米国には博士号持ってる清掃作業員が5000人いる

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4大出の駐車場係員は1万8000人、ウェイトレス&ウェイターは31万7000人。博士号取って清掃作業員になった人は5057人。

全部合わせるとアメリカでは今、大卒なのに「大学出る必要のない」(米労働省統計局)職種に就いてる人が1700万人います。何故か?

以上のデータは米労働省統計局がまとめた統計から引用したものです。全体の職種別早見チャートを見てみましょう。

 

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左から職種・四大卒以上の割合・人数

これを掲載したサンフランシスコ・クロニクルの記者Richard Vedderさんは、上のチャートと全米経済研究所(National Bureau of Economic Research:NBER)最新の調査結果を紹介し、みんな高等教育を重視し過ぎかも、と書いてます。

 高度学習で成果を上げるには普通それなりの認知能力など備えていないといけないのだが、そういう適性がないまま大学に通う学生が増えている、とCharles Murrayは論文に書いたが、僕は前々からその通りだと思っている。ますます多くの人が大学進学を目指すと、将来は学位そのものの価値が落ちるか(これは既に起こってるかもしれない)、勉強についていけなくて中退する学生の割合が上がるかのふたつにひとつだろう。

 オバマ政権などは、経済のリーダーシップを維持するには大学出の人を増やさなくちゃならんと二言目には言うが、これはそれとは相容れない視座だ。[...]

今週、米国屈指の経済研究団体「全米経済研究所(NBER)」のサイトに極めて興味深い調査結果が掲載された。高名な経済学者3名(うちひとりはノーベル経済学賞受賞者)がまとめたNBER研究成果報告書第16474号「Estimating Marginal Returns to Education(教育費の限界効果見積)」である。高度で精密な分析の結果、彼らが得た結論は「おしなべて大学の限界リターンと平均リターンは一致しない)」(p. 28)というものだった。

つまりどういうことかというと、平均的に見て高等教育に投資するとリターン(見返り、効果、この場合は卒業後の収入など)率は上がる(例えば10%)が、既にある教育費に投資を上積みしたところでそれだけのリターンが得られるとは限らない、ということだ。

う~ん...学位のインフレもあるけど、世の中これだけ不景気だと優秀でも働き口がないってのも事実ですよね。それにしてもここまでとは思わなかった...。学校の元ジャニター(用務員、清掃作業員)と言えば『拳闘士の休息』(O.ヘンリー賞受賞作)で鮮烈デビューを果たしたトム・ジョーンズですが...。

The Underemployed College Graduate[Chronicle via Nick Bilton]

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Kyle VanHemert(原文/satomi)