[PR] あえて就職しない!? デジタルハリウッドが大変革する理由を聞いてきた

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僕も他人事じゃないんですよね。

ウェブのコンテンツ制作現場がいま危機を迎えてるらしいというお話があちこちから聞こえてくるようになりましたが、この度デジタルハリウッドの方に時間をいただき、これからのウェブの、そしてクリエイターの未来についてお話を聞く機会をいただきました。

Webデザイン・CG・グラフィックなど、様々なマルチメディアを専門とした学校を運営するデジタルハリウッドは、全国に校舎があるので一度は耳にしたことがある人も多いはず。

そのデジタルハリウッドが、来年2011年4月からクリエイター教育の「大変革」を行うということで、業界サイドから見る日本の現状と、これからの未来予想を、デジタルハリウッドの講師である長澤大輔さん(写真左)と、デジタルハリウッドの東京本校マネージャー児玉浩康さん(写真右)に、対談という形でお話を聞いてきました。これからクリエイターの道を志す人たちは必見ですよ。

 

■デジタルハリウッドが目指すのは最強のフリーランス育成

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ギズモード・ジャパン編集部(以下、ギズ) : 2011年4月からデジタルハリウッドはカリキュラムを大幅に変更するとお聞きしました。まず、それはどのくらいの変革になるのか教えてもらってもいいですか?

児玉浩康氏(以下、児玉) : コンセプト以外はすべてリニューアルします。なので、カルロス・ゴーン氏が就任された時の日産自動車と同じくらいの変革といってもいいかもしれませんね(笑)。

ギズ : えっ! それはすごい。でも、どうしてそこまでの変革を起こす必要があったのでしょうか?

児玉 : 僕は今まで、さまざまな教育のプロデュースをしてきたのですが、最近とても身にしみて感じることがあります。それは、確実に時代が変化していること。たとえば、就職する際の競合相手として、外国人が参入してきていることを一番いい例として挙げることができるでしょう。これは過去にあり得ませんでした。

ギズ : ああ、そんな話題、テレビで見たことがあります。

児玉 : 現に日本企業が韓国人や中国人を大量に採用していますし、実際に彼らは優秀です。だいたいニューヨークの学校などに、日本人留学生は3人しかいないのに、韓国人留学生は300人くらいもいる...。そういうところに危機感を覚えたんですね。

ギズ : うーん、単純計算で100倍ですか...。

児玉 : もともとデジタルハリウッドの目標は、自分の人生を自分で切り開いていける人材育成をしていくというところにありました。つまりは自分の腕で勝負するフリーランス。まさしく現在は、そういう時代になってきてるんじゃないかなと思います。

ギズ : たしかにそうかもしれませんね。ボクの周りにもそういう人はいっぱいいます。

児玉 : そうでしょう。このようにフリーランスの価値があがり、世の中もその価値を認めている。企業に所属し、依存する働き方は終わったといってもいいでしょう。だから、一人で生きていけて、誰と繋がっていても、ご飯を食べていける人を育成しようと思ったわけですね。

■日本が世界で負けないために

ギズ : なるほど、そこで長澤さんが外部から招へいされたと。

長澤大輔氏(以下、長澤) : ええ。児玉さんとは、デジタルハリウッドの新しい方向について、何度も繰り返し協議を重ねました。それこそ、飽きるくらいに(笑)。

ギズ : ちなみに長澤さんは、通常どんなお仕事をされているのですか?

長澤 : ウェブインテグレーションですね。私が立ち上げた会社はArt&Strategyという社名で、ウェブデザインとストラテジー、戦略をメインにして運営しています。今は某有名企業サイトを構築したりしています。

ギズ : では、いまどんな戦略がトレンドになってきているんでしょう?

長澤 : ウェブサイトの国際化ですね。企業の英語化など、コンテンツ企画等を含めて一からやっています。世界に広めるためのグローバル化といえるでしょう。

ギズ : その他に具体的には...?

長澤 : 弊社ではデザインやアートというあやふやな人間の感性に依存するものを扱っているわけですが、戦略を緻密なものとして作り上げることを重要な位置づけとして考えています。たとえば、担当者が良いと思ったデザインを上司に提出したら訳のわからない理由で差し戻しがあって、どんどん疲弊していくなんてことがありますよね。そこで、ピシッと客観的な材料を示して、誰もがつっこみをできないものを提案しています。

児玉 : そういう方針にデジタルハリウッドの目指すビジョンが重なったのです。すべてのコミュニケーションはグローバル化していて、今までの感性では計りきれなくなってきている。国際経験があり、個人の思いというものを戦略的に突き刺していく必要があるんです。だから、長澤さんとパートナーシップを結びました。

長澤 : 私は将来的に学校を作りたいと思っていたんです。それこそアメリカ・ハリウッドでも通用する、グローバルなクリエイターを出したいと考えていました。そんな時に、児玉さんからオファーがあり、今回のカリキュラムの変革に参加することになったんです。嬉しい話なんですが、まぁこれから僕のノウハウが盗まれるということなんですけど(笑)。

