大型ハドロン衝突型加速器に手を突っ込んだらどうなると思う?

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大型ハドロン衝突型加速器は光速の99.9999991%の速さで300兆個もの陽子を衝突させます。この実験の結果が宇宙の神秘を解き明かす鍵になるかもしれないと言われています。

ところで、もしあなたがこの装置の中に手を突っ込むと、どうなると思います? そんな普段は思いもしない疑問を投げかけられ、目が点になっている科学者たちの討論をご覧ください。

ノッティンガム大学の物理学者グループにこの疑問を提示したところ、誰も正確な答えを導き出すことができないようでした。彼らの多くがただ笑うだけ。というより、ほとんど苦笑いですね。でもこんな突拍子もない質問に皆さんちゃんと分かりやすく回答してくれています。

動画に登場する科学者達の推測の一部を要約すると、以下の通りです。

「あまりいい案だとは思えない。推奨できる行為じゃありませんね。もちろん無理な話だとは思いますよ。だって装置は地下100メートルの地点にあるんだし。

装置によって加速された陽子ビームは7Tエレクトロンボルトに達します。1つの陽子だけみるとそのエネルギーはさほど大きくはなく、蚊ほどのものですが、それがトンネルを何度も回るうちに何千億個もの陽子の集合体になっていくんです。

陽子は一秒毎に6億回の衝突を起こしエネルギーを増幅させていきます。ビームは300メガジュールのエネルギーを持ちます。おそらく航空母艦が時速20キロで動くのと同じくらいのエネルギーでしょう。つまりあなたがその間に手を置くと、その大きな物質に衝突するのと同じ結果になるんです。とても生き残れるとは思いません。

正直、具体的にどうなるかは分かりませんよ。ビームの幅はとても小さいため、もしかすると手を突き抜けるかもしれません。ただ、ビームの持つ全てのエネルギーが手にぶつかることによって爆発が起きる可能性もあります。」

空母が手に衝突!? 考えるだけでぞっとします。

実際に手に衝突するエネルギーが小さいため、何も起こらないだろうと仮定する科学者もいます。

世界中で最も賢いと言える人たちでもどうなるか分からないんだから、とりあえずこの大型ハドロン衝突型加速器に手を突っ込むだなんて考えないことですね。

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Sam Biddle(原文/あんね)