激安の「iRobot」でAndroidデビューは快調...も、グーグルのタブレット戦略に物申したい課題が!

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まだまだiPadの背中は遠そうです...

たとえば、iPhoneユーザーにとっては、このところ話題のAndroidケータイが気になるのはヤマヤマでも、そう簡単には次から次へと携帯電話を買い増せるわけではないので、ちょっぴり我慢中~というギズ読者の皆さまも少なくないかもしれませんが、もっとも手軽にAndroidに手を出す方法は、iPadそっくりさんなAndroidタブレットではないでしょうか。

秋葉原でも各種輸入モデルを購入可能とのことですが、どうせならば中国や香港への旅行ついでに超激安モデルをゲットしちゃうのがお得かもしれません。ただし、大抵は現地で購入すると中身が中国語だったりするので、日本語対応にするコツなんかを覚えておく必要がありますけどね。がんばってボクも中国語と格闘してみましたので、これからお買い得なAndroidデビューを目指したい方は、よろしければ参考になさってくださいませ。あと、買ってしまってから驚かないように、いろいろとビックリなポイントもお伝えしておこうと思います!

 

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たまたまアルミボディーのデザインとスペック的に気に入ったので、ボクは「iRobot」を購入しちゃいましたけど、いまや中国市場にはiPad人気にあやかる二匹目のドジョウを狙うべく「APad」「ePad」「iPed」などなどのAndroidタブレットが売り場にはワンサカと並んでいます。ただ、やっぱり最もお勧めなのは7インチのモデルではないでしょうか。

iPadにも待望の7インチモデルが噂されるくらい、このサイズは現在のiPhoneとiPadの中間を行く、B5サイズよりもさらにコンパクトに手になじんで、何かとポータブルにもシックリときますよ。本体重量も約350gとなっており、iPadの半分くらいの軽さでしょうか。長く使っていると、どうして最初からiPadも7インチにしなかったのかな~という気持ちにだってなっちゃうかもしれませんね。

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iRobotには加速度センサーが内蔵されていて、iPadのようにスムーズとまではいきませんが、ややワンテンポほど遅れたタイミングで、一応はディスプレイを縦でも横でも使えるようになっています。

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ただ、いきなり電源を入れて立ち上がるのは、よく読めない漢字が並ぶ中国語のOS画面ですね。ここをまず日本語の表示に変えないことには、何も始まらないような気がしますので、Androidではおなじみのメニューをホーム画面に表示して、設定モードを選択しましょう。中国語のうれしいところは、やはり同じ漢字の文化というだけあって、たとえば、この「設定」といったツールマークのタイトルくらいは、日本人でも簡単に見分けがつくことではないでしょうか。これが欧米のユーザーとかだったら、もう全く何が書いてあるのか見当すらつかないでしょうかね。そういう意味では、日本人には中国での激安モデルの現地購入だってお勧めかも...

iPhoneユーザーには基本のiOSと同様に、Android OSも世界共通の仕様となっているので、いざ設定画面にさえ入ってしまえば、あとは表示されるインターフェース用の言語だけが異なるだけで、どのAndroidタブレットを購入しようと、簡単に同じ設定変更ができるようになっていますよ。言語や地域といった漢字を頼りに世界各国の言語選択肢が並ぶ画面にまでたどり着くことができれば、無事に「Japanese」をタッチすると、一瞬で全ナビゲーションやメニューが日本語に早変わりです! 第一関門突破ですね。

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ホーム画面に並ぶ各種アプリケーションの意味も分かりやすくなったので、まずはいろいろといじってみることにいたしましょう。マルチメディアプレイヤー機能としましては、MP4の動画やMP3の音楽再生が可能なアプリが標準で入っていました。おまけにサービス精神旺盛で、なにやら最初から中国語のポップな音楽ファイルなんかが並んでいましたよ。これが中国で流行のソングなのかな? スピーカーの再生音もまずまず悪くはないレベルです。これはお土産にいいかも~

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なんかいい感じの待ち受けアプリも発見しちゃいました。壁紙にしても、この時計アプリにしても、好みのデザインを多彩なラインナップから選べるようになっていますよ。温度表示は華氏が標準というのだけが玉にキズでしたけど。

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あえてiPadにはない自慢できそうな機能を挙げるとすれば、やっぱり標準でカメラがついていることでしょうか。そんなにレンズ解像度は高くない130万画素ではありますが、あるのとないのとでは便利さが違ってくるシーンってありますよね。撮影した画像は、その場でメール送信して共有したり、壁紙やアドレス帳のコンタクトアイコンに登録したりと、なかなか気の利いた選択メニューもそろっていますよ。あとストレージも、本体のフラッシュメモリー容量は2GBと少ないですが、これまたiPadとは異なり、microSDカードスロットを使って自由自在に拡張できるというのも安心なポイントでしょうかね。

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たとえ中国の現地で激安で仕入れたとしても、一瞬で日本語のインターフェースへ変更可能ですし、基本はグーグルの各種サービスとの親和性が高いAndroidですから、Gmailの設定なんかも簡単な入力だけで完了しちゃいます。う~ん、なかなかAndroidっていいかも!

