奈良のスパイダーマン、今度はクモの糸でヴァイオリンの弦をつくる

奈良のスパイダーマン、今度はクモの糸でヴァイオリンの弦をつくる 1

奈良県立医大大崎茂芳教授が、クモの糸からヴァイオリンの弦をつくることに成功しました。

4本の弦のうち、一番細いものをのぞく3本をクモの糸で製作。自宅や研究室で自ら育てた300匹以上のコガネグモとオオジョロウグモから糸を採集し、1本が約1mの糸を、約1万本まとめ1本の弦にしたそうです。クモの糸は途中で切れやすく、20センチ採ることも難しいそうですが、ヒミツの手法で1mもの長さの糸を採集しているとのこと。

気になる音色はというと、ガット弦(羊の腸の弦)にくらべ、柔らかく高音にのびがあるそう。

さらに強度はやや弱いけれど、演奏には十分耐えるものだということです。

大崎教授曰く

「演奏家の好みで選ばれる弦なら実用化の可能性も高い」

とのこと。

さらに

「夢は、オーケストラでこの楽器を演奏することです」

とおっしゃっております。

今回の実験を機にヴァイオリンの練習も始められたそうです。僕も、いつか大崎教授がクモの糸コンサートを実現する日を楽しみにしています。

実際の音を聴いてみたい!!

ところでクモの糸は柔軟性、弾性、耐熱性に優れ、さらに紫外線にも強いといった特性があります。大崎教授はヴァイオリンの弦にするだけでなく、クモの糸の機能性を確かめるべく、他の実験も成功させています。

次の画像は体重65kgの大﨑教授をクモの糸で支えるハンモックです。

奈良のスパイダーマン、今度はクモの糸でヴァイオリンの弦をつくる 2

クモの糸は強さと柔らかさを兼ね備えた優れた素材なんですね。

ただ、クモは糸を採集するのが難しいだけでなく、大量に養殖するのも難しいそうです。

そういった問題を解決さえすれば、この「夢の繊維」は広く応用されるようになるかもしれません。

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(鉄太郎)