ハッカーも呆れる映画のハック珍場面10

ハッカーも呆れる映画のハック珍場面10 1
コンピュータハッキングは見てもつまんないものだけど、そこを面白くするのが映画!

ファンキーなビジュアル、意味ないジャーゴン、魔術と祈りが通じるスーパーコンピュータ。それっぽい演出の苦しさに呻吟せずにはいられないハック珍場面ワースト10を選んでみました!

Fortress フォートレス 未来要塞からの脱出(1992)

ディストピアな未来という設定。ジョン・ブレニック(クリストファー・ランバート)と妻はひとりっ子政策を破って刑務所送りになります。サイボーグの看守が囚人のいやらしい夢想を覗いたり、ありがちな設定てんこ盛り。ラストのハックシーンでは妻が麻酔抜きで帝王切開手術される寸手のところでブレニックとDデー(Jeffrey Combs)がウイルスをアップロードします。その名も「D-DAY'S REVENGE VIRUS(Dデーの復讐ウイルス)」。システムのパスワードは「CRIME DOES NOT PAY(犯罪は割りに合わない)」。どうだ参ったか、う~はははは~...。

Jurassic Park ジュラシック・パーク(1993)

血に飢えたヴェロキラプトルの一群がいきなり主人公に襲い掛かる! 危機一髪のピンチ! とその時、なんと中学生がジュラシックパークの全コンピュータシステムに侵入してしまうんですね~はい~。『Seinfeld (となりのサインフェルド)』の郵便配達員がプログラムしてたんでしょうか。

Tengen Toppa Gurren Lagann: Gurren-hen 天元突破グレンラガン(2008)

悪の螺旋王ロージェノム(Lord Genome)が8ビットのメスカリン使いになって「スーパーハック」を完了します。妙過ぎて、ロージェノムが瓶詰め頭という細かい設定はもはや気にならないレベル。

 Lawnmower Man (1992)

シリーズ最終回。90年代はこれでも観客をアッと言わせることができたんですが、今見ると、もろインチキですね、はい。 Jobe(Jeff Fahey。『Lost』のLapidus)はバーチャルな超インテリ。肉体を離脱し、真の情報体となります(実際、抜け殻となった体は1ヶ月前に泡立てたメレンゲみたいに萎んでる)。メインフレームに閉じ込められ、六角画面を手当たり次第に触って外に出ようともがくJobeは、まるでスターフォックス遊んでる風。そこにジャイロマシンに乗って現れるジェームズ・ボンド。爆弾からJobeの注意を逸らそうとするんですが、逆上したJobeはボンドを十字架に括りつけてしまいます。ああ...ピンチ! ...もっと続きが観たい人は『Lawnmower Man 2』に出てくるJobeのセックスシーン死の場面もどうぞ。

WarGames ウォーゲーム(1983)

怖いもの知らずの高校生デビッド(マシュー・ブロデリック)が北アメリカ航空宇宙防衛司令部(NORAD)のスーパーコンピュータに入ったはいいけれど、それをビデオゲームと勘違いして第3次世界大戦勃発の一歩手前まで行きます。最後はコンピュータに三目並べの○×ゲームを自己対戦させることでFerrisは世界規模の熱核戦争を思い止まらせようとします。懐かしいなあ...。ま、「そんな馬鹿な!」の連続なので、これ観た後では『Small Wonder』もドキュメンタリーに見えちゃうけどね。

Hackers (1995)

時代を感じるハッカー映画と言えば、不動の王者はコレ。本流のザ・サイバーパンク映画を目指したつもりが、仕上がったのはニューロマンサーの続編に『Breakin' 2: Electric Boogaloo (1984)』ソースをたっぷりまぶしたみたいなB級映画。タイトルつけるなら『Neuromancer 2: Electric Bugaloo』か?  ご覧くださいよ、この天才少年と「Crash Override」(Johnny Lee Miller)、伝説のハッカー「Acid Burn」のバトル。なんとフォントとホームページのグラフィックスを争ってんですよ! いやー、こんだけ反体制剥き出しの超大作となると、もう監督はMcGruff the Crime Dog以外考えられませんよね! あまりのアホっぷりに本物のハッカーたちが怒ってMGMのHackers公式サイトをハックして抗議した映画でもあります。

Independence Day インデペンデンス・デイ(1996)

ジェフ・ゴールドブラムとウィル・スミスが50年前に打ち捨てられたエイリアンの宇宙船に侵入、コンピュータウイルスを5分かけずにアップロードします。するとなんと! それで全部互換になっちゃう! 宇宙の悪者だったらもっとファイヤーウォールに投資してると思ってたのに、そうじゃなかったんですねえ、はい。ID42では、これが一番予想外なツボでしょう。(なんかローランド・エメリッヒ映画っていつも、全部同じ宇宙が舞台なんじゃ...って妄想しちゃうんですよね)

The Core ザ・コア(2003)

「Rat」(DJ Qualls)がアーロン・エッカートに生涯無料長距離通話をサービスするシーン。使うのはWrigleyガムの包み紙と携帯電話、心の歌だけ。

Superman 3 :スーパーマンⅢ 電子の要塞(1983)

リチャード・プライアー扮するゴーマンは、四捨五入で社員の給料として払われない半セントを盗むプログラムを思いつく-という辺りは『Office Space(1999、邦題:リストラ・マン)』 そっくり! バーで荒れる黒スーパーマン。最後はゴミ捨て場で悪人格と戦います。巨大企業のセキュリティのOverrideコマンドが「OVERRIDE ALL SECURITY」という辺りからしてもうダメ臭が...。

Swordfish (2001)

やっぱり、きたか...9-11に重なって上映が自粛された幻のテロ映画。主人公Hugh Jackmanが国防総省のシステム侵入に与えられた時間は60秒、股間には美女オルガ、こめかみにはVinnie Jonesの銃、失敗すると脳天ぶち抜かれる、という設定。名門大のコンピュータサイエンス修士課程ではこんな風にしてPh.D(博士号)候補を入念に審査してたんですねー。知らなかったな。

Lindsay Wolfeさんの取材協力に感謝感謝。

(全映像は以下の原文LINK先でご覧になれます)

Cyriaque Lamar(原文/satomi)