メールにしても、インターネットにしても、さすがは携帯電話よりも大きなディスプレイサイズとだけあって、1度にワイドな情報量を見られるのはうれしいところですね。ディスプレイ解像度は800×480ピクセルですが、通常使用ならば、これでも十分ではないでしょうか。

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さぁ、いざ日本語でメール送信だぜ。そう勢い込んだところで、まだ表示のみが日本語になってて、文字入力は中国語と英語しかできない購入時の設定のままだったことを思い出しました。でも、大丈夫っす。Android Marketから何か日本語の適当なIMEをゲットして導入するといたしましょう。

iPhoneにApp Storeがあるように、AndroidにはAndroid Marketがあるから、たとえ最初から大した気に入るアプリがそろっていない中国製のタブレットでも問題ないっす...。ここまでは激安購入したiRobotに満足しっぱなしだったのですが、なんと思わぬ悲劇の壁にブチ当たっちゃいましたよ!

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Android Marketの中には問題なく入れますし、欲しいアプリの検索だって自由自在なのですが、いざダウンロードする段階へと進みますと、永遠にダウンロードが終了しません。っていうか、そもそも全くダウンロードが受け付けられてないではありませんか...

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おかしい、これはおかしい、別にインターネットの通信速度は問題ないのに。かなり不安になって再びホーム画面に戻ってみると、なんかわざわざAndroid Marketとは別の独自のアプリケーションストアなんかが用意されていますよ。かなり中国市場向けのソフトも充実しているようで、こちらは何ら問題なくダウンロードしてインストールできちゃいますね。

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必死になってパソコンでググってみると、あれまぁ、どうやら自分が知らなかっただけなんですね。グーグルの説明でも、Android OSというのは、明らかにスマートフォンを想定して開発されたものなので、SIMカードが刺さっていて、携帯電話のネットワークから認証を受けることが大前提なんですってね。だから、SIMカードがなく、Wi-Fiなどからインターネット接続するのみの利用スタイルのタブレットなんかは、Android Marketで認証サポートされないみたいです。こういうことって、秋葉原やAmazonから日本でAndroidタブレットを購入する人たちは、もう皆さんご存知なんでしょうか? ボクは初めて知って驚いちゃいました!

そう言えば、iRobotは携帯電話とは全く関係ないのですが、各種ナビゲーションのメッセージに、携帯電話であることを前提にした表示が出てきますよね。えぇ、ということは、別に中国製の怪しげなiPadそっくりタブレットだけではなく、日本のメーカーからだって、れっきとしたOSにAndroidを搭載したノートPCなんかが出てたりしますけれど、あれもこれもすべてグーグルとしては携帯電話ではないのでAndroid Marketで認証拒否っていうことなんでしょうかね?

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このままでは日本語が読めても入力して使えない大損になってしまう...。必死の思いで、再びAndroid Marketに戻りまして、日本語のIMEで評判の「Simeji」のアプリのページを読み進んでいきますと、開発元のページへとダイレクトにアクセス可能なリンクを発見!

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さらにリンク先を読み進んでいきますと、ありましたね。こういうスマートフォンではないためにグーグルから正式な認証が受けられていないタブレットなどに向けた「野良アプリ」と呼ばれるバージョンが用意されておりました。開発者様、本当にありがとうございます。このいわゆる野良アプリでないと、基本的にはインストールまで進めないってことですねぇ。

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iPadやiPod touchには、そもそもSIMカードスロットすらなくって、完全に携帯電話ネットワークとは別のWi-FiなどからアクセスしてApp Storeを利用することが認められていますけど、グーグルは現在のところ、こういった利用者のことを全く念頭に置いていないみたいですね。

いや、そう思っていたら、設定画面の中に「提供元不明のアプリ」にチェックを入れる欄が用意されていて、たとえ野良アプリだってAndroidで使えるようにするかどうかを選択するモードが標準で備わっていました。う~ん、この辺りのグーグルの真意は不明ですかね...

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取りあえず、サードパーティー製のアプリケーション利用許可にチェックを入れまして、入力にSimejiの日本語IMEをチョイスしますと、じゃ~ん、これまた一瞬で、あらゆる入力シーンで見事に中国語とはオサラバいたしまして、日本語のキーボードが現われるようになりましたよ。ほっと一息ですね。さぁ、これからガンガンと使い倒していくぞぉ! Android Marketでアプリを探してきても大半は使えないというのが大誤算だけど...

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最後になりましたが、バッテリー寿命についても書いておきましょう。はっきり言いまして、恐るべき短さです。Wi-Fiなんて使ってたら、2時間と持たずにバッテリー切れを迎えてしまいます。これだけは、まだまだどんなに頑張っても、はるかにiPadには及ばないんでしょうね。

いかがでしたか? 香港から、ちょっとした中国製のAndroidタブレットの導入編をお届けいたしました。日本に戻ったら、可能ならばグーグルへとリクエストを送り、携帯電話通信機能を持たないAndroidタブレットくらい、せっかく同じAndroidのOSを使ってラブコール送ってるんだから、なんとかAndroid Marketでも認めてやってくださいよってお願いしてみようかと思います。この壁さえクリアーできたら、もっともっとAndroidの激安タブレットが普及して、iPadを脅かす存在にだってなれると思うんだけどなぁ。USBポートにキーボード接続して入力するなんて使い方も、また試してみたいと思います。

ん? あと、日本だと、こういう技適マーク(技術基準適合マーク)がついてないタブレットを持って帰って使いまくってると、電波法違反になっちゃうのかな? あっ、だから、LANケーブルでも接続できるようになっているのか!?

(湯木進悟)