ハードディスクがレアアースの都市鉱山になるかも?

ハードディスクがレアアースの都市鉱山になるかも? 1

もしかすると...近い将来、リサイクルされたレアアース(希少土類)を使うことが当たり前...な世の中になっているかも知れませんよ。

これまでも、ギズでも取り上げてきたレアアースですが、ハードディスクの内部に含まれるレアアースを抽出して、再利用する技術を開発したと日立が発表しました。

この新しい技術により、従来のハードディスクからレアアース磁石を分離・回収する方法と比べ、8倍以上も効率が上がったそうです。

従来の手作業の場合: 約12台/時間

新開発の装置の場合: 約100台/時間

それにしても、従来の方法が手作業というのは、意外です。壊れやすい部品を分離・回収するので、手作業が必要なのでしょうか...

新開発の装置を使った分離・回収方法は、以下のようになっています。

1)装置を回転させてハードディスクに連続的に振動や衝撃を与え、ネジを緩ませて構成部品(筐体、ディスク、レアアース磁石部品等)を分解する。

2)レアアース磁石が含まれる部品は分離した状態で取り出されるので、該当部品を目視選別して回収する。

ちなみに、新開発の装置についての詳細は発表されていませんが、形状はドラム型だそうです。

また、分離・回収したレアアース磁石からレアアース(具体的には、ネオジムとジスプロシウム)を抽出する方法についても、以下の点を改善したそうです。

従来: 酸などの化学薬品を使用した抽出方法

今回: レアアースと親和性の高い特定の抽出媒体を使用した乾式の抽出方法

今回採用された乾式の抽出方法は、東京大学生産技術研究所の岡部徹教授との共同研究の成果だそうです。

「抽出にかかるコストや環境負荷の低減に寄与する乾式抽出手法の確立に向け、今後も研究を推進していきます。」とプレスリリースに記載されているので、こちらの抽出方法はまだまだ効率の面などで改善の余地があるのかも知れませんね。

日立では、この新開発の装置や抽出方法を2013年をめどに事業化を予定しているそうです。少し気が早いですが...壊れたハードディスクは捨てずに、レアアースのリサイクルのために取っておくのもアリかも知れません。

日立、レアアースのリサイクル技術を開発[MSN産経ニュース]

レアアースのリサイクル技術を開発[日立]

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(KENTA)