児玉 : 今まではウェブデザインやグラフィックデザインだったり、メディアが存在していて、そのメディア上で何をするかという技術を習得するという形態でした。そうした教育スタイルから離脱しようと思うんです。

長澤 : いまは、PCサイトを作っているだけではダメですよね。携帯サイト、スマートフォンサイト、そのほかいろんなデジタルデバイスやテクノロジーが出てきて、その中で特別な心に訴えたりコミュニケーションをとる必要があるんです。つまりデバイスごとに技術を学んでいる場合じゃない。

児玉 : そこで、「デジタルコミュニケーションアーティスト」を育てるという新しい教育をスタートしたんです。

ギズ : 新しい言葉がでましたね。つまり、これからのデジタルハリウッドのカリキュラムはすべて、「デジタルコミュニケーションアーティスト」の育成を目標にしているんですね?

児玉 : そうです。今後はデジタルがインフラとして整い、世の中にあふれてくる。だからデジタルそのものについて、一つずつ勉強していくのはナンセンスだと思ったんです。デジタルデバイスは1つのツールと捉えて、それを自在に使って人に伝えていく方法を考えるのが本道ですね。人がよりよく生きる、人に何かを伝えるということを学校時代に学ばなければいけない、という結果に至ったんです。

長澤 : 今回の大きなテーマには、国際化、世界のクリエイターと戦うということを念頭に置いています。各国の学校を見ていると、アート、テクノロジーはどこも強いですし、それなのに日本の学校はPhotoshop、Illustratorを個別に教えている場合じゃないだろうと(笑)。

児玉 : 現在デザイナーとして働いている人は多数います。しかし、これから数年後に海外のクリエイターとコンペで戦わなければいけない時代が来る。そのときに全く太刀打ちできなかったら、企業側はリストラせざるを得なくなるんですね。

ギズ : 耳が痛い話ですね。

児玉 : また、海外の人たちは、最初からフリーランス、また世界を目指しているんです。だから、デジタルハリウッドでもフリーランスを目指して欲しいし、世界で戦える人材を育成していきます。

■世界を目指すために大きく変わるデジタルハリウッドの講義内容

長澤 : これからは、技術依存型ではなくて、技術は当然身につけ、さらにプラスアルファの能力が求められる。授業ではPhotoshopやIllustratorなどのベーシックスキルは、オンデマンドで好きなだけ勉強してもらえるようにしています。さらに高い次元のデザイン的な発想視点を勉強できる環境が整いますね。

児玉 : とりあえずのテーマとしてはARやスマートフォンだったり、デジタルサイネージなどから、ソーシャルメディアを予定しています。授業時間は2年間で合計1400時間くらい。

ギズ:それはコースが集約されるということですか?

長澤 : 単純にくっつけるだけではありません。デザインの理論はもちろん中心に据え、あらやるテクノロジーを駆使できる力を身につけよう、ということですね。

先ほどの繰り返しになりますが、デジタルサイネージなどのあらゆるデジタルインフラが整いつつあるので、「デジタルキャンバス」に自由に描いていける人を育成したいんです。

児玉 : 目指すのは、世界レベルの3DCGアーティストであり、TwitterやFacebookなどを活用して世界を変える新しい創造をするデザイナーです。そのカリキュラムを統括するのが長澤さんということです。

ギズ : もうほかの講師は決まっているんですか?

児玉 : これからですね。

長澤 : ウェブ業界などと絞って選んでしまうと、受講生の視野も狭くなってしまうので、広い業界から呼んでいきたいと思います。

ギズ : 受講生の募集はいつからなんでしょうか?

児玉 : 11月からスタートしています。

ギズ : ちなみに僕なんかすごい興味持ったんですけど、仕事しながらでも受講するのは問題ないでしょうか?

児玉 : もちろんです。本科の3DCG映像アーティスト専攻、デジタルコミュニケーションアーティスト専攻ともに「週末集中コース」がありますので、仕事しながらでも学習できます。

ギズ : 最後に何か言い足りないことがあれば。

長澤 : そうですね。全然言い足りない感じがするんですけど。まぁ、人もボーダレスになっていかなきゃいけないということですね。

児玉 : どんどん新しいデジタルハリウッドを広めていきたいと思っています。注目してください。

ギズ : エキサイティングなお話しありがとうございました。

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長澤大輔

1969年兵庫県生まれ。株式会社Art&Strategy代表取締役。筑波大学大学院ビジネス科学研究科国際経営MBA修了。米国ワイオミング大学国際研究学部卒。Webサイト構築のプロジェクトマネージメントから、ビジネス戦略立案まで幅広く手掛ける。世界各国のクリエイターとの親交も深い。著書に「スタンダードWebリテラシー」(MdN)他。


【デジタルハリウッド】CG・Web・グラフィック・アート&デザインスクール(学校)

(大野恭希)