「骨まで溶ける」赤い泥土がハンガリーの村を襲う(動画)


な、なんですか、この赤いの!

どんどん村に流れ込んでます! 

この泥の正体はアルミニウムの原料アルミナ。重金属を含むおっかないもので、涙が出たり火傷になったり、ひどい時には「骨まで溶ける」と言われてます(UPDATE:被害者の親族が「服を通過して骨まで炎症が到達した」と言って広まった話ですが、専門家によるとアルカリ性なので皮膚に触れなければ大丈夫とのことです)。

ハンガリー西部でボーキサイトからアルミナを精製する工場の大型貯水池の堤防が決壊し、この有害物質を含む泥土が近隣の村々を襲いましたが、これはその現場です。4人が死亡、約120人が重度のやけどを負い、6人が行方不明、約400人が避難し、政府は非常事態を発令。川に流れ込む前で堰き止めようと全力を挙げているのですが...。

全部きれいにするのには1年かかる可能性もあるそうですよ...。

工場オーナー側はリークが迫ってることを示す兆候はなかった(なんか聞き覚えのある台詞...)だの、EUの規定では有害物質に指定されてないだの、漏れたと言っても全体の98%は一度も漏れてない、と言ってます。

でも、2%と言っても1億8492万ガロン(699 998 347リットル)ですからねぇ...。

 

「骨まで溶ける」赤い泥土がハンガリーの村を襲う(動画) 1

(c)REUTERS/Bernadett Szabo

「骨まで溶ける」赤い泥土がハンガリーの村を襲う(動画) 2

(c)AP

「うちなんてバスタブまでこの泥土がなみなみと入ってますよ ... ダムが決壊した時にはものすごい音がして。私は庭にいたんですが、テラスの階段まで走ってきました。でも、走るより速く水かさがみるみる増してきたんです」と、ある犠牲者は話してます。

以下は、ハンガリーの米Gizmodo読者Mátéさんからの報告です。

被害発生現場から約20マイル離れた場所に住んでる者です。彼女は最寄りの市(Veszprem)の急患で働いているのですが、この状況ですから昨日と今日連続で病院から呼び出されています。

彼女の話ではけが人は60人ぐらいだそうです。捜索班も行方不明の届け出のある人全員探すことはできなかったので、被害者の数は増える可能性もありますが。彼女の聞いた話では、2度目のダム決壊の恐れもあるので、今週はずっと24時間いつでも出動できるよう緊急待機だそうです。

彼女も犠牲者を目にしたんですが、とても直視に堪えないものだそうです。化学物質のやけどと聞けば、みなさん大体想像できると思いますけど。 首都ブダペストもそんなに遠くないので、大体の人はそちらの病院に搬送されたそうです。現在までの犠牲者は4人(救急隊の連絡で確認しました)で、最後に死亡が確認されたのは生後3ヶ月の赤ちゃんです。変なのは、一部住民には避難命令が出ていないんですが、現場を離れることは禁止されてることですね。

同じくハンガリーの読者さんたちが教えてくれた写真ギャラリーはこちら

UPDATE: ハンガリー首相は11日、貯水池管理会社社長を逮捕したと発表。死亡者の数は8名になりました。

[ReutersBBC]

Sam Biddle、Jeff Neumann(原文1原文2/satomi)