、通話相手の連絡先から一連の会話の全内容に至るまで、完全にキャッチされちゃうというわけですね...

どうやら同種の盗聴システムは、捜査当局などに向けて数百万ドルクラスで提供販売されているみたいですが、今回のクリスさんの自作キットであれば、わずか1500ドル(約12万8000円)ほどの予算で、ちょっとした専門知識を用いて、もうだれでも作れちゃう恐るべき発明品として、各携帯電話会社も危機感を募らせていますよ。ただし、まだ完成度は低く、このアンテナを経由して発信される2GのGSMネットワークの音声通話のみが盗聴可能となり、かかってくる電話やSMSやメール、インターネットといったデータ通信内容までは盗聴できないとのことです。3G通信は安全ですが、3G電波を妨害するジャミングにより、故意に2Gの通信に移行させる仕組みを用いられるならば、より確実に盗聴オッケーとの実験結果まで発表されちゃってますね。

なお、クリスさんは、あくまでもGSMネットワークの脆弱性の証明の目的でデモンストレーションを実施したのですが、早速、米連邦通信委員会(FCC)より電波法に違反していると警告があったんだとか。盗聴はできませんけど、より安価に周囲の携帯電話の通信を完全ブロックしちゃう謎の絵画「Painting Cell Phone Jammer」なんかも、合法的には使えないんでしょうね~

Kim Zetter(原文/湯木進悟)